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乾燥材について。
乾燥材について。 乾燥材(機械・クンエン等の)を使用している業者って実際どの程度あるのでしょうか? 建築工事共通仕様書に「材木の含水率」が明記されていますが、そのような含水率である為にはやはり乾燥材を使用しなければ、グリーン材では考えられない含水率でしょうか? グリーン材の含水率はどの程度だと考えればよいのでしょうか?材木屋に搬入された時点・現場に搬入された時点・建物完成の時点でも多少変わってくると思うのですが・・・。とある人は50%あるものもある。また別の人は25~30%程度だろうと回答もマチマチ。 材木屋さんはしきりに「乾燥材は割れ・スキが少ない」又は「割れ・スキは発生しない」と言ってきます。確かに乾燥材はそのような症状が少ないとは聞きますが、乾燥材を使うと良い理由ってそれだけなんですか?強度的な問題もあると思うのですが、それも乾燥と生ではどれだけの違いが出てくるかと言うのが分かりません。 木造在来で真壁です。梁等も表しとする建物が多いのですが、ウチの事務所にはグリーン材が使用されていると思います。多少の割れ・スキは生じていますが、ソノ程度です。目には見えない事だからかもしれませんが、地震でどうの・・・と言う事もありませんでした。 どの材木屋さんも乾燥材が良いと言いますが、私に知識がナイせいかピンときません。みなさんはどのように考えられているのか知りたいな~と思い質問させていただきました。よろしくお願いします。
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現在では一般的に "乾燥材=KD材" を指し、KDが機械乾燥(Kiln Dry)の意味だということはご承知ですね。 山から切り出した原木を1年位そのまま自然乾燥させたとしても、含水率はせいぜい25%~30%までしか下がりません。(これが所謂グリーン材です) 梁材を除き構造材として推奨されるのは含水率18%以下とされていますから、グリーン材では反りや割れによる狂いが生じることは事実で、材木屋さんがKD材を薦める理由です。 ところで、昔は山から切り出した原木は貯木池(東京の深川木場など有名)で1年ほど水に浸られ、その後に野天で2年間ほど自然乾燥してから製材し、最後に雨除けしながら更に1年ほど寝かせてから使われていたそうです。 生木に含まれる水分とはサラサラとした水ではなく、木繊維の中に蓄えられた樹液分ですので、水に浸すことでその浸透圧により繊維質が開き、樹液が流れ出るのを待った訳ですね。 (同時に除虫の役割もあったそうです) この行程を経て乾燥された木材の含水率は、おそらく15%以下まで下げられただろうと云われています。 これが本来の"自然乾燥"で、木繊維自体が変化しているため、たとえ雨で水浸しになったとしても一時的に含水率が上がるだけで、直ぐに元の乾燥状態まで戻ります。 一方、熱風で強制的に乾かされたKD材は、サラサラとした水分が一時的に飛ばされただけで、木繊維自体を壊すまでには至っていませんから、水浸しになってしまえば元の乾燥状態まで回復が困難です。 日本でもまだ一部では、古来の乾燥方法に則って木材を自社管理し、建てられているビルダーさんもいらっしゃるそうですが、場所・時間・手間を考えれば、ここまで出来るビルダーさんは希少ですね。 従って乾燥材(KD材)の全てが良いという訳ではありません。 時短のためボイラーで強制乾燥させることはエコ的に考えてどうかと思いますし、先述したように含水率の数値だけで表せるほど、木の性質とは単純なものではありません。 "まがい物"とまでは云いませんが乾燥材と謳わないと売れないご時世ですし、かといって手間暇掛けた本当の自然乾燥は出来ないというのが現実だと思います。
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- kentiko
