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AIGについて 教えてください

米 AIGの追加支援について米国内でもめているようですが、 仮に米政府が支援を停止してAIGが倒産した場合のストーリは どのような事が想定されるのでしょうか?当然、日本への影響 も含むです。 色々な方からのご意見お待ちしております。

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回答No.5

>経済・金融素人の小生なものですから1点だけ違いを教えてください。 どうしても混同してしまうのですが、金融政策と財政政策とは 全くの別ものなのでしょうか? 政府の支援は、財政出動だけです。使われ方は本来は景気対策のみです。政府が個別企業に支援となれば不景気にあえぐ企業はこぞって支援を求めるでしょう。その一方で国民の税負担になるのですから米国市民がGM支援を反対するわけです。 しかし、今回だけは別です。というのはGMの破綻が更に連鎖倒産となり得る。車産業はすそ野が広いですので部品メーカーを含め多くの企業の倒産は避けたい、しかもGMの債権者(金融機関や納入業者、投資家)は破綻により更にクレジットクランチが起こり得る。怖くて投資ができないようになると景気が更に悪化してしまう。 実は、米政府は破綻による経済損失と政府の支援額と比べてもいるわけです。 政府が国債を発行し景気刺激策や金融支援しますが、国が借金して市場からお金を集めるのが国債なわけで、ある人が多額の借金を重ねると資金の貸し手の反応はどうなりますか? 国債は、利回り(配当)があります。ここで簡単に説明すると (A)一口10000円、利率2%とすると1年後200円の配当です。 政府が新たに(B)一口10000円で利率3%を起債すると、300円の配当です。 ここで、(A)の国債は売られて(B)の国債は買われます。(A)の国債は今まで出回っている大量の国債で、(B)は新規に発行された過去の分より小額な国債です。 どうなると思いますか?債券市場は大量の(A)の国債を売るのです。しかし、範囲が決まってます。(A)の債券価格が利回り3%になる価格で落ち着くのですね、(A)の国債は理論的には6666円で売買されて3%の利回り200円を得るのです。 *新規国債の利率が1%差になるような発行はしませんあくまで例えです。 この国債の利率は、中央銀行の政策金利に左右されます。政府が低い利率で国債を発行し国民の税負担を減らそうにも政策金利は、簡単に低くしてくれません。中央銀行は通貨の番人ですから、インフレで通貨価値が下がれば利上げとなるだろうし、景気が悪く利下げの余地があれば下げてくれます。インフレ時に国債乱発して「低金利にしろ」と政府が中央銀行に脅しはできないのですね、これが日本の野党が吠えた財政と金融の分離という理屈です。(政治が金融に口出しするなってこと、人事を含め) 国債の利回り(10年債)が市場金利となり、これが基準となって民間企業や個人の貸付金利の算定になるのです。この利率に上乗せして貸付やるのです。決してこの金利を下回ることはありません。 この市場金利が高くなれば経済にブレーキをかけてしまうわけですね、 大量国債発行は需給上からも債券売り利回り上昇となるのです。 では、中央銀行は、どうやって政策金利を保っているのか? 短期金融市場で銀行同士が資金の貸し借りをやってます。貸し手が多くて借り手が少なければ金利は下がりますよね、銀行同士の中に中央銀行が入り、借り手の資金量が足りなければ中央銀行が手形や国債を買い入れて資金を出し不足分を補い金利上昇を抑えます。 余れば手形や国債を売って資金を吸収し金利下落を止めます。 このような行為を公開市場操作と言って政策金利を一定に保っているわけですね、 銀行や中央銀行が持つ手形や国債は超優良の有価証券ですが、今回、金融収縮で銀行が保有する社債や担保証券などリスクを伴うものをFRBは買って銀行を助けているのです。日銀は慎重で格付けの高いCPや社債しか買ってませんが、それでも銀行には少しはリスクを減らせることになります。FRBの場合はリスクに伴うものですので、もしその有価証券が下落、又はデフォルトを起こされると大きな損失が生まれるのです。 中央銀行はリスクを引き受けてくれているわけですね、 政府の国債発行による財政出動とリスクの引受けてとしての中央銀行ですので、 >No.1の回答にも書かせて頂きましたが、AIGへの支援は米国債発行に よるFRGからの融資という形になっているのでしょうか? FRBは、融資はしていません。融資するのは預金保護をする預金保険公社が銀行の持つ不良債権を買ってくれたりはしてますが、あくまで担保を差し出さないと融資はしないのです。昔、公定歩合というのがありました。今もあるのですが、これとて担保差し出して政策金利に0.1%上乗せして貸し出すのです。 FRBは、不良債権を買取るためにドルを刷りますが、FRBの財務が拡大し資産が拡大していますが、最終的には買取った債権は売り払い資産を軽くしなければなりません。売り払って入ったドルは焼却しなければならないのです。 国による国債も最終的には国民の税金で払いますので、ドル紙幣の増加を抑えるのですね、 >金融政策と財政政策とは全くの別ものなのでしょうか? 通常の政策は、当然 違います。しかし、今回は、目的が同じで金融不安解消でもあるし、景気浮上策も同じです。でも手法は、政府がやれるものと金融当局ができるもとがあります。その違いが分って貰えたでしょうか? ちょっと、説明するのは大変で分り難いと思います。

