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おススメの経済書
先月で後期も全日程が終了し、大学1年目が終わりました。 春休みになるにあたり、勉強をしようと思うのですが、どれがおススメでしょうか? 幅広く、皆さんの意見をお聞かせ下さい。 1.)Paul Krugman『クルーグマン ミクロ経済学』、東洋経済新報社、2007年9月、全703ページ 2.)N.Gregory Mankiw『マンキュー入門経済学』、東洋経済新報社、2008年3月、全423ページ 3.)N.Gregory Mankiw『マンキュー経済学〈1〉ミクロ編』、東洋経済新報社、2005年9月、全716ページ 4.)N.Gregory Mankiw『マンキュー経済学〈2〉マクロ編』、東洋経済新報社、2005年9月、全614ページ 5.)Joseph E. Stiglitz『スティグリッツ 入門経済学』、東洋経済新報社、2005年4月、全537ページ 6.)Joseph E. Stiglitz『スティグリッツ ミクロ経済学』、東洋経済新報社、2006年3月、全777ページ 7.)Joseph E. Stiglitz『スティグリッツ マクロ経済学』、東洋経済新報社、2007年9月、全814ページ 時間とお金の制約で、これぐらいの選択肢を考えています。 1のみをやる。 2のみをやる。 3と4をやる。 5と6と7をやる。 6と7をやる。 スティグリッツが、日本のことが詳しく足されていて他よりわかりやすいとか、 スティグリッツには、IS-LMがのっていないだとか、 マンキューが今の流行の本だとか、 マンキューは易しすぎるとか、 諸々噂はきくのですが、よくわかりわかりません。判断をしにくいので、もっと色々な人の意見をお聞きしたいです。 それぞれの利点・欠点を聞かせて下さい。 より、私の適切なレベルを紹介して頂く為に、私の学力レベルを記しておきますと、 京都の国立大学の学部生です。 大学の講義は、よく理解できませんでした。ちなみに予習、復習は全くしませんでした。授業は参加していました。 英語は足を引っぱる科目で、TOEICは500も満たないでしょう。原書で読むのは不可能だと思います。 数学は元理系でもあり、高校数学はIIICまで完璧です。他教科の不出来を埋めるほど当時は出来ました。 目標としては、勉強をしてこれからの単位を取りやすくなりたい、と、いうわけではなく、 日頃の社会をもっと経済学的な切り口で深く考察できるようになりたいです。 よろしくお願いします。
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- bigorange9
- ベストアンサー率75% (171/227)
ご質問で挙げられている教科書の個別の評価とはちょっと異なりますが私見を書いて見ます。あくまでご参考程度に。 1.教科書 ・スティグリッツでもマンキューでもどれでも可。学部入門~初級レベルで授業もあまり分からなかったのなら、どれもいいテキストなので読めそうなものに絞って読みとおせばそれなりに身につく。マクロとミクロを各1冊。 ・ただしスティグリッツもマンキューも厚いので挫折リスクが高い。読み通せて内容も頭に入って日本経済にも言及がある、というのなら「新世社」の経済学シリーズとか「有斐閣アルマシリーズ」など、電車内などでも携行できるものを繰り返し読んだ方がいいかもしれない。 ・現実の日本経済の全体像について「とにかく何が問題で、どういう経緯があるのかひとおおり全部知りたい」なら「ゼミナール日本経済入門」(日経)の必要個所を同時にパラパラ読む。日本経済史に遡って知るには「日本経済の200年」(日経)がいい。 3.もっと上をめざす場合 ・1のテキストを読んでだいたい理解できたらマクロなら「上級マクロ経済学」(ローマー)か「新しいマクロ経済学」(斉藤誠)のどっちか。数学が苦にならない人ならがんばれば読める。ただし1の段階を飛ばして取り組むとほぼ確実に挫折。中級以上のマクロ経済学はミクロ経済学が分かっていない人には理解不能。 ・ミクロなら「ミクロ経済学」(西村和雄)。その先は伝統的なミクロといまどきのミクロに趣味が分かれる。伝統的な方向なら「厚生経済学」(川又邦雄)。いまどきのミクロなら「ゲーム理論」(岡田章)とか。この方面も初級から上級までいろいろあります。武藤滋夫、梶井厚志、柳川範之などの著者名で探してみてください。 ・なお、中級以上になってくると叙述のスタイルが初級と変ります。初級では「できるだけわかりやすく、現実の経済と経済学に興味をもってもらう」ことを基本方針に書かれたものが多いですが、中級以上のテキストになると「経済学という学問の枠組みを分からせる」という観点でアカデミックになるため、抽象的だったり数学的になってきて気持ち的にはシンドくなる本もあります。書いている人の専門分野にもよるので、自分にあった本でOK。 4.中級以上に必要な素養 ・以下ではマクロの理論と実証をする場合。ミクロの理論だけなら統計学の実証部分はとりあえずあまり要らない(ただし確率論はどこでも使う)。 ・数学:微分積分、とくに最適化原理。線形代数も必須(ACチャンの「現代経済学の数学基礎」とか)。多変数関数からなる経済システムを解くには行列の知識が必須だから。 ・統計学:計量経済学(最低でも回帰分析くらいまで)、経済時系列分析(和分の検定とか)。「計量経済学」(森棟公夫)など。 ・データ処理:エクセル+VBEで大抵のことは可能。専門的な仮説検定などするならEviewsとかの計量ソフトのいじり方。
