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ダイオキシンのTDI
ダイオキシンについてなのですが、健康影響の観点からヒトが一生涯摂取し続けても耐えうる一日の限度量として、耐容一日摂取量TDI(Tolerable Daily Intake)が定められています。一方、食品添加物や農薬などの許容量としては許容一日摂取量ADI(Acceptable Daily Intake)があります。質問は両者の違いについて知りたいのですが。 素人の考え方としては、添加物や農薬については有害性はあるかもしれないが、有益性も認められるため、意図的に使用されている物質であるのに対して、ダイオキシンは非意図的に生産されてしまう性質上、TDIは示されても暴露量は最小限にとどめるべきだという含みやニュアンスがあるように思うのですが。 あえて、ダイオキシンについてTolerable Daily Intakeという言葉を用いた経緯などの情報。またTDIという指標はほかの分野や物質で用いられているのでしょうか、この辺の事情や情報をお持ちの方教えてください。
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一応、一般には下記のように定義されますが、混同されて使われていることも 多いです。 TDIとは、「健康影響の観点から、一生涯摂取しても、一日当たりこの量までの摂取が耐容されると判断される量。本来混入することが望ましくない環境汚染物質(ダイオキシン類は最適の例)などの場合に用い、摂取する利益がないことから、一般に、暴露は最小限に抑えられることが望ましい」と定義されている。一方、ADI (Acceptable Daily Intake、許容一日摂取量)は、「健康影響の観点から、一生涯摂取しても、一日当たりこの量までの摂取が許容されると判断される量。それを使用することによる利益があり、意図的に使用される物質(例、食品添加物、農薬)の場合に用いられる」という定義・・・
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以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「ダイオキシンに関連する略号と単位」 「化学物質の安全性に関する略号解説」 コノページに質問の内容と同様の表現がありますが・・・? 更に、 ◎http://www.pref.fukuoka.jp/hoken/99f021508.htm (母乳のダイオキシン汚染) この表の表記では TDI=ADI? ◎http://www.fruit-safety.com/Cup.htm (No. 16 1999年6月 発行) ●http://www.eic.or.jp/eanet/dioxin/TDI-gaiyo.html (ダイオキシンの耐容一日摂取量(TDI)について(概要)) ◎http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s9810/txt/s1026-1_14.txt (第7回生活環境審議会水道部会水質管理専門委員会議事録) ======================================= ジクロルボスでございますが、監視項目設定時の評価は農薬取締法による登録の際の 評価よりADIは0.004mg/kg/dayということでございます。食品衛生法による食品規格 設定の際に評価が行われまして、ADIが0.0033mg/kg/dayということで低くなってございます。 ======================================= この議事録の内容から推測するに、「TDI」は毒性学的な定義であり、「ADI」は農薬取締法あるいは食品衛生法からの定義ではないでしょうか・・・? ご参考まで。
お礼
御回答ありがとうございます。参考URLも拝見させていただきました。 食品との係わりが多いのですが、経験上化学物質の評価にADIが使用されているのをよく見かけるのですが、最近騒がれているダイオキシンについて、ADIによく似た指標としてTDIが使用されていたので、ちょっと気になったのです。 おそらくWHOの勧告あたりが発端ではないかと考えたのですが... この質問のあと少し調べたら劣化ウランなどにもTDIが使用されていました。 もう少し回答を期待してから質問を閉じたいと思います。ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。定義は理解していたつもりなのですが、TDIとADIの両方が記載されている文献などもあり、両者の違いに何らかの含みがあるのかと思ったのですが・・。 参考URLを拝見させていただくと、TDIもADIも閾値を想定した、非確率的影響を評価していることになるようですね。ダイオキシンの人体への影響を考えると、きっと発ガンリスクなどの確率的影響などを想定した評価も今後出てくる可能性はあるのでしょうね。 ありがとうございました。また、以降の質問の際にはよろしくお願いいたします。