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「桜の散らむ」の「む」

宇治拾遺物語より これも今は昔、田舎の児の、比叡の山へ登りたりけるが、桜のめでたく咲きたりけるに、風の激しく吹きけるを見て、この児さめざめと泣きけるを見て、僧の、やはら寄りて、「など、かうは泣かせたまふぞ。この花の散るを惜しうおぼえさせたまふか。桜ははかなきものにて、かく程なくうつろひさぶらふなり。されども、さのみぞさぶらふ。」となぐさめければ、「桜の散らむは、あながちいかがせむ、苦しからず。わが父の作りたる麦の花散りて、実の入らざらむ、思ふがわびしき。」と言ひて、さくりあげて、「よよ。」と泣きければ、うたてしやな。 の児の発言の「桜の散らむ」の「む」はどういう意味でしょうか? 「桜が散ること」といった意味になると思うのですが、助動詞「む」の主要な意味には 適切な訳がないような気がするので、おかしいなと思い質問させていただいたしだいです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kickknock
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回答No.1

「む」は、色々な意味がありますが、前後を類推する限り、婉曲でしょうね。 桜の散るようなことが(あっても)、 現在は咲いているのですから。

その他の回答 (6)

  • OKAT
  • ベストアンサー率38% (247/639)
回答No.7

「む」の意味には、「仮定・婉曲」というのがあります。No.1の回答にあるとおりです。ただ、現代語訳する時に困る助動詞です。「ような」という訳を当てることも出来ますし、場合によっては無視して訳さないこともできます。また「仮定」としても訳せます。  「桜の花が散るようなことは、それを無理にどうこうできないでしょう。悲しくはありません。わたしの父が…」  

参考URL:
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%80&dtype=0&stype=0&dname=0na&pagenum=1&index=20827517838000
  • zephyrus
  • ベストアンサー率41% (181/433)
回答No.6

一般人です。おもしろいと思ったので少し考えてみました。 「うたてし」、リアリズムなばかりで風流心のない、興ざめなお稚児さんだったわけですね(笑) これは「意志」ではないですか? 「桜が散ろうとしている」のはどうしようもないことです。かまわぬことです。 桜が散ろうと散るまいとどうでもいい、と受け取ってみたのですが、いかがでしょうか。

回答No.5

 「桜の散らむは、あながちいかがせむ、苦しからず。」  「桜の散るようなことは、・・・」  objective対象の摘示機能である、過去、現在、継続の助動詞  というものでしょうか。  

noname#87090
noname#87090
回答No.4

さくらは散るでしょう。それはどうにもならないことです。つらくはありません。私の父の作っている麦の花が散って実が入らないだろうと思って悲しかったのです。 推量、予想 でいいみたいです。 まだ散っていない、近い将来散ってしまう。

noname#155097
noname#155097
回答No.3

推量ではないですか。 桜が散るであろうことは・・・ http://repo.lib.yamagata-u.ac.jp/handle/123456789/2013

ONEONE
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 ですが、桜が散ることはどう考えても決定事項ですから、それを推量するのはおかしいのではないでしょうか?

  • kickknock
  • ベストアンサー率31% (207/661)
回答No.2

#1です。 婉曲じゃなくて、仮定ですね。 仮定の意味もあります。 たとえ散るようなことが合っても、苦しからず。(苦しくない) 父の花が散ってしまって、実が入らないほうがわびしい。 こんな解釈でしょうか。

ONEONE
質問者

お礼

ありがとうございました。 たしかにいい感じになりますね。

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