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ガラス繊維配合のプラスチック成形品について
ガラス繊維混合のプラスチック成形品では、一般的にウェルド側よりもゲート側の方が、ガラス繊維の集中によって形状が膨らむ事を学びました。 しかし成形品によっては、ゲート側とウェルド側の寸法関係が逆転する事があるそうですが、どういった条件で逆転現象が生じてしまうのでしょうか?
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例えば,キャビティの中がくびれていたりすると,その部分にガラス繊維が たまり,ゲート部よりも充てん量が高くなる,ということではないでしょうか? 基本的に,流動するのはプラスチックの方なので,ガラス繊維よりも常に 先へ先へと行こうとします. あと,影響があるとすると,金型内での溶融樹脂の温度低下による粘度の増大でしょうか. ただ,これがガラス繊維の含有率分布に影響を与えるか,不明です. その他,ガラス繊維の配向の問題もあるかも知れません. ガラス繊維は,金型表面近くとバルク内では,異なる配向をする場合があります. ただし,この場合も,含有率分布には影響しないような気がします. それから,ご存知なのかも知れませんが,「ウェルド」という用語は, 二手に分かれた溶融プラスチックが合一する際に生じる,ある種の欠陥のこと ですね.「ウェルド側」という言い方は,あまり一般的ではないと思うのですが, いかがでしょうか?普通には「キャビティ内がゲート部より高充てん」などの 表現をすると思います. http://mtd.co.jp/yoogo.htm あと,関係ありそうなURLを下記に.あまり参考にならないかも知れません. http://www.polyplastics.com/jp/support/tech/pet_mold/s_2-1.html http://www.sumitomo-chem.co.jp/sep/022LCP/LCP_34sekkei.html http://www.gepolymerland.co.jp/design/design_guide/gepj/valox/process_guide/iv01.html なお,私はポリマーの研究をしている者ですので,現場の知識にうといです. 誤解があったらごめんなさい.
お礼
2度にわたる御回答、誠にありがとうございます。 参考urlも大変参考になります! 新しい勤務先での業務内容について、判らない事が生じてしまいましたので質問させて頂きました。 この質問を立ち上げる時に、『きっとshota_TK様がご回答して下さる!』と予見していました(笑)勝手ながら、『プラスチックの師匠』と崇めさせて頂きます。 なるほど、『ウェルド部』の使い方を間違っているんですね。大変勉強になります。寸法の条件出しをやる際には、上記の御回答を元に参考にさせて頂きます。 ところで、とある掲示板でご活躍を拝見いたしました。多くのokweb猛者の方々が書き込みしていらっしゃるので、私なんて入り込む隙がございませんが、やはり、そこでもshota_TK様は多くの方々に慕われていらっしゃいますね。羨ましい限りです。 そこのサイトの『名スレッド・珍問奇問・感動の回答』は内容が面白いのでチョコチョコ覗かせて頂いていますね。(^^) それではまた。