- ベストアンサー
市場原理主義&グローバリズムから昔の政策に戻るのか
マスコミの報道では、市場原理主義&新自由主義&小さな政府主義&グローバリズムが破綻したので、市場原理主義&新自由主義&小さな政府主義&グローバリズムを廃止して、昔のケインズ主義&政府による市場な管理規制主義&政府による財政投資主義&国産優先(地産地消)主義に戻ると言われてますが、どの時代の政策が廃止されてどの時代に戻るのですか。 市場原理主義&新自由主義&小さな政府主義&グローバリズムはイギリスでもアメリカでも日本でも世界でも、民衆(富裕層や大企業以外の庶民という意味)には害しかもたらさなかったということですか、それとも少しは成果があったけど害のほうがはるかに大きかったということですか。去年になるまで弊害をだれも気がつかなかったということですか。 昔の政策に戻るとしたら、サッチャー首相、レーガン大統領、中曽根首相時代以後の政策が廃止されてそれ以前の政策に戻るのですか。もしそうならサッチャー首相就任以後の約30年のイギリス、アメリカ、日本、市場原理主義の影響を受けた各国の政策は全て無駄や害でしかなかったことになるけど、世界各国が高い代償を払った失敗経験だったということですか。 まあ、失敗だったとしても昔の政策に戻ることで、世界の経済が発展し、民衆の生活や福祉が向上するならそれでいいのですが、今の世界の経済や経済から派生する問題は、昔の政策に戻れば全部(それとも大部分)解決して、民衆の生活や福祉が向上して、戦争や武力紛争、各国の利権争いの紛争が解決しますか。
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
戻らないと思いますよ。 「法律を1930年の法律に"戻す"」なんてことはありえません。 現在の環境に適したと思われる制度に変わっていくでしょう。 世界の国家の姿も変わっています。(ロシア帝国もソ連も元も東ドイツも無い) 人口動態も変わっています。 科学技術も変わっています。 昔に戻してしまっては、今の環境に耐えられません。例えばインターネットの発展はここ15年ほどのことですが、仮に30年前の法制度や政府の対応に戻せば、インターネットがある現代では全く対応できません。 個人投資家でさえネットで世界の株や債券を売買をしている中で、それに関する法律や政府の大砲が無いなんてとんでもないことになります。 ケインズがまた脚光を浴びるとしてもケインズに戻るのではなく、ケインズを取り入れた新たな制度に進むというだけです。
その他の回答 (5)
- merkjet
- ベストアンサー率59% (36/61)
この質問には、大変興味があります。 新聞の論調はケインズ経済の復活が取りざたされていますが、市場主義がこの金融危機を起こしたとの論調は、少し無理があると感じてます。 G20で今後2年間で5兆ドルの経済対策を実行すると宣言しましたが、どの国がどれだけやるか?肝心なところは抜け落ちています。 この財政による景気対策がケインズが唱えた経済学ではあるが、これは一種の賭けに近い、仮にこの危機が克服されたとして各国に重く財政赤字が圧し掛かる。その負の負担についての論議はそっちのけである。 もう一つ危ういのは、これだけ財政を出動させ、低金利にすれば金融収縮が収まれば過剰流動性が猛威を振るう。新たなバブルの芽を作る。 本来なら市場が機能を果たすのだが、財政や低金利政策は人為的に行われるものであって市場の圧力と勘違いしている。 財政拡大で債券下落、市場金利上昇が市場の圧力です。これはこれ以上の財政赤字は望まないとの答えです。金利上昇が経済に悪影響するということで長期債を日米とも金融当局が買い支え金利上昇を押さえ込む。 これで、果たして良い結果が生まれるのであろうか? 実体経済の悪化を金融政策で如何様にもできるのであればこんなに苦労することはない、実体経済悪化は自助努力なしでは克服できない 日本で起こったバブル崩壊は、経済対策120兆円、資本注入20兆円、ゼロ金利と大盤振る舞いした割には15年も費やした。結局、身を削ってリストラ、設備廃棄、過剰債務返済し健全性を取り戻したわけで残ったのは小渕内閣から続く大きな借金が圧し掛かったわけです。この借金は社会保障まで手をつけなければ雪だるま式の借金が増えていくものです。 ケインズによる財政拡大が本当に良いかは疑問である。 市場主義が万能とは言えないが、物事の秩序形成には寄与しています。 今回の不況を市場主義のいき過ぎとの論調が目につくが、市場の透明性に問題があり、市場の透明さ確保や監視がされるのであろうと思います。ケインズの財政による大きな政府は復活はないと思います。 グローバル化は、反旗する動きもあるが、日本は国内市場だけでは食えない外需の需要で支えられているのでグローバル化の恩恵が大きいと思いますよ。
お礼
市場が問題なのではなく、市場の透明性が機能しているか、その確保や監視が重要で、昔のケインズ政策に戻るわけではない、グローバル化は止まらない、グローバル経済の中で市場が機能できるような政策が求められる。ご回答いただきありがとうございました。
