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役人はなぜ「天下り」をするのか
本当に、超基本的でお恥ずかしい質問で申し訳ありません。役人は、なぜ「天下り」をするのですか。一度入省した役所・省庁に定年まで居られないのですか。それとも定年まで居つづけることって、とくにエリートとされる層の方々には、あまり見よいものではないのですか。私がごく単純に理由を考えるとすると、「公務員時代より金がもうかるから」だと思うのですが、それ以外にも、どういう理由があるか、教えてください。
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役人の天下りには役所の仕組みという構造的・習慣的な理由もあります。 ご存知かと思いますが、各省庁はその組織がトップを次官一人、局長級数名など完全なピラミット形になっています。ある年次にその省庁に入省する上級職(いわゆるキャリアと呼ばれる人たちです)は10数名から20名程度です。彼らは入省して数年間は横並びで出世し、課長クラスまではほぼ同時期に昇進します。しかし、この時点ですでにさらに出世する見込みのあるものともう頭打ちのものとに分けられています。 生き残っていく役人たちも最終的にはたった一人の次官を目指して競争するわけですが、役職の数が限られていて毎年新しい人が入省してきますから何時までも同じポストに居座るわけにはいきません。そこで、上に登れないとなれば自ら見切りをつけることになります。しかし、役所内ではともかくとしてもキャリア官僚はそれなりに優秀ですから、そこでどこかに天下りすることになります。 また、kawakawa氏がいうように役所は年功序列制が厳しく、省庁の次官にはその役所内に先輩も同輩もいないのが普通です。つまり、同じ年次で入省したのが20人であるとすると、その中の誰かが次官になるまでに19人が辞めることになるのです。彼らももちろん天下りすることになります。もし、その次官が特別に優秀で先に入省した先輩たちを追い抜いた場合にはその次官が仕事をしやすいように先輩たちもすべて辞めるのが慣例です(もし、辞めなかった場合も今までに数例あるようですが、その場合には先輩・同輩いずれにしろその次官の邪魔をしないような閑職につきます)。また、そうして次官になったとしても、原則として任期は1年というのが不文律で1年たったら後輩のために辞めなければなりません。この場合も天下りすることになります。 結局のところ、企業で終身雇用を前提にしていれば、採用人数を調節して必要な数だけを採用するのですが、官庁では必要以上に採用して競争させて、優秀な人だけ残してあとはふるい落として(天下りして)いくシステムなのです。 このシステムに付随する問題点も数多くありますが、ここでそれに触れると長くなりすぎますのでこれぐらいにしておきます。
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- kusokuzeshiki
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No1の方のいわれる通りですが、実は民間企業でも大手は関連会社や協力会社と称する傘下企業に上への道が閉ざされた人を送り込んでいます。特に資本関係があまりなくても、取引を維持したいために泣く泣く使い物にならない人を閑職として受け入れることもあります。民間の場合はあまり好き好んで出向する人はいないとおもうのですが、公務員の場合何回も退職金がもらえるから「まんざらでもない」と思って天下る人もいるかもしれませんね。
- kawakawa
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関連業界に「天下る」のは両者の利益が一致するという大きな理由がありますよネ。 それ以外には 公務員の場合,年功序列制が強く,定年まで居座っているとポストが開かないために後から入省した者が出世できなくなるという問題もあるのですネ。 課長が消えないと課長補佐は上がれず,主査も上がれず,平も階級が上がれず・・・といった糞詰まり状態になってしまうために定年を待たずに去っていくのですネ。 もっとも,次官級といった最高位まで出世される方は別です。 本庁の局長クラス以上になると世界でもっとも高給取りの部類になるのが日本の公務員給与制度ですからネ。 以上kawakawaでした