- ベストアンサー
意味を教えてください
「オーム 虚空 生 金剛 歓喜」(オーム、大虚空の庫蔵より万宝を生ず、この供具本来不生にして常恒堅固にして金剛の如し、また是れ諸仏の自証なるが故にその意に称適して歓喜悦楽し給う。この喜も不生にして金剛の如し) 良く意味が分かりません、簡単に解説して下さい よろしくお願いします http://okwave.jp/qa4482759.html
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「オーム 虚空 生 金剛 歓喜」→「おん。虚空は金剛の歓喜を生ず」 「オーム」は、漢字表記では「口+奄(おん)」と書き、密教の陀羅尼の最初に用いる語で、神聖な音とされています。敢えて訳せば「帰命します」とか「供養します」などの意味になります。 「虚空」は一切の事象を含みながら、それがお互い全く妨げない無為の法のことで、「何もかも含んでいる空間」のことです。 「金剛」は何物も砕くことができない、この世で最も堅固なもののことです。 「歓喜」は「よろこび」のことです。 ということで、この一文は、 「虚空は、何物にも壊されることのない、絶対の歓喜を生み出します」 という意味になると思います。 (オーム、大虚空の庫蔵より万宝を生ず、この供具本来不生にして常恒堅固にして金剛の如し、また是れ諸仏の自証なるが故にその意に称適して歓喜悦楽し給う。この喜も不生にして金剛の如し) これは先の「オーム 虚空 生 金剛 歓喜」を詳しく意訳したものだと思いますが、「金剛」を「宝」と訳しているようですね。「金剛」は、最も堅固なものということで、ダイアモンドに比せられることがあり、「宝」の意味に解釈されることもあります。 「供具」は本来、仏や菩薩に供える「供物」のことです。この文章では大虚空から生まれた「宝」のことを「供具」としているようです。つまり、 「大虚空という大きな蔵から、たくさんの宝が生じる。この宝は本来、生ずるものではなく(本来、皆が持っているものであって、新たに生み出されるものではない)、常に堅固で金剛のようである」 となるでしょうか。 そして、 「その宝は諸仏が自ら証したものであるから、そのお悟りの心に適って歓喜・悦楽を生み出している。この喜びもまた本来、生ずるものではなく、金剛の如くである」 という感じの意味になると思います。 少しややこしいのですが、「金剛」を「宝」の意味と、「堅固な」という形容詞と、両方かけて意味をとっているようです。 私は密教の専門家ではないので、間違っているかもしれませんが、だいたいこんな感じの意味合いだと思います。
お礼
丁寧な回答、恐れ入ります たいへん勉強になりました ありがとうございました