- merkjet
- ベストアンサー率59% (36/61)
1.「市場主義とケインズ主義」2.「大きな政府と小さな政府」3.「グローバリズム」を厳密に分けるわけにはいきませんが、整理しますと 市場主義は物事を市場で決めてしまうことです。簡単にいうと市場が価値を決めてしまう。どんなにコストが掛かっても市場参加者が決めてしまうのです。参加できなければ退場となり企業も潰れてしまいます。 電機メーカーが白物家電から撤退するのも市場価格についていけないからです。 市場主義とケインズ経済は対極ではありませんが、不況時に政府の財政で需要を喚起するもので有名なのはニューディール政策ですね、 国内インフラが整ってしまえば経済波及効果は薄れ非効率、財政赤字拡大と悪いところが目立つ、そこでサッチャーは慢性的な国営企業の赤字、労働争議で疲労した経済を民営化、海外企業を国内に受入れて競争による経済活性化を図ったのです。政府が関与しないという姿勢です。 見事に英国病を克服し20年以上経済拡大をもたらしました。 米国はカーター時代にドル下落し、強いドルを標榜したレーガンが規制緩和と減税によって経済を活性化させました。共通するのは「小さな政府」で、規制撤廃による企業の淘汰が進み、多国籍企業が出現しました。 グローバル化は冷戦終結し東西の経済が融合が更に企業環境や各国政府に大きな影響を与えました。多国籍した企業は本国の利益とはならず、企業も一番優位な国に住み着くのですから、各国が法人税を下げ比べする。グローバル化は国境のボーダーが無くなることを意味してますので日本が景気対策で低金利してもその効果は日本で現れず海外に投資され高景気なる現象が起こる。資本調達は日本で投資は一番見返りのある国となってしまいます。 1.物事は市場か?管理されたものか? すべてを市場に委ねているわけでもなく、教育や医療は管理されたものです。医療はどんなに進歩しても医療費は膨らむ。市場に委ねれば競争で医者を選別もできると思われます。白物家電が企業に利益が出る定価にすると海外から輸出攻勢で市場価格でしか勝負にならない では、なぜ今回、失敗したのか? 市場は透明でなければいけない、今回の米国で起こった商品化証券は市場の形成もなく、格付けの評価を市場は知らず出回った。未熟な側面が露呈してます。かと言って証券業務を廃止とはできない世の中です。 国がすべて管理すれば、格付けの再評価はなく、益々実勢からかけ離れたものになってしまう。一種の社会主義に変貌してしまう。 2.について、国が財政を使って経済を動かすのがいいのか? 民間の需要で経済を動かすのがいいのか? 財政は税収が源で税源で経済を回すことは困難です。そもそも財政赤字が経済の足を引っ張り、増税圧力があります。 3・グローバリズム 日本がバブル崩壊で必死にもがいている間に新興国は突出して経済成長を遂げた。資本や技術が海外に飛び出せば高コストの国に残る必要はないですね、このグローバル化は世界経済の成長率を上げましたが先進国のすぐ後ろに新興国がへばりついています。この脅威が更に競争を促進させる結果になったのですが、WTOは、「更に自由化しましょう」と努力しているのです。日本だけが蚊帳の外に出るとなると競争をあきらめてバラ色になることはありません。逃げられないのが現実です。 中谷教授が言うような「格差なき社会」ができるのか?それで国際競争力を維持できるとは到底思えない、日本には出来良い車産業や出来の悪い農業があります。一つのクラスには優等生と劣等生が同居しているのです。劣等生(農業)を育てる為には農産物の輸入をストップさせて国内で需給を満たして更に国際価格まで下げてくれなければなりません、その間、優等生(車産業)は海外に輸出をストップして国内だけに抑えなければならない、優等生は国内だけでは食えないしね競争力を落とす。 さて、どちらが日本の進路が良いのか?総合的にどちらが成長をもたらすか?となると今のままが一番良い、しかし「格差」は生まれてしまう。「勝ち組」「負け組」の選別は得意な分野を勝ち取るか、負けを承知で残るかで決まってしまう。 まとまりのない文章ですが、私は「小さな政府」「市場主義」「グローバル化」を否定しません。もちろん、「格差」を克服はできませんが、その三つを否定しても「格差」は消えることはないと思います。
お礼
市場と政府も、自由と規制も対立する関係ではない、財政政策だけで経済を動かすことはできない、グローバル化は止まらない、それが現実であるから、市場と政府、自由と規制のバランスをとりながら、世界と競争していかざるをえない。ご回答いただきありがとうございました。
- edoduki3
- ベストアンサー率35% (21/60)
「私たちが今日問うべきは、大きな政府か小さな政府かではなく、機能する政府かどうかです。市場がよい力なのか悪い力なのかも、問われているわけではありません。富を生みだし、自由を広げる市場の力は比類なきものです。しかし、市場は監視の目がないと制御不能になる恐れがあることを、今回の経済危機は思い起こさせました。」 オバマさんの演説のこの部分、非常に有意義であると思いますね。
