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アメリカの…
1、単独行動主義の意味は解るのですが、背景として文化や冷戦後などご存知の方がいらっしゃいましたら教えて頂きたいですm(__)m 2、善悪二元論の宗教や啓蒙の背景を含めて教えて下さいm(__)m 質問の日本語も解りづらくて申し訳ありません。 無知すぎて何も解りません。教えて頂けると助かります。
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>1、単独行動主義の意味は解るのですが、背景として文化や冷戦後などご存知の方がいらっしゃいましたら教えて頂きたいですm(__)m これは、ベルリンの壁の崩壊とソ連の崩壊によって、国際社会で民主主義と資本主義が最終的な勝利をおさめたと考え、西側陣営の筆頭だった米国こそが世界にこの「民主主義(自由)と資本主義(金融・経済)」を広める役目を持っているのだという絶対的な自信や確信に基づいています。 またその背景には、1960年代から起こった米国の保守合同があげられると思います。 この保守合同は、「伝統主義(宗教右派の思想と結びつく)」「リバタリアニズム(経済の自由・個人の自由の主張)」「反共主義(ソ連・中国などの共産党に反対)」という三つの別々の(米国の)保守陣営を『ナショナル・レビュー』と言う雑誌中心となってまとめ上げた事に始まります。 リベラリズムを目の敵としてまとめ上げていきます。 その結果、「(米国流の)自由を広めるためならあらゆる手段を使い、平和の為なら妥協するという話し合いは悪徳である」という思想が生まれてきます。 これを通称「ネオコン(Neo-Conservatism)」と言います。(日本語訳は新保守主義) ソ連の崩壊でこの路線に自信をつけつつあった所に、あの9:11同時多発テロが起こり、米国民の怒りと悲しみを背景に突き進むこととなりました。 そのため、ブッシュ政権では京都議定書の脱退や国連軽視の外交が行われ、イラク戦争ではごり押しして開戦にまで持ち込みました。 「これではイカン」と米国民が思って送り出したのが、「change!」を唱えるオバマ新大統領ということになります。 >2、善悪二元論の宗教や啓蒙の背景を含めて教えて下さいm(__)m う~んと、これはブッシュ政権の善悪二元論でいいですかね? ブッシュ政権は、「米国に反対する国は、すべて悪(テロ支援国家)と見なす」といって、各国に米国を支援するように呼びかけました。 で、「イラン・イラク・北朝鮮」を「悪の枢軸国(第二次世界大戦の日・独・伊になぞらえて)」と呼び、強硬姿勢を見せました。 つまり、「米国こそ正義であり、その正義に反対するモノは悪だ」とし、「善と悪に(話し合いによる)妥協は無い」という善悪二元論を主張したわけです。 ブッシュ政権から離れると、善悪二元論はどの宗教にもみられる現象です。 ただ、それが強く表れたのは古代中央アジア付近で生まれたゾロアスター教からだと言われています。 このゾロアスター教は、西ではユダヤ・キリスト教(そしてキリスト教から分派したイスラム教)に、東ではヒンドゥー教や仏教にまで影響を及ぼしていると考えられています。 この宗教を単純化して述べるとアフラ・マズダー(光明神)を主軸とする「善」陣営と、アンラ・マンユ(暗黒神)を主軸とる「悪」陣営とが激しく戦い、最終的には「善」が勝利するという思想です。 人間は、自由意志に基づいて善の側か悪の側に立つことが出来ると説き、悪の側は最終的に滅びるので善の側に立ちなさいと教えます。 これが、ユダヤ・キリスト・イスラムのアブラハム三兄弟宗教にも取り込まれ、「神」VS「悪魔」という対立構図ができあがりました。 仏教なんかでも、極楽浄土と地獄なんて構図がありますが、それもゾロアスター教の影響ではないかと考えられています。 啓蒙の背景というのは、「啓蒙主義」の事ですかね? 啓蒙主義というのは17~18世紀のヨーロッパで起こった運動です。 人間の「理性」に重きをおいて、その「理性」でもって自然科学や社会現象を認知出来るとし、哲学から宗教と科学を分離していきました。 そして、「自然法」「社会契約説」「人権」など現代の基礎となる思想が生まれていきました。 また、そうした「正しい知識」を人々に広める(啓蒙)べきであるともうたっています。 この姿勢も、現代に通じるモノがあります。 以上、こんな感じでいかがでしょうか?
お礼
お礼のお返事、遅くなりまして申し訳ありません。 本当に、とても助かりました。ご丁寧に教えて頂いて本当にありがとうございましたm(__)m