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動詞の活用の変遷について
「下二段活用」だった「下さる」が中世以後「四段、のち五段」に変わったと聞き及びます。具体的にどういった変化なのか、詳しく教えてください。
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最近、わたしがそういう発言をした経験があります。 下二段 くださ-れ れ る るる るれ れ(よ)-途中語幹を省略 四段 くださ-ら り る る れ れ -同上 五段 くださ-ら り(い) る る れ れ(い)-同上 くださ-ろ すべて「ラ行」です。五段の未然形の「ろ」は「う」という助動詞などにつくとき現れます。現代仮名遣いが制定されるまでは「くださらう」だったので四段活用とされたのです。連用形や命令形が「い」に変化するのは現代では普通で、後に「まし」や「ませ」が付くときはそうなります。連用形は「くださって」という促音便も現れます。 なるべく詳しく書きたかったのですが、字数制限がありますので、説明不足もあると思いますが、その時はご容赦を。 なお、「下される」は「下二段」が「下一段」に変化したもので、むしろこれが普通の変化です。