お礼
政府が大きいか小さいかではなく国民の生活のためになるように機能することがが重要だ、ご指摘のとうりです。ご回答いただきありがとうございました。
- snowplus
- ベストアンサー率22% (354/1606)
グローバリズムは詐欺師による壮大な騙しだったからです つまり自然発生的に出てきた経済理論などではなく いってみれば巨人のFAや逆指名と同じですよ 導入することによって金持ちのみが優遇されるような仕組みです 一世を風靡したのは金持ちが金の力で流布させていたからです 最近小泉竹中改革のブレーンで市場原理主義に急先鋒だった 中谷巌元一橋大学教授が自分達がやってきた小泉改革(市場原理 構造改革)は完全に間違っていた 懺悔したいという書籍を出して 非常に注目を集めています http://www.google.co.jp/search?hl=ja&safe=off&c2coff=1&q=YouTube+-+%E4%B8%AD%E8%B0%B7%E5%B7%8C%28%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E8%80%85%29%E3%81%AE%E8%BB%A2%E5%90%91&lr= http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1232707407/ http://www.amazon.co.jp/%E8%B3%87%E6%9C%AC%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E8%87%AA%E5%A3%8A%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%80%8D%E5%86%8D%E7%94%9F%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8F%90%E8%A8%80-%E4%B8%AD%E8%B0%B7-%E5%B7%8C/dp/479767184X 中谷氏によると (1)我々市場原理主義者はとんでもない勘違いをしていた (2)規制=悪とするのはとんでもない誤り (3)経済学は全く信用できない (4)アメリカ経済も日本経済も市場原理によりズタズタにされてしまった 中谷氏は規制緩和をパンドラの箱になぞらえて不気味なモンスターとも 形容しています かつての護送船団方式や高度成長ぐらいの政策が非常に理想的で あった落としどころとしてはあの辺であるとも述べています
お礼
高度成長期の護送船団方式が理想的な政策だったからそのころの政策に戻るべきとの意見も多いです。ご回答あいただきありがとうございました。
- aokisika
- ベストアンサー率57% (1042/1811)
>市場原理主義の影響を受けた各国の政策は全て無駄や害でしかなかったことになるけど そうではありません。 社会環境が変化したため、以前はとてもうまくいった経済政策が、現在の社会環境ではうまくゆかなくなってきたのです。 だから、現在の社会環境に適した方法に変えようとしているのです。 時代背景や社会情勢、経済環境が異なれば、それに適した経済政策も異なります。 アダムスミスの時代にはアダムスミスの経済政策が適していたのです。しかし時代が変り、経済環境が変り、アダムスミスの方法がうまくゆかなくなったので、ケインズが唱える方法が採用されるようになったのです。 時代が移り、社会環境が変化してケインズの方法がうまくゆかなくなると、新古典主義の政策が取られ、さらに時代が変化し社会環境が変化して新古典主義がうまくゆかないような社会情勢になると、またケインズ主義が復活し・・・ということが繰り返されているのです。 以前の方法が間違っていたのではなく、社会が変ったからその方法がうまく機能しなくなったのです。 >昔の政策に戻れば全部(それとも大部分)解決して、・・ それはどうでしょうか。社会は変化しています。 現代は、植民地対帝国主義の時代ではありませんし、米帝対ソ連の時代でもありませんし、先進国対ASEANの時代でもありません。 社会環境が異なるわけですから、昔と全く同じ経済政策がうまくゆくとは限りません。それなりにアレンジして現代の社会情勢に適合させた方法を採らなければなりません。 そして時代は変りますから、その方法がいつまでもうまくゆくとは限りません。また別の方法が必要になって行くのです。
お礼
時代により社会の環境が変わるから、その社会環境に合うように政策を変える必要があるとわかりました。回答いただきありがとうございました。
お礼
社会の変化を無視して昔の法律や政策に戻たら社会は機能不全になるから、昔の法律や政策に戻すことはない、社会の変化に応じた政策を取り入れてゆく必要があるし、実際にそうなる。ご回答いただきありがとうございました。