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デジタルコンパクトカセットについて その2

1992年に登場したDCCですが、MDに押されて消えました。 なぜDCCが消えたのかについて以前ここで質問したところ、MDはACCにくらべコンパクトであることと(DCCはACCとサイズが同じ)、頭だしや編集がしやすいことから、消費者がMDに軍配を上げたことが分かりました。 しかし、調査の結果、DCCが滅亡した原因に「DCCデッキではACCに録音できない」と「DCCは1号機が単品デッキだった」の2つが新たに分かりました。 では、DCC1号機がゼネラルオーディオで、DCCデッキでもACCを録音できていれば、DCCどうなっていたでしょうか? MDを押しのけて広まっていたでしょうか?それともそれでもMDが広まっていたでしょうか?あるいはMDと両立していたでしょうか?

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  • digitalian
  • ベストアンサー率29% (323/1104)
回答No.5

DCC デッキで ACC 録音可能だとしても、それでは従来の ACC デッキと何ら機能的に変わらないので、無意味です。DCC には、はじめから勝ち目はありませんでした。 とはいうものの、私が DCC の試聴をして驚いたのは、その音質の良さでした。DCC はかなり圧縮しているにもかかわらず、非圧縮の DAT に決して引けをとらないと思いました。が、8トラック(でしたっけ?)のデジタルトラックを安定して走行させるには、技術的に非常に困難だったのも事実です。その点では DAT の方が、VHS ビデオで培ったノウハウを応用できたため、テープの安定走行制御が可能で、技術的に有利でした。しかも DAT は非圧縮線形録音、テープは小さい、標準で 2時間録音、早送り、巻き戻しは素早いなど、DCCよりもずっと優れていましたので、今でも残っているのでしょう。 DCC 発売後、約半年遅れで MD が登場しました。ATRAC の圧縮技術は素晴らしく、DAT と比べても遜色ないほど優れている上、ディスクなので編集が自由自在、早送り、巻き戻しがなくなるなど、操作性に優れていました。難点は、ディスク媒体のコストでした。MD ディスクは当時、製造コストが高かったため、DAT の方がランニングコストが優れているので有利だと言う意見も有力でした。SONY は当初、赤字覚悟の値段で MD を無理して安く売ったと言われています(それでも 1枚 1,000円くらいしましたが)。もちろん、MD が普及すれば、自然に製造コストが下がるという予測のもとの販売戦略でした。その戦略は見事に当たり、結果は MD の圧勝となりました。 なお、DAT は非圧縮であったため、CD の完全デジタルコピーが何世代も可能なため、レコード業界の支持が得られなかったことも大きな敗因です。苦肉の策として SCMS(シリアルコピーマネジメントシステム)によってデジタルコピーを規制することにしましたが、それでも、当初予定されていた DAT のミュージックソフトは、ほんのわずか発売されただけで、なくなってしまいました。MD , DCC はこの反省から、はじめから SCMS を搭載しています。 蛇足ですが、DAT はカーステレオにて使用されることも想定して、熱に強い構造にしたり、ウォークマンとしての利用も想定して、読み取りヘッドの直径を大中小の 3種類用意したり、4チャンネルステレオが普及したときのために、4チャンネル録音モードが用意されたりと、かなりいろいろ工夫されています。サンプリング周波数が 3種類用意されているのも、デジタル不正コピー防止の観点からです。いろいろ考えすぎたため、逆に、機能を割り切ったMDに比べ、コストが高くついてしまったことも否めません。 技術的に優れているものが、必ずしも普及するわけではないという好例といえるでしょう。

noname#29373
質問者

お礼

機能にはある程度割り切ることも大事ですか。きっとVHSもある程度機能を割り切ったから今まで残ってこれたのでしょうね。ありがとうございましたm(__)m

noname#29373
質問者

補足

確かにMDは安くなりましたね。 1992年にMDが発売されたとき、MDディスクは60分用が1400円もしていましたが、今は80分用でも200円ぐらいです。安売りしているところもあり、そこなら74分用が1枚105円とかで買えたり、80分用が10枚1200~1300円とかで買えたりします。 しかし、当時松下電器は、「ディスクはテープよりコストダウンしにくいため、MDがある程度普及してもMDの値段はそれほど下がらないが、DCCは普及すればDCCの値段が下がる可能性は十分にあるだろう。」と主張していました。そのころDCCは60分用で910円でした。レンタルCDからライブラリーを作ろうとした場合、CDのレンタル料金が350円とすると、DCCは1260円で済みますが、MDは1750円かかりました。(今だと最低500~600円ぐらいでしょう)また、ソニーから見ると、当時は4200円ぐらいで売りたかったようです。 松下電器はDCCのほうが490円も安いことをDCCの特徴にしていましたが、これについてはどうでしょうか?

