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交詢社の「私擬憲法案」・千葉卓三郎の「日本帝国憲法」
二院制・政党内閣制・皇室と国会が立法権を持つという内容の私擬憲法は、交詢社の「私擬憲法案」・千葉卓三郎の「日本帝国憲法」のどちらですか?
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◇まずは、私の世界百科事典で調べてみました。 関係していそうな辺りの解説を抜粋します。 「私擬憲法」…民権派の憲法案のうち、もっとも多いのが 【二院制の議会】と、議会または国民に対して責任を有する内閣を規定する イギリス流の立憲政治を目指すもので 国約憲法として【君民協議のうえ制定】されることを期待する立場である。 この立場の諸案には、比較的早く起草され普及した櫻鳴(おうめい)社 共存同衆の両案(この2案は同系統のもの)や 【交詢社案】の影響を見ることもできる。 「交詢社」…翌81年4月には、私擬憲法(交詢社憲法案)を発表して 【二院制議会】、財産による制限選挙などを提唱し 自由民権派の私擬憲法起草に多大の影響を与えた。 政治的には、82年4月結成の立憲改進党に近く、多くの社員が同党に参加した。 「立憲改進党」…彼らはいずれもイギリス流の立憲政治を目標にしており なかでも矢野文雄(竜渓)は、14年政変の原因となった 【政党内閣論】と早期国会開設とを説いた大隈意見書の起草者であり(以下略) ◇次に、ネットでも検索してみました。 『明治時代(自由民権運動~隈板内閣)』のサイト内に 交詢社の私擬憲法について、以下の要約がありました。 (5) 「私擬憲法」の公表…民間による憲法草案 A.主な私擬憲法 (a) 「私擬憲法案」(1881.4)…【交詢社】 (福沢諭吉系(慶應義塾出身者)の民間団体)による私擬憲法 ・内容…イギリス的議会制度 【政党内閣制、二院制、立法権は皇帝と国会が共有を規定】 http://www3.oninet.ne.jp/i_gokan/PRINT/17_meiji_02.htm 『0からはじめる自転車通勤入門 大日本帝国憲法』では 千葉卓三郎の憲法草案について、以下の解説がありました。 例えば、草の根の人権憲法として名高い 千葉卓三郎らの憲法草案(いわゆる五日市憲法)でも 天皇による立法行政司法の総轄や軍の統帥権 天皇の神聖不可侵を定めている点などは、大日本帝国憲法と同様である。 http://0start.no-ip.biz/%E5%A4%A7%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E6%86%B2%E6%B3%95.wiki ◇以上のような手がかりが見つかりました。 ご質問の回答としては、「交詢社の私擬憲法案」になると思われます。 交詢社、二院制、政党内閣制、皇室と国会が立法権を持つ これらのキーワードに絡む抜粋箇所には【 】を付けてあります。