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こんにちは。 同等のヤング係数の乾燥材と未乾燥材に長期的(数百日)に荷重を加えると、未乾燥材のほうが大きく変形します。 ですので、構造材に未乾燥材を使うのは良いことではないと思います。 含水率が30%もあるようないい加減な乾燥材も未乾燥材と同様です。 詳しくは「木材 クリープ試験」、「メカノソープティブ 含水率」、「メカノソープティブクリープ」、「クリープ変形」等で検索してみてください。
お礼
ご意見ありがとうございます!! 教えていただいた単語で検索してみたいと思います。もっと自分なりに勉強したいと思います。 スミマセン・・・補足欄にお礼をしてしまいました・・・。
補足
ご意見ありがとうございます!! 教えていただいた単語で検索してみたいと思います。
- moonred
- ベストアンサー率40% (4/10)
含水率に、まちまちの回答があるのが、正解でしょう 元口は、50%で、末口は、25~30%と言うこともありますね あなたが、希望する答えは、絶対値でしょうかね、含水率は、そんなに正確に測定できるのですかね?よくわかりませんがね。 どのような原理で、測定しているか、確認が、必要でないのですか? 木に、何を求めるかで、割れも狂いもあるのが、自然の材である、木と思うのが、私の回答です。
お礼
ご意見ありがとうございます!! 確かに、自然のものと既製品では違いますもんね~。「正確な測定」ってどうなんだろ?ってそういわれればそうだなぁ~と。自分なりにもっと勉強したいと思います。
- moonred
- ベストアンサー率40% (4/10)
まとを得ていない回答になっていると思いますが、また、参考にもならないでしょうが、投稿させてもらいます。 乾燥云々の前に、梁材に使用する樹種を何にするか?また、無垢材か?集成材に迷いがなかったのですか?集成材を使用するなら、乾燥心配ないですよね。(剥離の心配は、あるでしょう?) 無垢材を使用するなら、まず樹種を何にするかではないですか? 松なら80年?以上のものなら、割れは大きく発生するでしょうが、狂いもそんなになく粘りのある構造になるでしょう。それに、乾燥しても、大きく暴れないと違うのかな?。次に、ベイマツの芯去り材なら、初期含水率が少なく、結構乾燥した物が、手に入り暴れも少ない、芯持ちなら、十分な乾燥が必要でしょう。伝統工法ならケヤキといきたいところですが、手に入らないでしょう(ケヤキがベストでしょう)。最後に、スギになるのかな?これも100年?以上のものなら、年輪も揃い、強度が安定して、乾燥においても、初期に大きな含水率のバラツキがないから、均一に乾燥できると思われる。このようなスギで、節の少ない木を使い、(節により、その山地の手入れ状況が、わかるような気がします)、私なら天然乾燥、グリーン材を使いますよ。短期間で乾燥させた人工乾燥材は、木の持っている耐久性に必要な成分まで、いっきにだしてしまっているように思えてしかたがありませんですね。棟上げ終了まで、1年ぐらいかけ、従来工法で、天然乾燥材にこだわりますね。TV放送のドリームハウスが、良い参考と思っています。乾燥する理由の一番は、短期間で建てることで、そのためにプレカットするところにあるのでは、ないですか?No5の方の「最近の在来は金物で無理から固定しますから、グリーン材より、金属に近い乾燥材のほうが合っているでしょうね」この回答が、納得ですね。軸組工法は、金物工法でないでしょう。昔から、金属あるのと違いますか?昔、どうしても金属が必要な場合は、鋼でなしに、純鉄を使っているとのことです。木に、組めば、さらに錆易くなり、木を傷めると思われます。乾燥しすぎて、強くなるのかも知れませんが、調湿効果のない木を使うのなら、軽量鉄骨を使う方が、ベターでしょう。 一時、ハウスと言えば、軽量鉄骨構造でしたね。今は、接着剤で強度を持たせた木材(=樹脂材と違いますか?)を使ったりして、クレーム対策抜群の施工と思います。手入れしないと100年以上、家を持たせることができないでしょうが、現在の人は、ほとんで30年ほどで、建て替えるとの統計があるみたいです。最近できた建築の10年瑕疵など、10年持てば、良いと勘違いされているのと違うのかな。