その他の回答 (4)

  • blue5586p
  • ベストアンサー率27% (1611/5842)
回答No.4

私もDCCは消えていたと思います。 1992年にMD、DCCが発売された際、私は最初からDCCには全く関心がありませんでした。所詮、テープはテープだからです。  すでにNo.3の方の回答にありますが、テープというのは実に不便で、不安定なメディアと思います。  ところで、MDはソニーの開発ですが、DCCは、かつてソニーと共にCDを開発したフィリップス社の開発です。つまり、CDではフィリップス社はソニーと手を組んだものの、DCCでは敵に回してしまったということになります。そうまでしてフィリップス社がDCCにこだわった背景には、ACCの再生が可能、つまりこれまで録りだめしたACCのコレクションが無駄にならない点を強調したかったためといわれています。しかし、DCCデッキではACCの録音はできない。そもそもDCCとACCではヘッドの構造が全く異なります。DCCデッキでACCの再生は可能といっても、ACC用ヘッドに切り替える機能が備わっているだけで、DCCデッキでのACCの音質は、ACC専用デッキより劣るといわれていました。

noname#29373
質問者

お礼

ACCの再生はACCデッキが一番いいのですか。知らなかったのでためになりました。ありがとうございました。

noname#29373
質問者

補足

前回質問したときは、逆の結果になった可能性もあると聞きましたが… また、DCCの音質はMDよりずっといいと主張する人もたくさんいました。

  • tbrown
  • ベストアンサー率26% (154/587)
回答No.3

多分どんな方法でもテープである限りは流行らなかったでしょうし、これからもテープ媒体はオーディオに限らず衰退していくと思います。 (VHSはディスクが出来るまでの長期間、爆発的に流行ってしまってなかなか 捨てられるものでは無いので特例ですね) これらはテープの不便さを考えると直ぐに理解できると思います。 録音の時にテープを回さなければならない。 テープなので温度変化に弱く伸びてくる。 最悪はテープをメカに巻き込むことがある。 車で使うなら高温でならもっと伸びる。どうしても磁化録音なので長期に渡って、安定した品質を保ち難い。 頭だしに時間がかかる。 ディスクならプレスで簡単に供給できますし、品質も安定しています。 また厚みも薄いので保管に場所をとりません。 巻き戻しも不要です。 一般ユーザーは、あまり細かい仕様にはこだわらないと思います。 第一に選ばれるのは、どれだけ便利かということだと思います。

noname#29373
質問者

お礼

「非MD同盟のページ」では、ACCやDATは生き続けるだろうと主張していますが…(詳しくは、下のアドレスをアドレスボックスに貼り付けてアクセスして見てください) ありがとうございましたm(__)m

noname#29373
質問者

補足

前回質問したときは、逆の結果になった可能性もあると聞きましたが… また、MDは音楽で無い音を出すと主張する人もいました。(言い換えれば、DCCの音質がCD程度ならMDの音質はCCCD並だということでしょう。) 「非MD同盟のページ」http://www.asahi-net.or.jp/~iy8t-snd/antimd.html

  • ajisioDX
  • ベストアンサー率29% (196/655)
回答No.2

こんにちは。 つまるところ「テープ」から「ディスク」へ移行しているのだと思います。 DCCの仕様が少し変わっていたとしても、テープデバイスに共通の仕様である、 「ぺらぺらの物に磁気データ」は変わりませんので、「新しさ」は無かったでしょう。 「DAT」が一般ユーザーに浸透しなかったのもこれが一因だと思います。 CDの登場以来、ディスクのメディアにユーザーがなじんできたことも大きいですね。 (まぁ「レコード」もディスクですが、「記録」は出来ないし。) と言うことで「MD」と「DCC」では、登場時点から、「勝負あり!」です。

noname#29373
質問者

お礼

「テープ」である以上、デバイスの弱点は克服できなかったのでしょうか? 意見をありがとうございました。

noname#29373
質問者

補足

前回質問したときは、逆の結果になった可能性もあると聞きましたが…

noname#6581
noname#6581
回答No.1

それでもDCCは消えていたと思います。 ディスクメディアのランダムアクセスを経験してしまうと、テープメディアには戻れません。 最近、DVDレコーダーの出荷台数がVHSを超えたことも同様な現象だと思います。

noname#29373
質問者

お礼

DVDレコーダーがVHSビデオデッキを超えても、値段が高ければ売れませんがね(^_^;) ありがとうございましたm(__)m

noname#29373
質問者

補足

前回質問したときは、逆の結果になった可能性もあると聞きましたが…

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