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「~がゆえに」の「が」は何を表しているか
「疑うがゆえに知り、知るがゆえに疑う。」という文に、「~がゆえに」は原因を表す文型ですね。そして、古典文法のままの使い方ですね。ここで、「が」は何を表しているか。主格ですか、それとも連体修飾ですか。個人的に連体修飾だと思いますが、正しいかどうか分かりません。どうぞ、教えてください。よろしくお願いします。
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お考えの通り、連体格(連体修飾)ですね。 > 古典では現代文法と違って、格助詞の前に動詞の連体形が許されると分かりました。 古文の連体形には「準体法」といって、連体形だけで「連体形+{こと・もの・とき・ところ、等}」の意味を表す用法がありますね。この用法なら「~する〔とき〕【に】」とか、「~する〔もの〕【を】」といった形で連体形の後に格助詞を続けることができます。 たとえば、下のURLのページの中ほどの、枠で囲まれた、「連体形の用法」の表に、「連体法」「終止法」とともに説明されています。」 http://mickey.homelinux.net/~u-ryo/notes/sundai/kobun/lecture1.html 連体形の後に補うのは「準体助詞」の「の」(下記URLの[5])でもかまいませんし、文脈から判断した話題になっているものを表す名詞でもいいわけです。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AE&dtype=0&stype=0&dname=0na&pagenum=1&index=16622114371000 一方、「ゆえ」は「理由」といった意味を持つ名詞です。 形式名詞として「~のため」という意味でも使われる場合もあります。〔下記URLの[6]の(ア)〕 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%86%E3%81%88&dtype=0&dname=0ss&stype=0&pagenume=1 > 〔補説〕 「…ゆえに」「…がゆえに」の形でも用いられる とありますね。 「ゆえ」が(形式)名詞であるなら、直前の「が」は連体格と考えても矛盾しません。(主格でないとは決められませんが。) したがって、「疑うがゆえに」は 動詞「疑う」の連体形(準体法)+格助詞「が」(連体格)+(形式)名詞「ゆえ」+格助詞「に」と考えるのがよいと思います。 また、他の回答者の方が挙げていらっしゃる「匂ふがごとく」の場合も「匂ふ〔こと・状態〕【の】ように」と考えることができます。
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- sosdada
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そんなこと言われてもw 連体修飾です。 あおによし奈良の都は咲く花の匂ふがごとく今盛りなり(万葉・小野老) の「が」です。体言や連体形に続きます。 主語にならないので主格ではなく、西暦1000年頃に主格から派生した単純な接続助詞でもないです。
日本人の私も「個人的に連体修飾だと思いますが、正しいかどうか分かりません。どうぞ許してください。」笑 私は「がゆえに」で丸ごと覚えていますので,分解されるとわかりません。 「疑うゆえに,知るゆえに」でも文章は通じますから,「が」の働きは強調なんじゃないでしょうか。文法的に正しい説明は,たぶん後の方がされると思います。
お礼
ハハハ。とてもおもしろい方と思います:) 早速のご回答、ありがとうございました。 私も「がゆえに」で丸ごと教わったのですが、今度練習問題には、「が」の用法を取り立てて質問されています:P 選択肢は主格、連体、接続、並立の四つ挙げてありますが、接続と並立はちょっと考えられないと思います。古典を少し勉強しましたから、古典では現代文法と違って、格助詞の前に動詞の連体形が許されると分かりました。でも、中途半端な勉強なので、どうかここの質問になると、分からなくなってしまった。ただうすうす感じているのは「~んがため」の「が」もこれと同じ用法かもしれないということです。 あらためてお礼申し上げます。
お礼
ありがとうございます。なんとかわかりました。