こんにちは,suiranです。
昔々そのまた昔に生物を学んだものです。子供は現在生物を学んで?いるようです。
あなたの疑問に答えることは,大変難しいですが,子供との会話の中で,今時の生物の院生について思うことを述べたいと思います。
「今の学生は実験で失敗すること、結果の見えない実験をすること…」
その通りと思います。
昔の研究は,自分の目で直接見ることの出来る実験分野が多くありました。当然,実験の意味も理解しやすいものでしたし,目で見る楽しさもありました。大学の教授の大半は,今申し上げましたような,目で見ることの出来る実験,結果が出なくとも楽しさのある実験を経験してきた年齢と思います。
しかし,現在の生物の実験は,本当に目に見えない物を対象とした実験が多いと思います。また,生物学の進歩が目覚ましく,本当に生物を理解していないと,自分が何をやっているのかさえわからない場合があるようです。
つまり,現在の学生の多くは,教授が経過してきた,実験の楽しさを知る過程を踏んでいないのです。そこに,実験に対する,教授との認識のギャップが生じているのだと思います。
若者の弁護はこれ位にしまして,本題に入りたいと思います。
現在の学生は,昔の学生とは生物のとらえ方が大きく違うのではないかと思います。現在の様にどんなにミクロな分野の研究をしていても,生物はあくまでもマクロに理解すべきものではないでしょうか。
子供の部屋には生物の本は数えるほどで,「The cell」その他何冊かあれば何とかなるような感じがします。教えてgooでも,そのような感じの回答が多いことに危惧を抱きます。分子生物をほんの少し理解したぐらいで,果たして生物の勉強をしているといえるのでしようか。おそらく教授にとっては,今の学生の知識は極めて浅いものと写っていることと思います。
また,「教えて!」でも感ずることですが,すぐに他人を頼ることも,理解できません。基本的な実験の操作方法やレポートの書き方や果ては自らの研究テーマに関わることまで,私には信じられないことです。自ら好きで生物を選んだのではないですか。それなら苦労してでも自分でやるべきだと思うのです。
年寄りのお小言はこれ位にします。勉学に励んでください。