アナログデザインの時代には「版下」と言えば
デザイナーが作ったデザインを基に
印刷(正確には「製版」)に回すための紙の元絵を作る仕事でした。
多くの場合でデザイナー自身が作りましたが
中には版下作業専門の人もいました。
分かりやすく「版画」で言えば
クライアントが「版元」、
デザイナーは「絵師」、
版下作成者が「彫師」、
印刷業者が「刷師」となります。
その流れで言えば「版下作成(データ)」と言うのは
デザイナーが紙に描いた、あるいは簡単に作ったデータを整理して
印刷(正確には「出力」)に回すためのデータを作ることを言うのでしょう。
よくある言い方で言えば「オペレータ」です。
ですので、どちらかといえばデザイン能力やセンスよりも
デジタルデータの扱い能力と知識のほうが求められます。
厳しい言い方をすれば、
デザインには「やり直し」が認められますが
オペレーションには主に時間的(納期的)な理由でそれがありません。
常に一回で完璧な作業が求められます。
印刷現場の知識のない学生さんには無理かもしれません。
自宅製作が条件ということは
もしかしたらある程度の機材の購入が求められるかもしれません。
商業的に流通させるデザインデータを作るとなると
フォントだけでも数十万円の出費が求められます。
それ以外にもデータ検証用のPSプリンタやバックアップ機などを含めて
百万円近い出費が必要かもしれません。
が、その求人先がどのような形態なのか分かりませんが
学生相手にアルバイトでオペレータをさせようと言うのなら
それほど高度な作業ではないかもしれません。
決められたフォーマットに指定された文章を流し込むだけとか。
それなら多くの出費はしなくて済みます。
それと、最近はその辺りの線引きが曖昧になっていますから
オペレータにデザインをさせようという所もありますし
だったらついでにイラストも描かせようと思う所もあるのでしょう。
そのために美術学校への求人なのかもしれません。
ここで憶測でしかない回答に頼らないで
一度、その求人先に問い合わせてみたほうがいいでしょう。
お礼
ありがとうございました。皆さんからの情報で、今の自分にはちょっと難しいと判断したので、今回は見送ることにしました。デザインのお仕事はMacとフォトショとイラレが使いこなせて当然なのですね。考えが甘かったです。