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小さな部屋に大きなスピーカーは何故ダメ?
小さな部屋に大きなスピーカーを置くのはよくないと聞きました。ユニット同士が離れすぎてしまうからと聞きましたが、フルレンジの大型スピーカーや同軸2WAYの大型もあるので、それ以外にも何か理由があると思いますが、それはどのような理由なのでしょうか?また、例えば、6畳にはこの程度のユニットの大きさ、この程度の箱の大きさといったような、オーディオ愛好者の常識のようなものはあるのでしょうか?よろしくお願いします。
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>> オーディオ愛好者の常識のようなものはあるのでしょうか? // 基本的には、No.2の回答で指摘されている内容がすべてでしょう。決まりきった法則というものはないにせよ、漠然と、こういう環境ならこういうスピーカーが無難だろう、という経験則があるものと思われます。 敢えて理由をつけるなら、主に以下の点が考えられます。 (1) まず、質問文中でも書かれているように、各ユニット間の距離の問題です。各ユニットから放出された音が、耳の位置で完全にブレンドされていなければなりません。たとえば、オーケストラは、最前列よりホールの中程が良い座席とされているのと同じです。 この点、フルレンジ型や同軸型を使えば、一定程度の解決が可能です。しかし、フルレンジ型には分割共振という問題がつきまとい、同軸型には周波数特性の乱れがほぼ必然的に生じますから、一長一短です。 (2) また、現代のスピーカーは、フリースタンディング、すなわち周囲にないもない状態で鳴らすのを基本として設計されています。ゆえに、壁から一定距離を離す必要があります(逆に、昔は、スピーカーユニットの能力を補うために、ユニットの取り付け面は広ければ広いほど良い、とされていました)。 (3) 加えて、(1)とも関連して、スピーカーのセッティングは、基本的にリスニングポイントに向けて内側に角度を付けます。 (4) さらに、現実の設置環境では(2)を実現できないため、「その部屋の中で最も音響的に優れた場所」に設置する必要があります。いわゆる定在波の問題で、設置場所を数cm変えるだけで周波数特性が劇的に変化するので、ある程度自由に動かせることが必要条件になります。 室内に他の家具がある場合には、設置場所も自ずと限られてくるので、あまり大型のスピーカーは適切でないことになります。 (5) (4)との関係では、小さな部屋では、あまり低い音はまともに音にならない、という問題もあります。定在波は1/2波長共振ですから、音波の長さが、壁と壁の長さの2倍の長さに等しくなるところが、波形が潰れずに存在できる限界です。一般的な6畳間では、壁と壁の最大の距離は約3.6mですから、波長が7.2mになるまで、まともに再生できます。音速を345m/sとすると、約50Hzが下限ということです。 すなわち、6畳の部屋では、いくら30Hzや20Hzの再生を目指しても、そもそも音波の形が崩れてしまって、まともな音にならない、ということを意味します。これは、「エアボリュームが足りない」などと表現されることもあります。 これらの意味で、低音再生能力に優れた大型スピーカーより、ある程度控えめな小型スピーカーで、質の良い中高音を求める方が理に適っているのです。 なお、(2)の中でも少し触れましたが、今と昔とでは、スピーカー自体の設計に大きな違いがあります。従来は、低音の再生のためには大型化するしか方法がありませんでした。しかし、今日では、小型スピーカーでも十分な低音を再生する方法が確立されています(大型化した方が理想的なのは変わっていませんが)。これは、アンプが真空管からトランジスタに変わったこととも関係しています。 ということで、一目瞭然の基準がある訳ではなく、いろいろな環境で、いろいろなスピーカーを聴くうちに、こういう部屋で、こういう家具があって、この辺りに置けるとしたら、だいだいこういうスピーカーだろう、といった感覚が生まれてくる、というのが結論です。
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- iBook 2001(@iBook-2001)
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はじめまして♪ そもそも「小さな部屋に大きなスピーカーは何ダメ」と言う根拠がわかりません。 昔の人はタンスのような大型スピーカーを並べたマニアも居たようです。 ただ、大きなスピーカーを置くと、どうしても後ろの壁や左右の壁との距離による調整が難しくなるため、成功例は非常に少なかったようです。 話はそれますが、「6畳間」と言う空間は、オーディオ再生空間として理想に近いサイズの一つだそうです。 12畳間の場合、天井高を2倍にすると同じように理想形に近いそうです。(*) 6畳間に畳2枚分もの大型スピーカーを置いたら、音響空間としてかなり狭くなってしまいそうですね(苦笑) * : 石井式リスニングルーム より
