天台宗
宗祖 伝教大師最澄(767~822)
本尊 久遠実成の釈迦牟尼佛。諸佛は本佛と一体無二、諸尊は応身
特徴 隋の天台大師智ギの「法華経」に基づく宗派。法華経一乗を根本とし、自教化他の菩薩行を行い、階成仏と佛国土の実現をめざす。禅密戒は法華経一乗に融摂する。
教典 法華経が根本。他に阿弥陀経、大日経など
仏壇 釈迦牟尼佛
葬儀 引導中核(密教と顕経の併修を基本とする)
念珠 108の1重で房に丸と平の2本があり、これで念仏の数取りをする。
戒名 大乗円教の菩薩戒を受ける
真言宗(高野山)
宗祖 弘法大師空海(774~835)
本尊 大日如来を根本とする。諸佛諸菩薩を別徳とする
特色 唐の恵果アジャリから密教を相承した。大日如来を根本教主とし、胎蔵界・金剛界の両部の諸尊を別徳の本尊として崇め、身に印を・口に真言を・心に三摩持をかける三密加持によって即身成仏する。
教典 金剛頂経 大日経など
仏壇 大日如来
葬儀 即身成仏の三密の重視。印、真言を与える。
念珠 108の1重。房が2本がさらに2本計4本に分かれる。
戒名 生前受戒や結縁灌頂による
以上 参考文献 図説日本仏教の世界 1989.7.25
上原・宮 他 著 集英社