katotyan2
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 かなり難しい内容ですが、なるほどって思います。 国債乱発の債券売りで利回り上昇、そして市場金利基準の 10年国債の利回りが上昇する事で、金利負担が増、債務者の支払い 負担が増えて市場が縮小  それを押える為に中央銀行が銀行間に入り市場金利が上昇すれば 手形や国債を買い入れ金利抑制に走り、金利が下落すれば逆に売りに 回る公開市場操作を行って市場金利を安定化させるという風に理解 しました。  そう見ると中央銀行の役割って大変かつ重要ですね。今までは 単に銀行にお金を貸し出す、銀行の親分といった感じでしか とらえていませんでした。

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  • merkjet
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回答No.6

一つ抜けているところがありました。 国債発行にともない紙幣を刷ります。金融支援や景気対策に使われますので、マネーが増えます。市場で国債を入札するのですが、一機に起債分の国債を市場から資金を調達することはできません。小分けして時間かけて資金を調達するので一時的マネーが増えるのです。 マネーを刷るのが日銀でその資金を使うのが政府です。後は国債整理基金特別会計で処理され国の歳入から国債費を繰り入れ償還するわけです。 日銀の会計と国債の会計は、別物ですので、なりふり構わず不良債券を買い入れてるFRBの資産は増えバランスシートは危険な水域に入り込んでいるものと思いますよ。

katotyan2
質問者

お礼

補足説明に感謝いたします。

  • merkjet
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回答No.4

政府支援とFRBの支援は協調しますが中身は違います。日本では日銀総裁選出が難航したように財政と金融政策を分離してます。金融政策は政府から独立しているわけです。 米国は、金融安定化法案のTARP7000億ドルで凌ごうとしているのです。金融機関は損失に対して引当金を積み上げます。引当金が積みあがると資本不足となり政府が資本不足解消の為に優先株で出資するのです。しかし、四半期決算ごとに多額の赤字で実体の不良債権がどの程度あるのか計り知れないのです。追加支援となりますがストレステスト(成長率や失業率など悪化した状態で資本不足がいくらになるか)実施で実体把握を今からやるのです。前政権から危機対応がその場しのぎになっているので市場の催促で政府が対応しているのが現実です。 TARP7000億ドルや景気対策7800億ドルは米債発行により市場で調達です。これが政府の財政支出です。 >No.1の回答にも書かせて頂きましたが、AIGへの支援は米国債発行に よるFRGからの融資という形になっているのでしょうか? 米債発行は政府でFRBは融資はしません。連邦準備理事会FRB(中央銀行)が個別に支援などできません。あくまでも金融政策が彼らの仕事なのです。勘違いされる方が多いようです。 政府が市場から合計1兆4000億ドルものを調達するのですから債券は下落します。下落は市場金利の上昇を招きます。上昇を抑えるように工夫を凝らしているのですね、市場が安心して米債を買えるためには銀行の不良資産を買取りしているわけです。通常、政策金利は金融機関の持つ有価証券を売買や中央銀行が持つ有価証券を売買することで金利を一定に保っています。公開市場操作というものです。その有価証券は健全なリスクの少ないものです。 しかし、今回はCPやSBなどある程度リスクのあるものを中央銀行が買ってくれてるわけです。中央銀行が買うことによりリスク減らしと安心感を市場に与えているわけです。 その他にインターバンク同士が資金の貸し借りをやっているのですが、貸す相手の銀行を疑ってますので金利が上昇してしまい、益々資金が回らない状態でしたので政府が銀行の保証をやりLIBOR金利がリーマン破綻前の金利に戻りました。ドル調達に困るので各国の中央銀行がドルの出し手としてFRBと通貨スワップしたりしているのです。 政府の財政支援、FRBやFDICより金融支援をやっています。

katotyan2
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。詳細な説明に感謝致します。 経済・金融素人の小生なものですから1点だけ違いを教えてください。 どうしても混同してしまうのですが、金融政策と財政政策とは 全くの別ものなのでしょうか? 素人質問で恐縮です。

