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査読誌についての疑問
- 査読者の選定方法や基準について
- 論文の審査が公平に行われるかどうか
- 査読者が身近な人である可能性について
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質問者が選んだベストアンサー
(1) 基本的に,担当エディタが自分の経験的にだいじょうぶそうだ (査読できそう) と見た人に送りつけるものです.投稿者が,「この論文はこういう人が査読者に向いている」という情報を covering letter に入れたり,あるいは投稿フォームにそのたぐいの情報を記入できるようになっている場合もありますが,それを無視するかどうかも,事実上,担当エディタの胸先三寸です.もちろん,直接の利害関係が著者との間になさそうな人は選びますが. 担当エディタが選ぶ査読者は,エディタの知人ということもありますし,別に個人的には知らんけど,似たような分野で論文出してるやつがいたよなあ,程度の認識で送りつけられることもよくあります (とくに海外の雑誌に多い). いずれにしても,この人は厳しそうとか,そんなめんどうなことは考えません.査読する側も,自分の信用の問題もあるので,あまりいい加減なことはできません.評価軸が違ったというだけのことでしょう. かつて投稿した論文で,ある査読者からごっそりと厳しい批判的意見がついたことがありました.しかしエディタはその時点で却下の結論は出さず,反論等はあるか,とこちらに戻してきました.正直,批判の半分 (本題に関する部分) は的外れ (当然,正面から反論),残り半分はあまり本質的な部分ではなかったので,適当に査読者の意向に応じて修正したところ,エディタから「おまえの言い分はもっともだ」という返事が来て,採択されたことがあります.今だったら,「とりあえず reject」となりそうですけどね.10年くらい前までは,そのくらいの余裕があったんですがねえ. (2) クオリティが満たされていれば平等に見るでしょう. ただ,やっぱり読めばわかりますからねえ (^^; 明らかに不慣れな学生だったら,コメントも教育的につけたりすることもありはします. (3) あるでしょうね.身近の程度にもよりますが.
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- kirin_beer
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(1)著者とは違う組織の三人を選びます。また、基本的にはその三人も違う組織の人間を選びます。 (2)ブラインドレビューの場合でも#2さんの言うように、見る人が見ればだいたい分かりますし、ブラインドレビューじゃない場合もあります。最終著者(=ボス)の名前が審査に影響する事はあるでしょう。アメリカなんかでは、書いた論文をあらかじめ、査読者になりそうな人に送りつけて意見を求めるなんて事をやると聞いたことがあります。こんなのやられていたら、日本人じゃぁかなわない。 (3)同じ組織の人間では無いでしょうが、研究会などで討論している仲間だという事は当然考えられます。
(1)優しい人と厳しい人を適当にとりまぜて,などという配慮を編集委員会がするはずもありません。3人とも厳しいことだってありえます。私個人は,厳しくしか評価できないときでも理由や書き直しの指針を細かく示しますが,人によっては「前提が不適切」ととりつくしまもないコメントを書くこともあります。質問者の「厳しい」の意味がちょっとあいまいです。 (2)著者がだれであるかは伏せられますが,引用文献などをみれば,だれが書いたかわかることもあります。「すでに鈴木(2005)で一部を報告したが」などという記述があれば,鈴木が書いたに決まっています。いささか稚拙なところがあれば,まあ,大学院生なんだろう,D論を提出するにはこのペーパーが10月までに受理されないと困るんだろうな,などと考えたりします(私は手加減しますから不平等となります)。 (3)出身大学が同じ人のところには,ふつう行かないと思います。
(1)優しい人なのではなく、いい加減なのです。厳しい人は「主たる査読者」で、責任があることが多いです。 (2)中身の濃さが同じで、英文のこなれが同じなら[平等」になるでしょうが、普通そういう事は無いので…。 (3)米国なんかですと大体学会で討論している仲間に決まっています。とんでもないところへ行く事はまずありません。
お礼
皆さん回答ありがとうございます。 参考になりました。