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価格カルテルについて
価格カルテルと談合とは、どう違うのですか? 例を挙げて、おしえていただくと幸いです。 宜しくお願い致します。
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何だか、価格カルテルと言えばきれいに聞こえ、談合と言えば悪いことのように聞こえますが、内容は同じです。むしろ談合は、決して反社会的行為ばかりを指すものではありません。談合とは字のとおり「話し合うことですから、何事かを他人と話し合い、その話が合えば談合が成立したことになりますね。契約行為あるいは取引行為の一種を意味します。 価格カルテルは、複数の売り手が話し合って価格を決め、その決められた価格以下では売らないことを、話し合って決めることです。即ち、売り手側の利益を守るため、買い手側に値引き等の要求を不可能にさせることです。もっとも、ある業界を守るために、公的に認めざるをえない場合も有ります。昔あった「海運同盟」と呼ばれるグローバルなカルテルなんかがその例です。当時国策とし不可欠で多額な投資を要す海運業者が共倒れになるのを防止するのが目的でした。 価格カクテル」は一定の価格を決めその価格を守る組織またはその仕組みのことを指し、「談合」と呼ばれる行為によって実施されれていると、理解していいでしょう。 一番分かりやすい例は、建設業者の工事入札における談合です。落札業者を談合によって決め、他の業者はその業者以上の価格を提示すのです。この談合組織が「カクテル」ですが、カクテルと堂々と名乗ると公取法違反が明らかになりますから、普通は○○協会とか研究会とか、世間を欺く組織名にしています。