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エルニーニョ現象と猛暑

エルニーニョ現象は発生しているというニュースを読みました。気象庁ホームページの監視速報でもエルニーニョが発生していると記載されています。 私は詳しくはないのですが、エルニーニョが発生した場合は、日本では冷夏・暖冬がセオリーだったと思います。 しかし、関東では6日も早く梅雨が明けてしまい、どちらかというと例年に比べて猛暑を思わせます。エルニーニョが発生したばかりなので、影響が少ないという感じなのかもしれませんが、今後急速に冷夏になっていくのでしょうか。それとも、エルニーニョでも別に冷夏になるとは限らないものなんでしょうか。 お詳しい方、教えてください。よろしくお願いします。

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  • kiyi727
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回答No.1

こんにちは。 現在、太平洋赤道海域では、どうやらエルニーニョ現象が発生しているようですが、 いくつかの疑問をお持ちのようなので、何項目かに分けて簡単に説明してみます。  1.エルニーニョが発生した場合は、日本では冷夏・暖冬がセオリー はい、セオリーという程ではないにしろ、そういった傾向は確かに認められます。 これは統計的に見ても明らかで、エルニーニョ年には「暑夏」が現れにくくなっています。 この傾向、特に西日本では明瞭で、 本現象が発生すると猛暑の夏はどこかへ影をひそめてしまうんですね。 また、東日本でも「冷夏」の割合が約5割で、エルニーニョの夏はやはり低温傾向が顕著です。 一方、エルニーニョ年の冬は、暖冬になる割合が5~7割で圧倒的に多く(北日本を除く)、 寒冬(厳冬)の出現率は、わずか1割程度と極端に少なくなります。 (※回答に用いた統計期間は、「1979年春~2009年冬」の30年間です)  2.関東では6日も早く梅雨が明けてしまい、    どちらかというと例年に比べて猛暑を思わせます。 早々と梅雨明けした関東甲信地方ですが、気になる今夏の暑さ、 例年の夏と比較すると、今のところは確かにそのように感じられますよね。 関東地方の最新の一ヶ月予報でも、7月後半~8月前半は例年よりも暑くなる可能性が高いとのことです。 (※平年より低い確率=20%、平年並の確率=40%、平年より高い確率=40%)  3.今後急速に冷夏になっていくのでしょうか。 残念ながら、このことばかりは季節予報の担当官でも分からないのではないでしょうか……。 でも現在のところ、冷夏になる可能性はかなり低い、と気象台では見込んでいるようです。 暑くなりそうな《一ヶ月予報》を発表したことで、 「今夏においては、現在発生しているエルニーニョの影響はかなり小さい」 と結論付けたのだろう、と思われます。 仰せの通り、今回のエルニーニョはまだ始まったばかりですからね。 ただ、先のことは誰にも分かりません。 今後の天候に関しては、常に最新の予報をチェックするよう心掛けてください。  4.エルニーニョでも別に冷夏になるとは限らないものなんでしょうか。 その通りです。 数は少ないですが、東日本や北日本では暑い夏が訪れたこともあります。 広大な面積を占める太平洋熱帯海域の海面水温の変動は、 世界各地の気象にも多大な影響を与えていることは周知の事実で、 エルニーニョが発生すると、わが国の夏の天候が不順になりやすいのは確かです。 が、「冷夏になるのか? ならないのか?」を、すべてこの現象だけで説明することは不可能です。 このことは、日本の夏の天候に影響力を持つものが、まだ他にもあることを示唆しています。

toa1964
質問者

お礼

すごくわかりやすくご説明頂きありがとうございました。よくわかりました。