- ベストアンサー
セーフティネットの意味?
新聞上で、セーフティネットがよく使われておりますが、どういう意味でしょうか。内容は、失業における記事で使われるセーフティネットです。直訳すると安全網ということなので、失業、リストラ、派遣切りにたいする安全網としての失業保険を指すのかと思うのですが・・・。 ご存知の方、よろしくお願いいたします。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
私の得た知識の範囲内で。 一義的には失業保険が安全網となるのですが、これだけではありません。そこで長くなりますが、日本におけるセイフティーネットの不備について説明したいと思います。 日本におけるバブル期以前の雇用制度は、他の先進国では特異な『終身雇用制』と『年功序列的給与体系』でした。 これは、会社は大きな家で、社長は家長。社員は皆家族という思想の下に発展してきた物で、その会社に正社員として就職できれば、会社が倒産でもしない限り、定年まで余程の悪いことでもしない限りは、生活は安泰でした。無論これは大企業とその下請け産業でも同じ関係で、いわば持ちつ持たれつ関係が、良い面(当然悪い面もありますが・・・)で作用しておりました。 為に、西欧先進国のように失業率もそれ程大きくなかった為に、本来は行政が、労働者の失業という万一に備えて完備しておかなければならないはずのセーフティネット(失業者の当面の生活資金面の救済策=失業給付金の完備や、それにもれた場合の2重3重の対応策)に関しては、全く構築されませんでした。 ところがバブル崩壊に伴って、構造的不況(デフレスパイラル)が始まると、企業にも、そうした余裕(余力)が失われ、世界的グローバリゼーション(特に市場開放)がこれに追い討ちをかけると、経済界は国内ばかりか、国外企業との弱肉強食の過当競争に突入したわけです。 こうなると、もはや企業も「人は石垣、人は城。会社は社員で持つ」とばかりは言っていられなくなりました。 しかも小泉政権頃から始まった、市場開放政策(規制緩和・改革路線)は、民間産業にも影響が及んだのです。 結果、労働者も欧米並みの労働市場の競争激化に、何の準備も無くいきなりさらされることになりました。 リストラ(本来のリストラの意味は、経営健全化策のことで、必ずしも労働者解雇が主流ではないのですが、日本においてはそれが主流になっていますネ)の嵐が吹き荒れ、企業の海外への生産拠点の移行等により、失業者が溢れました。 そうした失業者を救済しようとでも思ったのか、ろくに考えもしないで小泉政権は、今まで利用客の安全面から過当競争を防止する為に規制業種であったタクシー業界等の規制緩和を始め、更には一番景気に影響されやすい業種である、製造業にまで派遣社員の就労を認めたのです。 これは労働者の身分を極端に不安定なものにしてしまう恐れがある為に、行政も万一に備えて、ヨーロッパ並みのセイフティーネットを構築する責任があったはずなのに、資金不足を良いことにして、全く怠り、小泉首相自らも、そうしたいわば国策で生じた失業者に対しては「自己責任」を声高に叫んで、責任を回避したようです。 EU諸国では、失業者に関しては2重3重のセイフティーネットを構築しておりますが、最後のもはや何の救済策も講じられない人に関してのみ、生活保護の適用をしています。 然るに日本では、失業するとそうしたセイフティーネット(救済策)は無きに等しく、失業給付金に関しては、額も低くまた給付期間も非常に短く、それでもこれが受給できる失業者はまだ良い方で、失業と同時に最低限度の生活保護の申請という現状が非常に多いのは、正に国家として情けない限りです(しかも殆どの場合、困窮して市役所に行っても、生活保護申請書すらもらえなく、門前払いになっています)。 悪事を働いて生活が破綻したのなら、それこそ自己責任の自業自得です。 しかし失業者の殆どは、それまでは真面目に働き、真面目に納税義務を果たしてきた善良な市民なのです。 いわば国策で失業し、何の救済策も受けられず、路頭に迷っている失業者が増加しているのに、そうした人達を作り出してしまった、政治家や行政の公務員が、その職務怠慢を反省するどころか、高額の給与を貰ってぬくぬくとしている姿を見ると、世界第2位の経済大国であるはずのこの国も、アジアの後進諸国と同じだな~と、考えさせられてしまいます。
その他の回答 (3)
- mat983
- ベストアンサー率39% (10264/25669)
http://www.kokken.go.jp/gairaigo/Teian1_4/Words/safety_net.gen.html このサイトに書かれている通りです。 例えば派遣切りにあった人が、生活に困窮し立ちいかなくならないよう に助ける制度です。 例えば失業保険、再就職支援、住宅支援などがあたりますが、 その最終ラインに生活保護があります。 これは憲法で日本国国民は最低限の生活を保障する事が決められているからです。
- tyr134
- ベストアンサー率51% (851/1656)
セーフティーネットというのは、サーカスの空中ブランコや綱渡りなんかで失敗して落下したときに、落下した人を受け止めて事故にならないようにするネット(網)の事です。 それが転じて、社会制度の中で通常の道からこぼれ落ちた人を社会が支える制度なんかを差して言われる事があります。 つまり、生活保護・障害者年金・各種保険制度・就労支援・年金などの保護制度を指します。 他にも、コンピューターのシステムなんかでも障害が発生したとき、その影響が全体に及ばないようなバックアップシステムを構築したりすることも「セーフティーネットを張る」なんて使ったりもします。 用は、不測の事態が発生した時に、その影響が最小限で済むような対策をすることを「セーフティーネット」と言います。
- mixture007
- ベストアンサー率10% (43/411)
職業での難民の発生の可能性に対し、予め、法をもって救済できる受け入れ先や、ルートや、機関や、動員や、をきちんと構築して滞りなく復職できるように国がしておくこと。