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チタンとステンレスの特性の違い
チタンやステンレスの表面には、不動態皮膜が出来るんですよね。 チタン表面には菌やタンパクが付着しやすいというのを聞いたことがあって、それは表面の不動態皮膜のせいかと漠然と思っていたのですが、一方、ステンレスには除菌効果があるというではないですか。エアコンとかのCMで聞いただけですが。 そこで、質問なんですが、 ○チタンに菌やタンパクが付きやすいというのは、どういう原理によるものでしょうか? そしてそれは、不動態皮膜と関係しているのでしょうか? ○ステンレスの除菌効果は、どういう原理によるものなんでしょうか? それは不動態皮膜と関係しているのでしょうか? どなたかご存知の方、教えていただければありがたいです。
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チタンもステンレスも表面に酸化被膜(不動態膜)を形成しますが、 ご質問の件は不動態膜とは関係有りません。 なぜ、そのような話を聞かれたかと言う点に付いては以下の可能性が有ります。 1)チタン: 表面の鏡面研磨が難しく、表面は梨地仕上げのつや消し状のものが多い。 結果として、鏡面仕上げの他の金属に較べ、汗や手脂等の汚れが 付着しやすいように感じる。 歯科等で使われるチタンインプラントは「生体親和性」が高い と言われます。 この言葉が誤解され、体組織と馴染みが良い=汚れやすいと 伝わっている。 この場合の「生体親和性」は、No.2の方が言われるように<生物の 活動にあまり干渉しない金属です。金属アレルギーを起こしにくい 金属で知られています>、で親和しているのでは無く干渉してない だけです。 2)ステンレス: 最近、抗菌ステンレスというキャッチフレーズをTVで見ます。 これは、通常は鉄、ニッケル、クロムを主成分とするステンレスに 銀や銅を加え合金化したものです。 銀や銅のイオンは殺菌性を持つことが昔から知られています。 聖杯等の銀食器が西欧の教会で昔から使われているのはこの為です。 靴に銅イオンを発生する中敷きを入れるのも、銅イオンの殺菌 効果を活かし雑菌の繁殖を抑えるものです。 不動態膜層に銀や銅が含まれず、イオンの滲み出しを阻害するなら 不動態膜はマイナスに作用することになります。 残念ながら、膜層の状態については知りません。
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- potachie
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チタンは、自然界にイオンや塩としてあまり存在しないので、生物の活動にあまり干渉しない金属です。金属アレルギーを起こしにくい金属で知られています。 重金属には除菌効果があります。ステンレスは鉄とクロム、ニッケルなどとの合金ですから、除菌効果があっても不思議では無いと思うのですが。 銅の除菌効果はよく知られていますよね。トイレの取っ手などにも使われていますが。
>○チタンに菌やタンパクが付きやすいというのは、どういう原理によるものでしょうか?そしてそれは、不動態皮膜と関係しているのでしょうか? 多分、関係無いと思います。 チタンは軽く同時に柔らかいので傷が付き易く、そのため付着物が商事易いのだと思います。 ステンレスに関しても不働態との関係は薄いと思います。
お礼
お礼が遅れて申し訳ありません。 詳細なご回答ありがとうございました。 汚れやすい・汚れにくいという現象がそもそも不導体皮膜とは関係ないのですね。 抗菌ステンレスも、ステンレス自体が抗菌性がある訳ではなく、含有しているイオンの効果なのですね。初めて知りました。 他の方も、ご回答ありがとうございました。とても参考になりました。