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透明マントが初めて出た物語
短編集などには収録されていないマイナーな作品ですが、芥川龍之介の作品に「青年と死」という作品があり、その中に姿を消すことの出来るマントというのが出てきます。 「ハリーポッター」をはじめ、エミリー・ロッダの「デルトラ・クエスト」、古い話では日本の「天狗の隠れ蓑」など、古今東西の物語の中に透明になることが出来るマント的なものは登場しますが、西洋の物語の中でその初めのものというのはなんなのでしょうか?
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最古の例を示せる自信はまったくないのですが、1200年ごろ成立の『ニーベルンゲンの歌』に、小人が織った透明マント「タルンカッペ」、通称ジークフリートの隠れ蓑というのがあったと思います。 少し調べてみたところ、これは帽子(頭巾)とも解釈されているようです。 そこからのかなり飛躍した連想ですが、ギリシア神話の英雄ペルセウスが、メデューサ退治のためにハデスから借り受けた帽子(兜)も透明化アイテムです。 ……このあたりが透明マントの遠い祖先なのかもしれません。 明確な回答でなくてすみません。少しでもご参考になれば。
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- kanan5100
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#1の回答者さんが答えているのとは別の伝説を紹介しますと、中世ウェールズの伝説集『マビノギオン』の中の「マビノギ四枝」第二枝では、カスワラウンという簒奪者が、姿を見えなくする魔法の衣を使って王の家令たちを殺すという場面があります。 また、グリム童話の「おどる12人のおひめさま」には、魔女から姿が見えなくなる服をもらった貧しい兵士が、12人のお姫様の靴が朝になるとぼろぼろになっている謎を解いて見事お姫様の一人と結婚します。 透明マントが出てくるのはこのあたりからなので、透明化グッズとしては、ギリシャ神話にも出てくる透明ヘルメットの方が早いですね。透明ヘルメットは、ペルセウスがメデューサとの戦いで使ったほか、『イリアス』の中で女神アテナもディオメデスを助けるときに使っています。
お礼
回答ありがとうございます。 とんでもないです。すごく参考になりました。 身に付けることで姿を隠す効果を発揮するという点では、帽子や兜も同じですね。ちょっと『ニーベルンゲンの歌に』をあたってみようと思います。ギリシャ神話にも透明化アイテムが出てくるのですね。