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特殊な環境での人間の寿命
紀元前何千年もの地球が、常春であり、さらに惑星と地球の軌道は完全な円であり、太陽は地球の軌道の中心、月の軌道の周期は、地球のそれと同じ時間であり、大地は現在の地球と比べてはるかに肥沃であり、空気は薄く、清らかで、等質であり、激しい風や嵐や揺れは、まったくなかった。 と仮定したときに、人間は500年以上生きられますか? 根拠もつけてお答えいただけるとありがたいです。 回答よろしくお願いいたします。
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人間をはじめ多くの生物は、種の「多様性」を求める代わりに「寿命」のある生き方を選択しました。 遺伝情報を持つオスとメスのDNAを混ぜ合わせて「多様性」が生まれるわけですが、そのためにはDNAに「端」が無いとほどくことができないわけですが、単なる「端」だと、他のDNAが誤って繋がってしまう危険性があるため、「ここが端」だと言う目印を付けて、誤って繋がることを防いでいます。 これが「テロメア」と言われるもので、塩基がある決まった並びになっています。 ところがこのテロメアは、細胞(DNA)が分裂するたびに短くなって行き、ある程度短くなるともうそれ以上分裂しなくなります。 これが原因して「老化」するわけで、最終的には生命活動を停止してしまいます。これが「死」です。 「テロメラーゼ」と言う酵素を活発に働かせると、短くなったテロメアを修復してくれます。 すべての細胞のテロメラーゼを活性化させると、細胞の寿命も延びますが、弊害も出てきます。 「活性酸素」などで傷付けられて修復でないと判断されたDNAは、誤った情報を伝えないように、ある酵素によってズタズタに切り刻まれて「自殺(アポトーシス)」することで、間違った情報を伝えないようにしています。 ところがこのテロメラーゼを活性化してしまうと、この切り刻まれたDNAの端にテロメアを作ってしまい、「DNA」として振舞うようになってしまうのですが、コンピュータのビット情報の「0」と「1」の信号を、途中から読んでしまうとデタラメになるように、切り刻まれたDNAが遺伝情報を伝えると「病気」などの原因になる可能性が出てきます。 従って、テロメアが短くなり寿命を持つ代わりに「多様性」を選択した以上、人間の寿命は細胞分裂の回数によります。 50~60回くらいだと言われており、理論上150歳が限界であろうとされています。 人間にとって環境が良ければ、この150歳に限りなく近づくだけであり、決してそれ以上の500年は不可能です。
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- owata-www
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>空気が薄いと活性酸素の生成が減ったりはしないのでしょうか?? 減るとは思いますが、呼吸をしている以上少なからず活性酸素は生成します #7さんも仰っていますが、今のところ人の正常細胞は50~60回ぐらいの分裂が限界だと考えられており(原因は諸説あり)、そこから計算すると150才ぐらいが限界ということです。
- d_d-
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刺激の少ない,全くストレスのない環境はかえって害になる可能性があります。 コアラが初めて日本に来たとき,完全24時間空調で,コアラに快適な温度や湿度を保ったはずの名古屋の動物園のコアラが鹿児島や多磨より一番短命でした。
お礼
それは意外ですね。天国は死んだから行っても平気なのであって、死ぬ前に行くべき場所じゃないですね(笑)ありがとうございました。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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回答番号:No.3 ご補足から: ☆哲学的なご回答ありがとうございます。 【生物学というものの、手法や守備範囲というのははあまり存じませんが、哲学的といわれるほどでもなく、常識の中で補足のお願いをしました】 ☆何も問題が無い、というのは環境が理想的、というだけで、人間関係等は、今と同じく満足かは本人次第という状況設定です。 【こういう仮定や前提は、生物の実験室ではありえるかも知れませんが、人間存在の必然条件ということからは、離れるものですね】 ☆果たすべきものは、たとえば「俺が一番高い山に登りたい!」などの目標達成ということでしょうか?それも本人次第ということでお願いします。 【人間って、理想なり、主義なり、思想なり、信仰なりで、或いは欲望や感情、いろんな衝動からの、果たさなければならないものって、なくなりはしないのではないでしょうか?必ず作り出すのでは、背負うのではないでしょうか? まったくそんなのに表層的でいる人も確かに、希には居ますね。でもやはり、何かに押されたり、波間にゆれては居ますね。そういうような人としての一般的、基本的宿命のことを指したつもりです。 まぁ中には緩い、のんきな、他愛もない、幸せというか、そんな方も知っては下りますがね。 でも、生まれてきているということは、何かを背負っていますよ、そういう人も。】 生物のカテですが、人間存在という観点から非常に示唆的なテーマでしてね。 地獄って、天国って、極楽って。 人にとって何なのか。ということにも関連するんですね。 いい条件って、あまりよくないのだというのが、人間存在からの、私の考えでした。だから、生きられやしない。という拙い回答でした。
- maki5784
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生きないと思います。下記URLにあるように、細胞分裂するときに、DNAの両末端にあるテロメアと言われる部分が短くなっていき、それがなくなるのが細胞の寿命と言われています。ろうそくの寿命みたいなものですね。癌細胞はテロメアの減少がなく、制御ない増殖を続ける。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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ご質問のような完全な環境では、人間は平安で満足な生活と心理でしょうか? そういう環境では、果たすべきものは果たしているでしょうか? 人間同士は何も問題が無いでしょうか? 何も問題がないということはどういうことなのでしょうか? 以上は補足のコメントを要請します。 異なりと同じ、一致と矛盾、緊張と緩和というものがなくしては、人間の心身の機能は働く場面が無いのではないかと存じます。 持って備わっている人間の心身的機能を機能させなければ、生命性は朽ちていくのだと存じます。 人の存在も、何の存在も、一定の許容された幅の中の存在ですから、あまりの厳しい状況では存在が許されないと存じます。 でも一定の幅の中で、心身機能を駆使できない状況では、多分人間は朽ちると存じます。 だから、仮に仰せの状況であれば、人間は内外における何らかの問題や課題を自ら、創生するか、そこでも生きるのに厳しい自己に作り変える、つまりひ弱にしていくのだと存じます。
補足
哲学的なご回答ありがとうございます。 何も問題が無い、というのは環境が理想的、というだけで、人間関係等は、今と同じく満足かは本人次第という状況設定です。 果たすべきものは、たとえば「俺が一番高い山に登りたい!」などの目標達成ということでしょうか?それも本人次第ということでお願いします。
- owata-www
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ちょっと日本語がお粗末だったので訂正 >それらの要因を計算によると最長でも150年くらいらしいです。 代謝の際に生成される活性酸素と培養細胞の結果から考察すると最長でも150年ぐらいらしいです。
お礼
なるほど! 空気が薄いと活性酸素の生成が減ったりはしないのでしょうか?? ありがとうございます。
- owata-www
- ベストアンサー率33% (645/1954)
無理ですね 基本的に、食糧からエネルギーをとっている限り、活性酸素などのダメージを逃れる術はありません。また、理想的な条件で細胞を培養していっても、細胞分裂の回数には限界があります。 もしかしたら、何らかの要因で寿命は伸びるかもしれませんが、それらの要因を計算によると最長でも150年くらいらしいです。つまり、500年は無理かと
お礼
ありがとうございました。聖書の中の、ノアの箱舟説で、どこまでが実際に有り得るのかということを調べていて、そのときにノアが600歳でしたので、ニュートンの弟子の中に、その環境であれば生き得る、といった方がいたので気になっていたのです。現在の科学の進歩は素晴らしいですね!