沸点について
状態変化を習っていると思います。
固体から気体への移り変わりを昇華、液体から気体への移り変わりを気化と呼んでいます。固体からでも液体からでも気体になることができるのす。沸点を越えなければ気体になれないのではありません。ただ限界があります。液体に接して存在する蒸気の圧力の限界は飽和蒸気圧と呼ばれています。温度が高くなると飽和蒸気圧も高くなります。固体に接している場合の飽和蒸気圧は液体に接している場合の蒸気圧に比べて小さいです。
沸点は外気圧との関係で決まります。気化がどれくらい起こるかとは関係がありません。外気圧を上げれば沸点も上がります。液体内部から気化が起こるという現象を沸騰と呼んでいるのです。この現象の起こる温度(沸点)は飽和蒸気圧が外気圧を超える温度として決まります。沸騰が起これば液体の温度がその温度以上には上がらなくなるので蒸発が目立ちます。(外気圧が1気圧の時の水の沸点は100℃ですが2気圧にすると沸点は120℃、3気圧にすると137℃になります。この温度で飽和蒸気圧が2気圧、3気圧になっているということです。)
>「沸点」とはつまり、「気体となって飛んでいく分子」が発生する確率がある一定のラインを超える温度、ともいえるのです。
というようなことは成り立ちません。外気圧を上げれば沸点が上がりますから沸騰を起こさずに蒸気圧を上げることが出来る様になります。逆に外気圧を下げれば蒸気圧が小さくても沸騰することが可能になってきます。
塩化ナトリウムについて
融点 沸点
理化学辞典(第4版)801℃ 1413℃
理科年表(平成20年版)801℃ 1485℃(1758K)
理科年表(1996年版)800.4℃ 1467℃(1740K)
沸点はかなり動いています。
温度測定が難しいのだろうと思います。
理科年表には
「気体では孤立分子として存在し、Na-Clは0.236nm」と載っています。固体の場合のNa-Clは0.282nmです。
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お礼
みなさん、わかりやすく丁寧な回答ありがとうございました。