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食品とサプリメント―栄養価の違い
栄養は、食品から摂ったほうが良いとよく聞きますが、サプリメントや栄養補助食品から摂る栄養とどの様な違いがあるのでしょうか? また、吸収率や即効性に違いは、ありますか?
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食品とサプリの差ですが、ミネラルに関しては大差ないでしょう。 問題はビタミンです。 ビタミンが誘導体かどうかの差が有ります。 ビタミンと、ビタミン誘導体は、似ていますが違う物質です。 わかりやすく説明すると、 ビタミン誘導体は必要な時に必要な分だけ、体内で ビタミン誘導体 → ビタミン へ加工されて使われます。 ビタミン誘導体には栄養としての価値は無いのですが、 ビタミンに加工されると栄養素として働くことができます。 食品に含まれるビタミンはビタミン誘導体として含まれています。 食品を食べることにより、ビタミン誘導体が吸収され血液に溶け込みます。 1つ1つの細胞に運ばれ、細胞の中の酵素によって ビタミン誘導体からビタミンに加工され、使用されます。 血中の余ったビタミン誘導体は肝臓に一時保管され、 不足すると血液に放出されます。 安物のサプリにはビタミンの形で含まれているものが大半です。 ビタミンが吸収され、血液に溶け込むと、 一時的に高濃度になり過ぎる場合があります。 高濃度の血中ビタミンは、体にとって毒と同じで副作用を起こします。 サプリだから安心と思ってたくさん食べると、 吐き気、頭痛、めまいなどの副作用が起こります。 また、ビタミン誘導体は余ると一時保存されるのですが、 ビタミンはほとんど保存されません。 だって、すぐに使われるようにビタミン誘導体→ ビタミンへ加工されるのですから。 このことから、栄養補給目的のサプリは用法用量を 厳密に守る必要があります。 ただし、食品より即効性があるのは魅力の一つです。 医薬品として売られているビタミン剤は、 ビタミン誘導体の形で作られているものが多いです。 このため、食品と一緒に服用し、 一時的に血中のビタミン誘導体濃度が高くなっても、 余った分は肝臓に一時保存されるため、 サプリより副作用を起こしにくいのです。 ただし、医薬品のビタミン剤はサプリより高濃度なので、 やはり、用法用量を厳密に守る必要があります。 栄養補助食品はどのように作られているかによって違います。 食品をそのまま加工し、ビタミンを加えていないもの 食品を加工したものに、ビタミンを加えたもの 2タイプあります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 詳しく分かりやすい説明で、納得できました。 野菜不足を感じる時など、手軽にサプリメントを摂ってしまうのですが、それでは勿論充分でないし、多く摂れば摂ったなりのリスクがあるのですね。 食品からビタミンを摂るほうが質(種類)の良いビタミンを摂取出来るのなら、手軽さに頼らず、食品から摂取をしたいと思いました。