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mRNAの存在を示した実験について

タイトル通りなんですが、参考書を読んでも、検索で調べてもmRNAの性質のことばかりが多く、存在を示されたことにはあまり触れられていないのです。どうか分かる方よろしくお願いします。Brener,Meselson,Jacobという科学者がキーになると思われるのですが・・・

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回答No.1

真核細胞と原核細胞で大分違います。真核細胞のポリソームはかなり安定ですが、rRNAの方がmRNAよりもかなり大量に存在しますので、その当時通常の分画法では分離できませんでした。放射性同位体で標識するという方法で、原核生物の場合はmRNAを優先的に標識することが出来たのですが、真核では混在するRNA成分がmRNAと同じくらい迅速に、かつ効率よく標識されてしまうため、うまくいきませんでした。そこで最初に使われた方法としては、ポリソームをEDTAで処理するという方法でした。Mgイオンを除くことでリボソームはサブユニットに解離し、mRNAは約18Sで沈降するリボ核タンパクの画分に遊離することになります。この画分にくるタンパクに結合していた画分がmRNAです。ポリソームに来た翻訳に関与しない物質はEDTAによっても壊されず、200Sで沈降します。このEDTA分画法では、実際リボソームが翻訳している最中のmRNAを同定できた方法ということで重要な実験です。この画分のmRNAは単離してきた細胞で実際にタンパク合成に使われているという証拠になる実験とされています。また、この方法によりmRNAを本来の状態であるリボ核タンパク粒子の形で単離できます。 またご指摘の論文は、Brenner, Jacob, Meselson、らのNature 190, pp.576-581(1961)でタイトルは An stable intermediate carrying information from genes to ribosomes for protein synthesisだと思います。 回答になってますでしょうか?

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