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国士(政治家・経営者でも)
現役の国士って本当にいるの? 見栄や、目先ばかりでどうなってるのでしょう。
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経営者に関して 大企業の経営者は、資本の自由化や経済のグローバル化を反映して、経営責任=株主利益≒企業利益→世界的利益バランスを意識しています。ですから、日本の民族主義的利益より、日本での経済活動と他国での経済活動のバランス(≒リスク分散=日本のみに資源を投資しない)を優先します。 つまり、世界有数の経済規模を持つ日本財界においては、財界全体に影響力を持つ経営者には、国際的視野とバランス感覚が必須なので「国士」と呼ばれる人はいないでしょう。 政治家の場合、選挙地盤が「外国に対する日本の立場を考慮しない選挙権者」が多ければ、当選しますから現役の国士はいるかもしれません。もっとも、そのような地域は古い慣習が残っている地域と重なり、選挙のときは村の集会に酒を持って行くというような、利益誘導の持ちつ持たれつの政治家と有権者の関係が色濃い地域(=目先の利益誘導)でもあり、質問者さんの言われる「国士」といわれる人は少ないでしょうね。 基本に返って、日本の貿易相手国第一位は「中国」、第二位は日本に軍を駐留させている「アメリカ」、第三位が竹島領有でもめている「韓国」という現状です。(この3カ国で日本の輸出額の4割を占める) 質問者さんの言う「国士」が、「日本の民族主義を第一に考える人」という意味と解釈すると、国内で消費する輸入資源の分だけは、輸出しなければならない日本にとって、輸出=国益に対する障害となる考えをする目先だけの人ということになりかねません。 日本の経済的国益と主権国家としての尊厳という国益も同時に守りながら、長期的視野にたって中国・アメリカ・韓国と対等以上に渡り合う人は、柔和で目立たない交渉上手なバランス人であるかと思います。 ですから、このような「国士」はいたとしても個人的名前はほとんど出てこないものと思います。(現在は、個人プレーの能力よりも、集団としての能力が重視されますから、さらに個人名は出てこない状況になっていると思います そういう意味で言えば、名前の挙がる最後の「国士」は、白州次郎(NHKでドラマ放映されますね。)ではないかと思います。 日本の敗戦がなければ、彼は単なる経済人として目立ずに一生を終わったかもしれません。 最後に一人。 あまり資料がないので断言できませんが、元ペルー大使で、鈴木宗男の汚職問題で国会に呼ばれた時、外務省の内情を吐露した上で、鈴木氏を「足を向けて寝られない恩人である」と言い切って擁護した青木盛久氏(省益よりも小さい、防衛省制服組の利益を守る、官僚の典型である田母神前航空幕僚長とは大違い。)は、国士かもしれない人物だと思いました。
お礼
良いたいことはそうですね。 ありがとうございます。