お礼
回答ありがとうございます。 ちょうど締め切ってしまったときに、回答を頂きました。 壁との距離はとても音に違いを与えますね。ケーブルによる変化なんかは、素人の私には、どれも似たようなものですが、壁との距離を数センチ変えるだけで明確な変化が感じられます。大きなスピーカーを小さな部屋にもちこむと、確かに、壁との距離をとるのが難しくなりそうです。 6畳間はオーディオ的には有用な形状なんですね。天井高なども関係してくるのですね。石井式リスニングルームに関する情報は、機会があれば、読んでみたいです。
- MrCandy
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昔CDが発売されたとき、それを目指して自作スピーカを全て作り直しました。 低音はJBLの38センチ、100Hz以下 その上は日立の最新型20センチ、100Hzから1.5KHz その上にやはり日立の3.5センチツイータ、1.5kHzから5KHz 超高音部はパイオニアのリボンツイータ、5KHz以上。 これを奥行き50センチ、幅が8畳間の横方向一杯のスピーカボックスに入れました。8畳間の一面がスピーカで一杯、と言うステレオの配置になりました。 これで、CD、LPとも非常に良い音がしました。音の定位、奥行き感、上下方向の立体感も素晴らしかったです。地鳴りのような音、風のそよぐような音、鳥肌の立つような音、が問題なく余裕ででました。聞きに来た友人は必ずビックリ、必ず2-3日会社で話題になりました。 でも家族からは大変評判が悪かったです。 私にとっては、理にかなった非常に理想的な作りでしたが、普通の人の常識には合いませんでした。 オーデオ愛好者の常識と言うより、普通の人の常識、センスに合わせる事が必要かと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 家が揺れているかのように感じそうなシステム構成ですね。確かに、究極のところ、経験しなければ、自分の好みかどうかは分からないですね。
部屋に設置するスペースしだいじゃないかな?邪魔にならない様なら出来るだけ大きな物にしますよ。 私の部屋は現在コンクリート壁で6畳しか有りませんがTechnics25センチ3ウェイ(高600ミリ×幅350ミリ重35キロ)を使ってます。大きく重たいBOXは音にゆとりがあり私にはピッタリ合った最高のBOXです。小さなBOXは性能が同じ様でもパワーが必要だしパワーを与えれば耳が疲れるし重低音は出ないし→→好みの違いですが。 ※ 音楽を聴くのに常識は無いです 自分に合った音が出ればそれが一番ベストなのですがデザイン重視派やメーカー派などそれぞれ居ますよ。
お礼
回答ありがとうございます。 6畳間に大きな箱の大口径でも、それがむしろよいと感じる人もいるんですね。
はじめまして、昔読んだ本に、「リスニングポジションと左右のスピーカーの距離が同じになることが望ましい。つまり正三角形が理想のポジション。」「壁からは、20~30センチ離す。」 もう1つ曖昧な記憶ですが、「床・壁からウーハーの直径の倍数の長さ離す」 「床は、スピーカー重量が耐えられる作りで、できれば土台から直に設置するのが良い。」 昔の大きいスピーカーは、効率が悪く、アンプも200Wとか必要で、大音量で聞く必要があったため、大きな部屋も必要になります。 これらの条件が満たされる大きさのスピーカーであれば、大きいスピーカーでなくなります。 理由としては、床・壁・天井等が共振しないようにすることと、ウーハーからのオーディオ波(?)が互いに干渉しないのが、目的だとおもいました。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど。昔のスピーカーならではの理由もあったんですね。
- nokata
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個人的には、常識としてあるかもしれませんが、一般的にはそのような常識やきまりなどというものは在りません。 ではどんな大きなものでもいいかというと限度はあります。
お礼
回答ありがとうございます。 限度というのはどのように判断できるか知りたいと思っています。
駄目じゃないけど、振動防止のマットは必要ですね、響きますから そうすると、音がカットされるんですよ、それが嫌な人が居るのじゃ ないかな、角度の問題も有るし、邪魔だし、昔はヤマハのが良いとか JBL,BOSE,とか言ってたけど、今はどうか分りません、おじさんなので サイト検索して見て下さい、参考まで
お礼
回答ありがとうございます。 過剰な特定の音を吸収しようとして。弱めたい音以外の音も吸収されてしまうということでしょうか。角度の問題というのは、部屋に対して大きすぎるスピーカーだと、部屋の壁を超えた位置がベストポジションになってしまうことがあるということでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 完璧に私の疑問が解けました。とくに、(5)はとても有用な知識になりました。