  • akik
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回答No.3

補足説明として、 AIGを倒産させることが出来ない理由として、付け加えておくべき ことがあります。 CDSに関連する問題も大切ですが、日本のように国内法で十分に 保護されている地域は軽症で済みますが、個人向け保険を世界中に 販売してきた。この状況下で倒産をすると、米国に対する信任を 一気に失う可能性があります。 我々は先進国に住み、法律によって保護されている部分がほとんど ですが、法律で十分に保護されていない地域が圧倒的に多いです。 そこで保険がパーになると、金銭的な損失以上に米国へのイメージが 悪化することになるので、オバマ政権としては避けなければいけない 事態であると推察しています。 CDSよりも怖いのが個人向けに販売した保険です。これを円満に 解決できるまで、米国連邦政府はAIGへの生命維持装置をはずす ことが出来ない。

katotyan2
質問者

お礼

補足説明ありがとうございます。 個人向け保険を世界中に販売していたのですか、よけい破産させる わけにはいかないのですね。勉強になります。

  • merkjet
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回答No.2

倒産させた時のストーリだったですね、 AIGは、損保、生保、年金を売り出してますが、運用はレバレッジを賭けたヘッジファンドです。アリコの5割はアジア、特に日本です。600万人?の保険加入者がいて日本では5位程度です。運用資産が毀損しているのですから保険の支払いが滞るか減額です。年金も何もかもそうなるでしょう。 CDSの取引では投資家への支払いが滞り、金融機関への返済不能となり金融機関の損失が発生すれば貸し渋りが起こり、企業は益々資金難にあえぐ、倒産も起こるでしょう。金融機関の損失が金融不安を煽り政府の資本注入となり、財政出動となれば債券市場は大量国債消化に下落となり市場金利の高止まりとなれば益々景気を悪化させます。景気悪化は株価を押し下げます。消費は雇用不安や株価下落で益々冷え込みます。 負の連鎖です。 通常は株価下落となれば、資金はリスクが低い債券(国債)に向かうのです。国債が金融商品の中で一番リスクが少ないですから、債券が上昇すると利回り(市場金利)は低下し、金利を押し下げ景気回復に向かわせるのです。しかし、国債を乱発すると事情は違います。 大量に発行すると債券市場の需給は下落する恐れがあります。 日本も米国も10年物国債の利回りをネットで調べて見ればわかるように低下に向かえば「良し」です。一番怖いのは「株安」「ドル安」「債券安(利回り上昇)」となれば最悪です。

katotyan2
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 現状の説明と倒産後の展開について2回も回答頂き感謝致します。 今でさえ、製造業は受注がなく休業を実施するような状況下にあるなか に輪をかけて負の連鎖が押し寄せてくると、本当に1ヶ月休業とか あり得る話ですね。  個人的には米国民の税金をふんだんに使ってと憤慨しているのですが 、かといって支援を中止すると更に酷いしっぺ返しが来るといった 感じで歯がゆいです。これでAIGの役員クラスが億単位の報酬を受け取っていたら、怒りがピークに来てしまいます。 (少し感情が入ってしまいました 失礼しました。) No.1の回答にも書かせて頂きましたが、AIGへの支援は米国債発行に よるFRGからの融資という形になっているのでしょうか?

  • merkjet
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回答No.1

米政府は、AIGを破綻させないでしょう。この間の四半期決算(10-12)で600億ドルの赤字を出しました。直後に300億ドルの支援しました。その前に既に1500億ドル支援してますので1800億ドル支援してるわけです。 AIGはCDS取引で3000億ドル、不動産担保ローン債権やクレジットローン債権など有価証券下落でリーマンどころではありません。 今のAIGは実質、米政府は管理下です。FRBが破綻回避の姿勢が覗えます。傘下のアリコは売却が難航し米政府に物納です。経営はAIG収益は米政府へ返済となってます。優先株の金利だけで9%だったのですが、減利してもらいました。 私が思うには、今、潰すとAIG世界展開で影響が大きい、取引金融機関への影響も含め注入は続くと思われます。AIGは最終的には各部門ごと整理売却でしょう。今は整理する段階ではないと判断します。有価証券が好転するまでは(住宅価格の上昇や景気が底を脱した時)支援を続ける思います。 AIGはシティどころではないし潰そうにも潰せないってところです。 救済額は今のところ AIG>シティ>GMですが、潰した後の弊害(金融不安や失業、景気悪化の長期化)で益々、政府の支援が膨らむのではないかと思います。

katotyan2
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 政府が融資する際には、融資先会社の株式を取得すると聞きました ので、ここでAIGが破産すると融資した1800億ドルは回収不可で 取得した株式も紙になってしまうと考えると、FRGも巨額な公的 資金を無駄になるという考えも頭の隅にはあるのでしょうかね。  所で、今回の支援は米国債の発行によるAIGへの資金援助になって いるのでしょうか?米国債を発行していたら、米国債価格の下落に 繋がるかもしれない事ですよね。 素人的な見方で恐縮です。

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