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細胞と浸透について
学校のテストで 植物の細胞を高張液、等張液、低張液に入れたときの様子を表す3パターンの図(a;原形質の体積は変わらない, b;緊張状態, c;原形質分離)が示され、 問:浸透圧と膨圧が等しくなるのはa、b、cのうちのどれか。 答:b という問題が出されました。 吸水力=浸透圧ー膨圧 を考えると、a,b,cすべて、変化し終わった後で、吸水力はゼロで、浸透圧と膨圧は等しくなっているのではないでしょうか? どう理解したらいいのでしょうか。 どなたか御教授いただけませんでしょうか。 よろしくおねがいします。
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- suiran2
- ベストアンサー率55% (1516/2748)
低張液に入れた場合の関係式は下記です。 吸水力=内液の浸透圧-膨圧=外液の浸透圧 また、高校生がモル濃度で説明することは許されていません。 こんなサイトで質問するのではなく、先生に聞きましょう。
- dipearl
- ベストアンサー率38% (226/582)
浸透圧について、誤解があるようですね。 浸透圧は P=RCT(P:浸透圧、R:定数、C:mol濃度、T:絶対温度) ですから、ここで問題になるのはモル濃度だけです。液体にモノが溶けているほど浸透圧は高く、0になるには純水でなければなりません。細胞質が純水であるはずがないので、常に0ではないということです。浸透圧が0でないということと、吸水しているかどうかは関係がありません。 浸透圧は半透膜の有無には関係がありません。浸透圧自体は、その液体が持つ性質であり、絶対的なもの(相対的なものではなく)です。たとえば、1リットルの純水に、塩58.5g(1mol)入れたとすると、「その塩水の浸透圧は2RT気圧である(NaClは電離しますので)」ということになります(正確には不純物や測り方の関係で少しずれます)。 2つの浸透圧の異なる液体が半透膜を挟んである場合、モル濃度が高い方が高張液、低い方が低張液となります。 そして、半透膜を挟んだ液体は、互いに同じモル濃度(=同じ浸透圧)になろうとしますので、吸水力や膨圧が生まれます(濃い液体は薄くなろうとし、薄い液体は濃くなろうとします。この時、水が半透膜を通ってそれを実現しようとしますので、膜を通る為の圧力が生まれるわけです)。
お礼
詳しい御解説誠にありがとうございます。 浸透圧が、その液体固有のものだということは、なるほど!です! ありがとうございます!
- Yuic38
- ベストアンサー率39% (34/87)
こんにちは。 なつかしいですね、、、昔習いました 本来なら溶液や溶媒のような用語や、「見かけ上」などの表現を使って説明するべきなんでしょうが、わかりづらくなるのでざっくりいきます あくまでもイメージとして捉えてください あまり正確でない物言いをしますので 浸透圧というのは、液が水を引き寄せる力のことです。 ここでは細胞内の液が、細胞外の水を引き寄せる力のことを言っています イメージとして、濃度の高い液体ほど引き寄せる力が強くなります。 膜をはさんで、二つの液が同じ濃度になろうとする力が働くのです ◆高張液(細胞内より水を引き寄せる力のつよい、濃い液) 細胞内の水がどんどん外にでていきます 吸水どころか吐いているわけですね 原形質分離が起こるのはこのためです ◆等張液(細胞内と同じ) 力がつりあうので変化しません これが限界原形質分離という状態です ◆低張液(細胞内より水を引き寄せる力が弱い、薄い液、ただの水など) 細胞内に水がどんどん入ってきます 細胞内の液の濃度がさがって、外の液と等張になれば吸水はとまります でも低張液がただの水だったら、細胞内の液がどれだけ薄まっても同じ濃度にはなりませんよね? 細胞壁のない動物細胞だったら破裂してしまいます 赤血球が破裂する「溶血」という現象が一例です 植物細胞の場合、かたい細胞壁があるので破裂はしません 膨圧というのは、細胞壁が膨張に抵抗しようとする力なんですよ 膨らめば膨らむほど大きくなります 緊張状態では、内液と外液の水をひきよせる力がつりあった(=等張)わけではないんですが、変化がとまります その分の力の差が、膨圧というわけです 外液にも浸透圧がありますから、あの式は外液が純水のときにしか成り立たないんですよ 本当なら「吸水力=内液浸透圧-外液浸透圧-膨圧」で、外液が浸透圧ゼロの純水だからあんな表現ができるんですよね 僕もあの式は誤解を生む代物だと思っていました
お礼
詳しい御解説誠にありがとうございます。 わかりました。一度変化が止まり、浸透圧と膨圧が等しくなっているといえるのは、b の緊張状態の場合ということですね。 吸水力=浸透圧ー膨圧 が適用できるのは、周りが純水のときだけで、他の場合は 吸水力=内液浸透圧-外液浸透圧-膨圧 だということもしっかり頭にいれておきます! ありがとうございました。
- dipearl
- ベストアンサー率38% (226/582)
aは等張液、つまり膨圧0、Cは高張液、これも膨圧0、一方浸透圧は常にゼロではありません。従って、答えになりうるのはbしかありません。
お礼
早急な御返答ありがとうございます。 なるほど、浸透圧は常にゼロではないということは、a のように等張液に浸している場合でも、c の原形質分離の場合でも、常に細胞は吸水しているということですね。 ありがとうございました!
お礼
わかりました。 先生に聞いてみます。 ありがとうございました。