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地震による倒壊防止策
私が勤務している会社でのことですが、例えば「震度4以上のときでも被害が起きない対策(耐震装置を付ける)を講じること」というふうに、具体的な震度を示しての指示があった場合、個々の什器や設備に対して、設置場所等を考慮してそれに対応した防止策はできるものでしょうか。地震によるモノの動きは極めて複雑で、不規則に動く、倒れるものですから、かなり難しいと思いますが。それとも個々のモノを見れば判断できる専門家(業者さん)はおられるものでしょうか。
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質問者が選んだベストアンサー
建築物の構造設計をしている者です。 設計事務所やゼネコンなどに耐震診断を依頼すれば良いかと思います。耐震診断は本来躯体の安全性を見るものですが、ついでに設備機器が脱落しないかとか、什器・・・はやったことありませんが、まぁ頼めばやると思います。 震度幾つで什器が倒れるか倒れないかの判断は簡単に出来るので方法を紹介しておきます。 http://www.asahi-net.or.jp/~jn5y-ykym/sindo-new.htm の震度階の表、右端にガル数が書いてありますよね。 これは横方向の加速度で980ガルが1Gになります。 例えば震度4の時は約80ガルとなっています。ということは、棚に80/980=0.08Gの横方向の加速度がかかっているということです。 この加速度で倒れない棚の形は、高さHに対して奥行き長さが0.08H以上のものは倒れない、と言うことになります。高さ2mの棚であれば奥行き16センチ以上の棚は倒れない、つまり対策無しで良い、と言うことになります。。。 あくまで目安です。
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- JIMI
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(1)地震の震動は単純な横方向からだけではない。 はい。上下動もありますね。上方向に加速度が加わっている時に横方向の力が加わると倒れやすくなります。 (2)重い物を上段に乗せていれば倒れやすい。 そうです。紹介した試算方法は重心高さが真中と仮定しています。重い物を上に載せると重心高さが高くなるため倒れやすくなります。 (3)単純な横方向だけであっても、繰り返す揺れのタイミングが合うと、倒れることがある。 そうです。地震で建物が揺れる周期と棚の揺れる周期が合うと倒れやすくなります。
お礼
またまた早速のご回答をありがとうございました。2回に渡る回答を参考にさせて頂き、「震度○○に耐えること」の指示をされても単純に対策(グッズ選択)は講じられない。という結論を導き出せそうです。大変ありがとうございました。感謝いたします。
書庫やロッカーなどの倒壊対策として、背中合わせに設置して、上部を金具で固定する・壁面に金具で固定する等の方法があります。 又、パソコン等についても、机に固定するグッズが販売されています。 事務機を扱っている店(規模の大きい)に相談すると、相談に乗ってもらえます。
補足
No.1のお方からも折角ご回答を頂いたのですが、私の質問の仕方が悪いせいか、お二方とも期待どおりのお答えが頂けませんでした。耐震方法(グッズの選び方や施工方法)については知っているつもりです。教えて欲しいのは、例えば1台の書庫があって、震度4に耐えうるにはどのような耐震の工夫(止め金具等)にすれば良いか。また、同じ書庫を震度5に耐えうるには、さらにどのようにすれば良いかと、計算等で出るものか否かを知りたいのですが。またそれがはっきりと出るものであれば、それを見極める専門家は存在するものでしょうか。私は、地震の力とはそんなに単純でないはずですから、会社からの指示の仕方をくつがえす正しい情報が欲しいのです。どうぞよろしくお願いいたします。
- tyoukaifusuma2
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震度階級 状況 0 ・人は揺れを感じない。 1 ・一部の人が、わずかな揺れを感じる 2 ・多くの人が揺れを感じる ・眠っている人の一部が目を覚ます ・電灯などの釣り下げものがわずかに揺れる 3 ・ほとんどの人が揺れを感じる ・棚にある食器類が音を立てる事がある。 ・電線が少し揺れる 4 ・かなりの恐怖感がある ・眠っている人のほとんどが目を覚ます。 ・座りの悪い置物が倒れる事がある ・自動車を運転していて、揺れに気づく人がいる 5弱 ・多くの人が身の安全を図ろうとする ・棚にある食器類、本棚の本が落ちる事がある。 ・家具が移動する事がある。 ・木造住宅のうち、耐震性の低いものでは、壁や柱が破損するものがある。 5強 ・非常な恐怖を感じる ・棚にある食器類、本棚の本の多くが落ちる。 ・たんすなどの重い家具が倒れる事がある。 ・ 変形によりドアが開かなくなる事がある。 6弱 ・立っている事が困難。 ・固定されていない家具の多くが移動、転倒。 ・木造住宅のうち、耐震性の低いものでは、到壊する住宅がある。 6強 ・立っている事が出来ない ・はわないと動く事が出来ない ・固定されていない家具のほとんどが移動、転倒。 ・戸が外れて飛ぶ事がある ・補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる ・木造住宅のうち、耐震性の低いものでは、倒壊する住宅が多い 7 ・揺れにほんろうされ、自分の意志で行動できない ・ほとんどの家具が大きく移動し、飛ぶものがある ・ほとんどの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。 ・補強されているブロック塀も破損するものがある。 これを参考にすると、室内にある家具などがどのくらいの 震度で倒れたりするか、ある程度予測できるのではないでしょうか? 例えば震度5だとたんすが倒れる、とあるので震度5以上だと 本棚も倒れるな~、とかそんなかんじで。
お礼
お手数をお掛けいたしましたが、私の期待している回答とは違っております。私の質問の仕方に問題があり、ご迷惑をお掛けいたしました。
補足
JIMIさん、大変役立つ資料と計算式のご紹介をありがとうございました。早速試算してみました。今後もこれを活用させて頂きます。JIMIさんの文の中に、「あくまでも目安」とありますがこれも納得できます。しかし私はこの計算の他に下記の要因で、倒れることがあると理解したいのですが、間違っておりますでしょうか。 (1)地震の震動は単純な横方向からだけではない。 (2)重い物を上段に乗せていれば倒れやすい。 (3)単純な横方向だけであっても、繰り返す揺れのタイミングが合うと、倒れることがある。 よろしくお願いいたします。