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大河ドラマなどのクラシック
大河ドラマや歴史シミュレーションゲームなどで使われているような音楽は、クラシックなのにどうして日本の各時代(戦国、幕末など・・・)を連想させるのでしょうか?
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すでにご回答を寄せておられる方々と重複することを予め断わっておきます。 まず「大河ドラマ等のクラシック」ということが違っております。「クラシック」と言うのは、いわゆる「バッハ」とか「ベートーベン」とか「ショパン」とか「チャイコフスキー」とか「ラヴェル」などの、既に亡くなった大作曲家たちの作品と、その歴史の延長線上にある現代作曲家の作品群のことを言うとお考えになってよろしいかと存じます。(厳密に言うとそれだけではないかもしれませんが) 一方、「大河ドラマ」のテーマ曲や劇中曲、あるいは「ゲーム音楽」は、たとえ西洋楽器の集合体であるオーケストラを使って演奏してようが、「クラシック」と言わず、「劇伴音楽」などと言います。その証拠に、それらの曲を収録したCDは「クラシックCD」と言わず「サウンドトラックCD」と言いますでしょう? ではなぜ日本的に聞こえるのかは、他の方の説明があるように、使っている楽器が日本音楽用の楽器であったり、何より日本古来の音律である「和声的旋法」を使っているからです。 「和声的旋法」と言うのは、少しわかりやすく言いますと、NO3の方が提示した「四七抜き音階(ヨナヌキオンカイと読みます)」のことです。(NO.3様へ:「四七音階」ではなく、四番目と七番目の音を抜くのですから「四七抜き音階」ですよ。意味はあってますが、表現が間違っています。)もっと分かりやすく言うと、「かごめかごめ」等のわらべ唄などに使われている音階ですね。NO3様が挙げられた音階の音を歌ってみてください。それだけで日本的な響きがするでしょう。そういう認識をすでに小さいころからの経験で持っているから、大河ドラマの音楽が、例えオーケストラで演奏されていても日本的に聞こえるのです。 「クラシックなのに」と言うのは間違いで、正確に言うと、「西洋楽器の集合体であるオーケストラで演奏しているのに」なぜ日本の時代を感じさせるのかという根拠は、まさにそこにあります。小さい頃から聴いてきたわらべ唄であるとか、日本人が本能的に持っている国民性が、そのようなメロディーをして日本的と思わせるだけにすぎないのです。 改めて結論を申しますと、 (1)大河ドラマなどの音楽は「クラシック」とは絶対に言わない音楽である事 (2)日本の各時代を連想させるのは、その時代に使われていた楽器(またはそれによく似た音の出る西洋楽器)で、その時代のメロディーに似たフレーズを演奏するから 以上の2点です。ご参考になさってください。
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- tmbach
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色々な要素があるとは思いますが、まずは「音階」ではないでしょうか? 日本の童謡に多く見られる「四七音階」でメロディを作ると、それだけで和風な感じがします. 「四七音階」とは、ドレミの音階の4番目と7番目を省略した音階です. つまり、「ド、レ、ミ、ソ、ラ、ド」になります.別名ペンタトックと呼ばれる音階です. (これを「ラ」から並べれば、短調のペンタトニックである「ラ、ド、レ、ミ、ソ、ラ」ができます) この他にも、雅楽で使われていたような音階など、色々あります. また、「楽器の使い方」もあると思います. 和風な音楽を作るなら、金管よりも木管、とくに笛系の楽器(フルートやピッコロなどの リードが無い無簧管)が目立ったほうが効果的です. (おそらく、尺八や龍笛を思わせるのではないでしょうか) 打楽器や金管を使った場合でも「出陣する様子」をイメージさせたり、工夫されていると 思います. あとは、「先入観」みたいなものも少なからずあると思います. 戦国時代の映像と一緒に流れたら、なんとなく「戦国時代のBGM」というイメージを持つと 思うので…. あと、他の方も言われてますが、「オーケストラ=クラシック」ではないと思います.
