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水酸化カルシウムからOHラジカル発生のメカニズム
水酸化カルシウムを水に溶かしたとき、OHラジカルが発生するのは、どういうメカニズムでしょうか? Ca(OH)2という化学式から行けば、OH-が発生してもおかしくないとは思いますが、持続的に発生するものでしょうか? この質問をされ、誰でもわかるように説明しなさいと言われました。 教えてください。
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以下は 博士学位論文の中に書いてあることがウソだということでしょうか? についての参考意見としてお読みください。 確かに、rad-costさんの回答のように、ホタテ貝殻セラミックスからOHラジカルが 生成している様子ですが、『水酸化カルシウムを水に溶かしたとき、OHラジカルが 発生する』とは書いてありませんね。 「論文の審査結果の要旨」の該当する部分を言い換えると... ホタテ貝殻セラミックスで、ホルムアルデヒドの分解が進行するんだけど、 どのような機構で進むのかを調べてみたら、ESRでOHラジカルが発生している ことを捕らえたので、OHラジカルが分解の中心的役割を担っているだろうと いうことが強く示唆された ということでしょう。 なお、OHラジカルがホルムアルデヒドの分解機構の中心的な役割を担っている のは酸化チタンの場合がそうです。 (リンク参照:2つめはTiO2からOHラジカルが発生することが一般的な話として記載されています) ・・・ホルムアルデヒドの一部がH2に分解される・・・の件(くだり)は H2Oに分解されるの誤り(誤植)と思われます。論文自体には「H2O」と記載され ているのではないでしょうか。 博士論文ですから、間違いなく審査があります。東大や京大でなくても きちんと審査されて博士号が取れるんです。 (私は、大学関係者じゃないですよ。) OHラジカル発生の真偽自体については、特に、分析で引っ掛けた(ESR)ことが非常に大切なことで 要旨から判断する限り、発生していたのは事実だと私は思います。
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引用文献では「ホタテ貝殻セラミックスからOHラジカルが生成されている』とはかいてありますが、『水酸化カルシウムを水に溶かしたとき、OHラジカルが発生する』とは書いてありません。オリジナルにどうかいてるか知りませんが、『ホタテ貝柱由来でない』水酸化カルシウムからラジカルが発生することを確認しない限り、それが事実かどうかわかりません。 それとその文献の中に、『ホタテ貝殻セラミックスから生成されたOHラジカルによりホルムアルデヒドの一部がH2に分解される吸着と分解によるものであると結論した。』と書かれていますが、これが意味不明です。仮に、ホルムアルデヒドが還元されて水素が発生し、それがOHラジカルによるものであると主張するなら、OHラジカルは酸化されて、OH+になるか、O2を発生しなければならないはずです。しかしそのようなことは起りそうもないし、こういった当然説明すべき事項について科学的な説明がなされていないのであれば、それを信用しろというのが無理な注文です。はっきり言って、説明しなさいと言われても、説明できるほどの科学的な根拠のある論文とは思えません。そもそもこれを『化学』の論文であると考えるのであれば、なぜこれで博士号が取れるのか理解できません。
どこの「トンデモ本」を読んだか知りませんが、消石灰を水に溶かしてOHラジカルが出ていた日には生物なんか存在できませんよ。 質問した方はかなり「宗教家」がかった方ですね。
補足
八戸工業大学の博士学位論文 http://www.hi-tech.ac.jp/zaigaku/docter/z_gakubu_17_7c.htm の中に書いてあることがウソだということでしょうか? 消石灰(見ているのは、ホタテの粉末)の水溶液ですが、水溶液の濃度はPH12を超えるので、もちろん生物が存在するとは思いません。また、質問は宗教家ではなく、化学博士です。
お礼
丁寧な回答、ありがとうございます。 今ホタテの粉末によるOHラジカルについて、なぜこのような事象が発生する可能性があるのか、立証するためのロジックを組み立てなさいと言われておりました。また、OHラジカルにより、農薬や、ホルムアルデヒドの分解について、もしそのような事象があるのなら、ロジックを説明しなさいと言われて、困っておりました。それも、研究分析結果を見ないで説明がつくのかと。ただ、ここでESRテストの件とあったので、出るかどうかの立証についてはある一定の結果を見てとなるのかなあ、と思っています。化学式といわれても、分析結果無しにするのは難しいと考えていました。 本当にありがとうございました。