だらだら書きましたが、木材を使った家を建てるなら、伝統工法で、棟上げしても、十分に乾燥せず、次の壁施工などせず、建築しないと100年以上耐久させることできないとおもいますがね。30年耐久なら、どんな木?人工乾燥材、グリーン材、節だらけの材なんでもこいでしょう、それで、コストパフォーマンス、ベストワン家、間違いなく、できるでしょう。 ようは、私が思うには、乾燥目安の含水率の測定方法が、どうであるか?。どこどこ推奨とあるもので測定して、本当に安心と思えないところなんです。また、伝統工法を熟知された大工さんが本当に、その含水率値で、材を選んでいるか気になります。誰しも思われるが、多少暴れても、割れても、構造に問題ない工法で建てているのが一番ですね。そんな大工いてないから、人工乾燥材使うと言うのが、正解かもかも。
お礼
ご意見ありがとうございます!! シッカリと読ませていただきました。在来工法なんて一言で言いますが、奥深いですねぇ~。乾燥材についてだけでなく、他の内容も勉強になりました。
- kuku82
- ベストアンサー率25% (367/1464)
はじめまして グリーン材と乾燥材・・・ そりゃ、乾燥材のほうがいいでしょう。 だって、痩せや暴れが少ないですもの。 って、書いた拙宅は、バリバリのグリーン材を使いましたw ちなみに、柱は8寸を超え、真壁と大壁をミックスで使ってます。 まず、建築方法の選択肢が昔からは大きく違います。 私の感覚では、グリーン材でも乾燥材でもいいのは、 一般的に呼ばれる在来ではなく、もう少し古い日本の在来や 欧米に見られるティンバーやP&B、ログ・・・でしょうか。 つまり、金物にあまり頼らない木造。(法律上金物使いますが・・) 最近の在来などでは、乾燥材のほうがいいでしょうね。 つまり、歴史ある工法では、いわゆるグリーン材しかなかった時代ですからそれなりに痩せや暴れに考慮してありますし、 暴れの激しい傾向が見られる木は、それなりの場所に使います。 逆にそれを利用して接合を強くしたりもします。 また、家中にそのような揺らぎが見られるわけですから、 そんなに気にもなりませんw ですが、最近の在来は金物で無理から固定しますから、 グリーン材より、金属に近い乾燥材のほうが合ってるでしょうね。 ですから、単純にどっちがいいかと聞く人への返事は、 どっちでも使える乾燥材ですね。(決して上から目線ではありませんw) 腕のいい大工さんを見つけられ、しっかり勉強して出直されれば、 材木屋の奥に隠し持ってる秘蔵の一品を出してくれるようになるかもしれません。 もちろん、これは乾燥材ではありませんよw
お礼
ご意見ありがとうございます!! 材木屋さんも乾燥材は良いが、グリーン材は暴れるからと言った説明ばかりで、皆さんのように利点・欠点をキチント教えてくれる方がいませんでした。もっと突っ込めばよかったのかもしれませんが・・・ 自分なりにもっと勉強したいと思います。
切った木は50~60%でしょ。 重いんですよね。 乾燥が進めば反ったり割れたりやせたりと形状が変わるからそのまま使うのは施工上大変だし、知らない素人がみたらクレームになるでしょ。 20~30%の材料でも多少の変形はあるので胴縁を打って平らな壁を作っても不陸が出てくることがよくあります。これは即クレームになりますね。 乾燥材が普及してから胴縁なしのボード張り大壁でも結構壁が暴れなくなったのでクレームが減っているのです。 品質の安定という面では乾燥材がよい。ということです。 強度の違いは私も特に聞いたことはないですね。調べもしませんで恐縮ですが。多少の割れやスキが出ることを許さない建築顧客層もあるのです。何しろクレームは付けようと思えばいくらでもつく建築は部材の多い業種です。せめて建てれば変えようがない構造は(変えると費用が馬鹿にならないですからね)クレームが少ない材料を使いたいというのはあるのではないでしょうか。
お礼
ご意見ありがとうございます!! 事務所に来るお客さんからのクレームはありませんが、クレーム対応は大変だろうと思います。自分なりにもっと勉強したいと思います。
- musekininn
- ベストアンサー率46% (143/306)
