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過冷却はなぜ起こるのか?

 水の過冷却に限定して、過冷却の起こるメカニズムを教えてください。  また、純粋は-24℃まで凍らないと聞いた事があるのですが、教科書とかに水は0℃で凍ると定義されていますが、その凍る水の基準はどこにあるのでしょうか?    よろしくお願いします。

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noname#5135
noname#5135
回答No.2

水でも金属でも“ほぼ”おんなじなので… 過冷却の理由:金属では古典的核生成理論というのがあります.#1さんのおっしゃるように,最初にできる固体結晶のつぶを「核」と呼び球状と考えます.いわゆる融点(=凝固点.水なら0℃)は,熱力学的に,液相(水)と固相(氷)のエネルギーが等しくなる温度です.ところが水が氷になる際にかかわるエネルギーとして,水と氷の界面のエネルギー(氷の表面エネルギー)もあります.それまで存在しなかった境目ができるのにエネルギーが必要,ということです.で,つぶが微小なほど,この表面エネルギーが無視できなくなるんです.あまりに小さいつぶ(エンブリオ,芽と言う)は,氷になれない訳です.融点直下では,「ゆらぎ」でいろんな大きさのつぶが生まれ,小さいものは再溶融するイメージです.そして十分に大きいつぶが生まれたら,本格的に凍り始める.ここまでの期間が過冷却です. 純水は過冷却が大きい理由:まんまるの球(均一核生成)ではなく,壁面に球の一部が生成したような形状(不均一核生成)の方が,前述の表面エネルギーの影響は小さくなります.だから#1さんの書かれた通り,チリやホコリ,またふつうは容器の壁面を足場として凍ります.純水は,通常の水と比較した場合,ゴミがない,というよりも余計なイオンがない,ということですよね.それらのイオンを足場(核生成サイト,と言う)にして核が生成できないから,過冷却が大きくなると考えられます. -24℃:正直,初耳です.理論上の最大過冷却はhypercoolingといって溶融エンタルピーと相間エントロピー差の比で,これ以上過冷却させると(無容器溶融・冷却法などで)熱力学的には準安定な相が核生成したりする,と記憶しています.-24℃は宇宙実験か何かの実験値でしょうか?水は凝固膨張したり,極性があったりと特殊ですから,専門家のご意見を聞きたいです.

その他の回答 (1)

回答No.1

水が凍るには、“核”となるものが必要だと聞いたことがあります。 水道水にはどうしても、目に見えないほど小さなチリやホコリが入っていますよね。 どうやら、それらの物質に面している部分から凍り始めるようです。 その後は連鎖反応的に・・・・・ しかし、純粋ではこの“核”がありませんよね。 だから、普通の水よりも凍りにくいのだと思います。

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