- keyyoh
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kohki43さんが考える「日本をイメージさせる、または日本人であることを思い起こさせるメロディー」とはどのようなものでしょうか。 kohki43さんが、この質問に際し、どのような曲を聴かれたのかわからないので、具体的に指摘は出来ませんが、例えばその曲で メロディーの中に甲高い笛の音や、つつみの音、太鼓の音などは聞こえませんでしたでしょうか? こうした音、つまりお祭りでよく耳にする「祭り噺(ばやし)」の音、メロディーがまさに日本を意識するメロディー、リズムだと思います。 ドンドン、テケテケ、ドンテケテ、ドンドン、テケテケ、ドンテケテ ピッピッ、ピ~ヒョロロ、ピッピッ、ピッピッ、ピ~ヒョロロ みたいなやつです。 kohki43さんが20代前半だと見たこと無いと思いますが、日本映画の「男はつらいよ」の中で必ず耳にするメロディーのことです。 縁日に出かけても多分こうしたメロディーが流れていたりすると思うのですが、この笛や太鼓の音、リズムが聞こえると、何だか 「日本的だなあ」「ホッとするなあ」とは感じませんか? ANo.1の方と同様、私も音楽理論からの説明(旋律法、和音など)は出来ませんが、この自論は的外れではないと思っています。 日本には他にも三味線や琴、笙(しょう)などの楽器があり、これらの楽器が奏でる音も日本を意識するものだと思いますが、 先に述べたように「笛、太鼓」の音、リズムが一番日本的な印象を与えるのではないでしょうか。 (DNAに埋め込まれていると言っても過言ではない!?) ちなみに去年公開された映画「レッドクリフ」(三国志を題材にしたもの)のオープニングに流れる曲は、まさに「誰もが中国を イメージさせるメロディー」だと思います。 (作曲したのは、日本の代表的な現代音楽作曲家の岩代太郎さんですが) あのような楽器の使い方やメロディーが、まさに「中国的」だと言えると思います。 話しをまとめますと、曲全体ではなくとも、部分的に日本の楽器を思わせる音やリズムを用いることで、聴く人に「日本」を意識 させることが出来るということです。 (これは他の楽器で似たような音を出すことも「あり」です。) 知らず知らずのうちに、我々は日本独特のメロディーやリズムを認識していると思います。 作曲家の人々は、それを巧みに盛り込んで、聴いている人たちに、国や時代までをも思い起こさせることができるのだと思います。
- hossannpap
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大河ドラマのオープニングやエンディング、劇中音楽は、クラシックと言うカテゴリには入れません。 スペクタクルやノスタルジーを感じさせる手段としてオーケストラを用いクラシック的なサウンドを活用しているという事で、映画でのサウンドトラックや大作のミュージカルなどでも、その劇だけの為に、新しく作曲された曲は、クラシックには入れません。クラシック風とは言えるでしょうが・・・・・ つまり、クラシック音楽といわれているグループは、其々の作曲家達が生きた時代の中で、少しでも先端的で未だ誰も見つけていない作曲法がないかを模索しながら生まれた曲たちと理解した方が良いと思います。 しかし、クラシックと言われている全ての曲が、前述の条件に合っているかと言えば、それはチョッと言い過ぎにも思えます。 先端的音楽創生とは違い、その時々の時代が要求した何かの為の音楽も多く存在しますから・・・ 例えば、ミサ曲・賛美歌・レクイエム・カンタータなどは、宗教行事の為に作られた目的を持った曲なので、正々堂々クラシックと言えるのか、疑問に思う気持ちも有りますが、多くのクラシック曲の大作曲家達も作っている事も有って仲間に入れられているのかもしれません。他では、ターフェルムジークは貴族達の食事時のBGM、オペラは当に今時で言えばミュージカルです。 では、クラシックに入れて貰えている用件音楽と大河ドラマの音楽と何が違うのか?? 上手く説明できるか自信は有りませんが、一つ思うことは・・・ クラシックに入れて貰えている用件音楽は、過去の時代時代に生きた作曲家の環境の中では、清栄的目的や先鋭的手法などで、それまでは無かった作曲法などを加味して作られていると言えるのではないでしょうか? それに比べ、大河ドラマにもいえる事ですが、映画のサウンドトラックやクラシックっぽいサウンドで作曲されたものでも、その音楽学的に使い古された手法やサウンドではクラシックに入れてもらえないのではないかと思いのです。 現代音楽の中でも、前衛音楽ではクラシックのジャンル曲として紹介されている事が多く見られます。 前衛音楽などでは、大河ドラマの音楽の方が、サウンドから受ける聴こえ方の印象から、よほどクラシックっぽいサウンドが作られていますので、解釈のしように因って全く解釈になっても無理からぬ事だと思います。 さて、クラシック風な曲が、何故、其々のドラマが描く時代を、連想させるのかですが・・・・ そうですよね!楽器も基本的に全て西洋楽器!作曲法も西洋音楽の手法!聴こえるサウンドは当然の事、日本固有の音楽ではない! 現代に生きる人々の、生まれてこれまでの育って来た環境に因ると思います。 若し、今の日本が、江戸時代のままの(江戸時代から政治の主体は替ったが文明的には江戸時代の延長の様な発達であったとして・・・)環境であったなら、劇に大河ドラマの様な音楽を付けられても、過去の時代を連想出来たとは思えません。 現代人が、当たり前の事としている今の環境なくしては連想には至らないでしょう。 例えば、30年前の韓国や20年前の中国と、現在の其々の国の生活文化面では大きく変わりました。韓流ドラマに付けられている多くの音楽は、時々のシーンの盛上げ役として、とても有効に働いていますが、以前なら、あのような音楽では、違和感だけしか感じず韓国文化に対して敵対しされていたでしょう。 中国も以前なら、民族音楽しかない世界でした。しかし、現在では、世界が注目している、優秀な若手クラシックアーティストの世界的供給国は、中国がトップであり、韓国もそれを追いかけている情況です。 日本のその様な役割を担った時代は、どうやら過去ったようですが・・・ 話が逸れましたが、教授する人々の時代文化に因って、伝統文化面の観念から考えれば、合わない様に思う事も、時代の変遷で違和感が無くなると言う事ではないでしょうか? 尚、私は、長調・短調・陽旋法・陰旋法など、音楽学や作曲法からの人の完成に及ぼすイメージとの関係性については、知識も言葉も持ち合わせませんので失礼させて頂きます。