こんにちは。 <乾燥材について> <どの材木屋さんも乾燥材が良いと言いますが、私に知識がナイせいかピンときません> 私も聞かれれば「乾燥材が良いのではないですか?」と答えると思います。通常「生の木が良い」とは言わないからです。それだけです。 仮に材木の水分含有率に基準が有って、その基準をクリアするために機械(工場)で材木の水分を抜く作業を行なったとして、その基準値をクリアしている時間は、その作業場を出た直後だけと考えられます。 時間経過とともに外気の湿度を材木が吸ってしまうので、現場や加工場に到着して加工を施し取り付けたときには他の材木とさほど変わらない水分の含有率になっている可能性があります。 この機械に入れて水分を抜く作業の最大のメリットは、通常材木を自然乾燥で行うとかなり長期間時間がかかります。 ところが強制的に水分を抜く作業を行なうと4日前に切り倒した材木が今日製材して使えることになります。或いは切ってすぐ製材した物を乾燥させても同様です(出てきたばかりは、ホカホカしてます)。 通常材木屋さんの、屋根のある下から湿度が上がってこない材木置き場で、2年ぐらい立てかけてある材木は程々乾燥しています。 材木屋さんに置いてある、市場からの持ってくる回転の早い、垂木、ザラ、貫等はそれほど乾燥していません。これらはあまり乾燥が進むと、痩せたり、曲がったり、硬くなったりで、加工取り付けが大変になるからです。 もしご質問者さんの御宅の屋根下地にザラが施工されていれば天井裏に上がって確認されると良いと思います。ザラとザラが5ミリ~10ミリ空きていると思います。 通常このようになります。他の材木は細かいヒビが入って捻れていると思います、通常その様になります。 しかし、地震で倒壊する訳ではありません。補修をしないで50年ぐらい経過して、朽ち果てた家が震度7ぐらいの地震があると倒壊するのです。どの様な工法でも建てたばかりの家は、曲がっても倒壊はしません。 心配されるのは、構造材が「釘」と「合板」で作られる建物で、経年変化で釘が錆びて痩せてきて、合板のノリが切れている場合、建替えられる御宅は良いのですが、そのまま40年経過して、震度7クラスの地震があったと考えた場合、ちょっと心配です。 これも、乾いている、乾いていない、には関係ない事です。 戻します、通常檜や杉の「無地」や「小節」の柱を使う場合「生の木」を使うアホウはいません。 「その柱は乾燥していますか?」と確認されなくとも乾燥していて当たり前で、「乾燥しています」と、答えます。 外にほったらかしの丸太を製材して、作業場で加工して半年後に建てて、時期が良く運良く雨に濡れない状態で瓦が載れば、柱以外の材木もそこそこ乾いた状態になってきます。 家の外部工事が秋の後半に終り、内部造作に続けて入れれば、無垢の檜のフローリング(縁甲板)を2月に施工できるのでそのフローリングは一年を通して「絶対に隙ません」。これは1月のうちから梱包を解いて家中に1枚づつ立てかけておきます。 通常「梁木」以外に生の木(材木)を使いません。基本的に造作材に水分含有率の高い材木も同様、使いません。 なぜ現在「乾燥材」「グリーン材」がこのように持て囃されているのか理解に苦しみます。 所謂一つの、都市伝説なのでしょう(誰が流布しているか知りたいところです)。
お礼
ご意見ありがとうございます!! 沢山の方から意見を頂き、自分はマダマダだな~と実感しています・・・。適材適所・・・コレを考えて設計できると一番良いとは思うのですが。
材木屋は木プロです。 素人とは違います。 参考: 結束物をばらして直ぐに付けないで数日放置します。 曲がり 割れ ・変形 ソリます。 ですから 直ぐに施工しおっつけます。 繊細な現場には一切使いません。 しかし 元々乾燥材なら曲がりません。 乾燥材と判っていれば良い仕事が出来ます。 材木店にいくと 板が積んであるで参考に見ると良いでしょう。
お礼
ご意見ありがとうございます!! 材木屋さんで確認してみようと思います。
お礼
ご意見ありがとうございました!! 自然・機械の乾燥方法が詳細に記載されていて参考になりました!!自分なりにもっと勉強したいと思います。