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少年が精神を病む小説はありますか?

少年が精神を病む小説を探しています。 サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」や、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」のような感じの作品です。 できれば最近30年くらいのものでなにかありましたら、教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

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  • kadowaki
  • ベストアンサー率41% (854/2034)
回答No.2

>少年が精神を病む小説を探しています。 三島由紀夫『金閣寺』をお薦めいたします。 生来の吃音のせいで、自分の内面世界と周囲の現実世界(他者)とのコミュニケーションが阻害され、引きこもりの生活を余儀なくされるうちに、徐々に背徳的、反社会的な邪悪な観念を育て上げていくというお話です。 三島の作品の多くの主人公というのは、実はほとんどこの『金閣寺』の主人公のバリエーションであるとさえ言えるかもしれません。 その意味では、本作は戦後経済の行動成長期に書かれた小説ですが、むしろ当時よりもはるかに困難な現代を生きる少年たちの抱えている諸問題にマッチした小説と評することができます。

poss-mofu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 「金閣寺」のことを忘れていました。 確かに、主人公の心理も、行為も、屈折していますね。 自分は何の為に生きているのかという模索とその結果が、極端な形で出ているように思います。 現代につながるというのも納得できます。

その他の回答 (2)

  • poyukaoh
  • ベストアンサー率6% (1/15)
回答No.3

新潮文庫の重松清著、 『ナイフ』などいかかでしょう? 今は起立神経失調症で不登校ですが、 前までは保健室登校でした。 その保健室にこの本が置いてありました。 ナイフには確かナイフを入れて5編ほど入っていたと思われます。

poss-mofu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 重松清さんの作品には思春期を対象にしたものが多いと聞いたことがあります。 「ナイフ」、ぜひ参考にさせていただきたいと思います。ありがとうございます。 >今は起立神経失調症で不登校ですが、 この欄では場違いかもしれませんが、どうぞ心と体をゆっくり休めてください。

noname#83369
noname#83369
回答No.1

大江健三郎著の「他人の足」を思いつきました。 体に不自由があり、治る見込みが殆んど無い少年たち(少女も1人含む)を、特別に集めた医療施設での話です。 その施設は、ほぼ隔離病棟でもあり、保養施設の趣もあり、一見平穏な空気が流れています。 社会から隔絶された、ある種の特殊性をそなえた少年たちの、心情の移り変わりが描かれています。 そこへ新たな少年が、入って来て少しずつ、少年たちに変化が現れ始めます… 政治や、性の問題なども描かれています。 読後に、じっくり考えさせられるもののある作品です。 あと、「最近30年くらい」を希望する人には、極めて古いものになってしまいますが、たぶん、読むべき小説として、ドストエフスキーの「罪と罰」があります。こちらは、言わずと知れた名著です。僕には感想を書く力もありません。

poss-mofu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 「他人の足」読んでみました。主人公の青年の心の揺れ動きは、私の探している「精神を病む」とはちょっと違うようでした。過剰な自意識からくる自分自身の否定、世界が広がるにつれて分かる自分の無力さ、そういったものを読み取りたいと思っていまして。言葉が足りなくてすみません。 個人的には非常におもしろい作品だと思います。 「罪と罰」のほうは時間を見つけて読んでみたいと思います。

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