- omnistyle
- ベストアンサー率37% (16/43)
経済学部を卒業したものです。 経済学のモデルは色々な前提の上に成り立っているもので、現実社会への応用は非常に高度で難解なもの、または不可能なものとなり、一つの事象を分析するのに何ヶ月もかかるでしょう。 ただ、マクロ経済学の基本的な部分はそれなりに使えるので勉強する価値があると思います。金融業やシンクタンクでは知っていて当たり前のような知識ですので。 あとは統計学で、これは既に起こった事象を集めたデータからその傾向を読み取るもので、企業のマーケティング戦略などにも用いられていますし、心理学の根幹も統計分析によって導かれています。 専門的になりますが「回帰分析」まで行えるようになると、あるXという事象にYという事象がどれだけ関係しているかということを確率で求められるようになります。 こっちの方が質問者の目標に近いのではと思いました。 感想程度ですが本の批評を。 (1) クルーグマンは最近ノーベル経済学賞をもらった人で、得意分野はインセンティブ理論や契約理論、組織の経済学などです。マクロというよりミクロが得意な方な印象。 (2)(3)(4) この方の教科書が一番使われているかもしれません。特徴については詳しくないですが…。 (5)(6)(7) 最近の中では一番影響力のある人だと思います。得意分野は公共経済学で、フェアトレードなど貧困国との格差を無くそうというような世界の不正を正すことに闘志を燃やしてらっしゃる方です。理論的にも新しいものも多く、これからはこちらがベースになっていくかもしれませんね。 参考になればと思います。
- HANANOKEIJ
- ベストアンサー率32% (578/1805)
雑誌「経済」http://www.shinnihon-net.co.jp/magazine/keizai/ 「資本論」 http://www.shinnihon-net.co.jp/magazine/keizai/blog/ http://www.shinnihon-net.co.jp/catalog/article.php?ano=4 http://www.shinnihon-net.co.jp/catalog/article.php?ano=7 河上肇「貧乏物語」 世界同時不況、アメリカ合衆国発の世界大恐慌の様相を呈してきています。NHK高校講座の日本史の昭和恐慌から日中戦争、世界史の世界大恐慌を見てください。http://www.nhk.or.jp/kokokoza/ 地理、現代社会も参考にしてください。 地球の存続と人類が持続的に生存するためには、避けて通れないのが地球温暖化、環境問題と経済、金融、貧困と格差の問題です。 生産と再生産、流通と消費、これをいままでのように続けるわけにはいきません。
お礼
社会経済学も入門科目を後期に履修しました。 資本論の1巻を松石勝彦『新版 現代経済学入門』青木書店、2002年を教科書に読みました。難しかったですが、理解は出来ました。 この春は、理解が不十分であった(もっと理解を深めたい)ミクロ経済・マクロ経済・統計学・線形・微積を中心に学習しようと思っています。 それにさしあたり、経済学のテキスト(翻訳書)のアドバイスを頂いています。 またの機会に参考にさせていただこうと思います。ありがとうございます。 色々な人から意見を聞きたいので、回答はまだ締め切らないでおきます。よろしくお願いします。
お礼
ありがとうございます。とても参考になります。 >現実社会への応用は非常に高度で難解なもの、または不可能なものとなり、一つの事象を分析するのに何ヶ月もかかるでしょう。 確かにそうですね。分析が終わる頃には、現実社会のほうが分析時とは異なっていて、古いデータにしかならないでしょうね。私が考えていたのは、そんなに大それたことじゃなくて、もうちょっと身近に経済学を感じていたい。日経(新聞・ビジネス)がもっと読めるようになりたいという感じなんです。日本の教科書は理論ばっかりだが、海外の教科書は現実社会を例に説明していく……なんて話を聞いたものですから、それなら後者の方が私の目標に沿っているかな。そんな風に思ったしだいです。 >マクロ経済学の基本的な部分はそれなりに使えるので勉強する価値があると思います。金融業やシンクタンクでは知っていて当たり前のような知識ですので。あとは統計学で、―― なるほど、マクロは重要になってくるわけですね。それに統計学と。 では、そのへんは熱を入れて学習しようと思います。 マンキューが一番使われているのに、スティグリッツがベースになっていくもしれないなんて、スティグリッツは本当に影響力がありますね。 経済学部卒の(社会人?)人の意見は、やはり先達なだけあってとても役に立ちます。 色々な人から意見を聞きたいので、回答はまだ締め切らないでおきます。よろしくお願いします。