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地学I 密度の意味
- 地震波の伝わる速さは、弾性率(硬さ)が大きいほど速く、密度が大きいほど遅い。
- 海水は水温が低いほど、密度が大きい。また塩分が高いほど、密度は大きい。
- 密度の定義や計算方法について疑問があります。
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こんばんは。 さっき、別のQ&Aで、気体中の音速について解説したばかりなのですが、 イメージとしての話ですが、 ばねにおもりをつけて単振動をさせるとき、 ・x: おもりの位置 (つりあいの位置=0メートル として) ・v: おもりの速度 ・a: おもりの加速度 ・t: 時刻 ・k: ばね定数 と置けば、 F = ma = m・d^x/dt^2 = -kx ここで、x = csin(ωt) (cは定数)と置けるとして、 v = dx/dt = ωccos(ωt) a = dv/dt = -ω^2・csin(ωt) より、 m・(-ω^2・csin(ωt)) = -kcsin(ωt) 整理すれば、 m・ω^2 = k となります。 ωは「角振動数」と呼ばれ、振動の速さを表します。 ω = √(k/m) これでわかるとおり、 mが大きくなるほど、√m に反比例して、振動が遅くなっていきます。 音速も、やはり、mの平方根に反比例します。 また、弾性率から決まるばね定数kが大きいほど、√k に比例して、振動が速くなります。 音速も、やはり、kの平方根に比例します。 おもりの質量mを、地殻(?)の分子の分子量(原子量?)、あるいは、密度(単位体積当たりの質量)に置き換えてイメージしてください。 分子量が大きくなると振動が遅くなり、 振動が遅くなると、音速も遅くなります。 >>> そして、同参考書の海洋分野に、 『海水は水温が低いほど、密度が大きい。また塩分が高いほど、密度は大きい。』 とあるのですが、これはつまり水温が低いほど密度が大きいという意味ですよね? 参考書の文章そのままですから、正解です。 >>>自分の感覚だと、温度が高いほど溶けやすくなるので、密度が大きくなると思います。 参考書の文章は、そういうことを言っているのではありません。 単純に、10℃の水より、20℃の水のほうが膨張しているので、20℃のほうが軽いということです。 (細かいことを言うと、0℃~4℃ では逆のことが起こるのですが。) >>>自分の密度の定義が間違っているのでしょうか? 単に「密度」という言葉が使われるとき、通常、単位体積当たりの質量を指します。 <密度の定義> 密度 = 質量 ÷ 体積 温度が上がって膨張すると、質量は変わらないのに体積が増えるので、 密度は、それに反比例して小さくなります。 また、 どこの温度であっても、水に塩を混ぜれば、混ぜただけ質量が大きくなり、体積は(ほとんど)変わりません。 ですから、塩分の量が多いほど密度は大きくなります。 溶けやすい/溶けにくい ということではなく、ある量を溶かしたら、溶かした分だけ重くなるということです。 以上、ご参考になりましたら。
お礼
よくわかりました。 丁寧な解説、ありがとうございました。