私も昔から、夢がないのが悩みでした。
悩みというほど深刻でなかったのは、質問者さまの仰る「どういう人間になりたいか」に該当するような目標は常にあったからです。
個人的には、漠とした夢はそれに至るロジックや実現性が曖昧だから夢なのであって、目標にしてしまったほうが手に届きやすい気がします。
大学生のときに、好きなことを仕事にするのを辞めました。
好きだからこそ、ビジネスにできずに私情との間で葛藤する自分が容易に想像できて、仕事人としてプロフェッショナルになれないのではと危惧したからです。概ね、この判断は正しかったと思っています。
私の場合、長く働いていくために重要視することは、「プロになれる可能性がある(=自己満足や自己顕示、達成感のため)」「希望する生活水準を充たせる収入を得られる可能性がある(=生活のため)」「業務内容が面白い(=スキルアップや継続性のため)」などです。
逆に、リスクヘッジとしては「病弱でもなんとかなる」「女性でも長く働ける」「自分の不得意分野が業務に支障ない」などの条件も必要となります。
「やりたいこと」って漠然とした言葉ですよね。
どうしてそれをやりたいのか。社会のため?興味があるから?給与がいいから?理由はひとそれぞれですし、その理由がとても強くて明確でないと、辛いことがあったときに簡単に萎えてしまいます。
また、自分の好きなことは、社会に出てビジネスに接することで変化します。趣味としてのみ好きなこと、ビジネスとして面白いことが区別されてゆく感じでしょうか。
ですから、学生の現時点で、「長く続けられそうなやりがいある仕事」を絞れたり、巡りあえたりする可能性はかなり低いのです。私も大学卒業後、転職とか復学とか色々しましたし。
「どういう人間になりたいか」がブレなければ大丈夫です。
素敵な人との多くの出逢いを通じて、それはより具体的に、強いイメージなっていくでしょう。それはこの先ずっと、質問者さまが仕事を決定したり状況を判断する際のゆるがない軸となってくれるはずです。
お礼
ご回答ありがとうございました。非常に勇気づけられました。自分の軸をブラさずに生きていきたいと思います。