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「最後の切り札」って重複表現なんですか?
http://ranking.goo.ne.jp/ranking/999/repeat_expression/ 確かに辞書を見ると (1)トランプ遊びで、他の札を全部負かす強い力をもつと決められた札。 (2)とっておきの、他を圧倒し得る人やもの。最後に出す最も強力な手段。 とあるので、確かにひとつしかなければ「最後」は不要ですね。 でも、語源は西洋のカード遊びの用語で、実際のカード遊びで「トランプ」とは「トランプスーツ」のことで、例えばハートがトランプスーツだったら13枚あることになるので(1)のコンテキストで「最後の切り札」(あるいは「最後のトランプ」)は問題ない表現です。 (2)の場合は「最後に出す最も強力な手段」の定義だと「最後の」は重複なりますが「とっておきの、他を圧倒し得る人やもの」は複数あっても問題ありません。「切り札」を「有力なカード」という意味で使っている人が多いのではないでしょうか。 結論として、「最後の切り札」という表現がかならずしも重複した表現ではないと思うのですが、みなさんどう思いますか?
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切り札の「切り」については「ピンからキリまで」の「キリ」、つまり終わりの意であるとする説があるので、重複表現であるとの指摘はそれに基づいているのでしょうね。例えば能で言う「切能(きりのう)」はその日の最終演目ですから、「本日最後の切能」と言ったら完全に一言余計です。 ただし、「切り札」の語源は正確には解っていないようです(下記URL参照)。実際には「最後」のニュアンスではなく、単に他よりも強い札という意味で使われることが多いと思います。 ◇ 切り札 -語源由来辞典 http://gogen-allguide.com/ki/kirifuda.html
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- shinsho4
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No.2さんの「人間の言葉は数学ではないのですから、厳密性にこだわる必要もない・・・。」については、その通りだと思います。 厳密性にこだわったのはいいが、その厳密さゆえににっちもさっちもいかなくなって破綻を来たした例を多く見てきました(^-^ 。 「馬から落ちて落馬して・・・」は有名な重複表現の笑い話ですが、修辞学では「冗語法」という名前の技法が存在します。 「耳で聞く」「目で見る」などは英語でも使われ、シェイクスピアにも出てくるようです。 作家の井上ひさし先生も次のように言っています。 同じような言葉を並べて言葉の滞空時間を長くして印象付ける、語呂のよさや言い易さを作り出すために重複した語を並べることがある。重複表現は間違いではない、むしろ積極的に取り入れて、意味をしっかり伝えるべきだ。 私も「意味をしっかり伝えるべき」が、第一と思っています。 >結論として、「最後の切り札」という表現がかならずしも重複した表現ではないと思うのですが、みなさんどう思いますか? おおせの通り!(^-^ 「冗語」ウィキペディア記事 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%97%E8%AA%9E
お礼
教える場合とかもきっとそうでしょうね。あまりにも厳密に教えると子供も作文なんて大嫌いになるし偶然発見する面白い表現というのもなくなります。回答ありがとうございます。
- cyototu
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人間の言葉は数学ではないのですから、厳密性にこだわる必要もないし、また、こだわり過ぎると我々の内にある感性の多様で微妙な部分を表す方法を制限してしまうと言う意味で害になることさえ在ります。こちらの感情を伝えるために、明らに拙劣な重複表現でも、使った方が良い場合がしょっちゅう在ります。まして、重複か重複でないかの微妙な表現は、表現としても洗練さていますので大変便利だと思います。文脈に応じて、単に「切り札」とだけ言ってみたり、「最後の切り札」としてみたりして、自分の感情を表すべく臨機応変に使うべきではないでしょうか。この言葉が重複表現になっているかいないかを詮索するのは、エンターテイメントとしてのこと以上に意味があるとは思えないのですが、如何な物でしょうか。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 仰るとおり、この件を追求するのはエンタテーメント以外の意味はありません。「つい使ってしまう重複表現ランキング」で2番だったので「あれ?」と思ったので聞いてみました。 cyototu様の仰る通り、コンテキストによって柔軟に使い分けるのが大事ですね。。。。語彙が豊かで使い慣れていないと難しいですが。
>かならずしも重複した表現ではない 同意します。 切り札が何か、何が切り札となるかは、状況によって変わってきます。 その状況が切羽詰った"最後"であるとは限りません。 野球でいえば、リリーフ投手やピンチヒッターだけでなく、代走とか、強肩の外野手で守備固めとか、勝負どころは最終回だけではありません。 最も強力な手段なら、さっさと出せばいいと思うのですが、"最後に出す"というのは裏を返すと"最後まで出したくない"理由=大きなリスクがあると読めます。"最後の"というからには、そこまで追い込まれてしまったという状況があるんでしょうね。
お礼
>最も強力な手段なら、さっさと出せばいいと思う 私もそう思いました! 回答ありがとうございます。
お礼
てっきり「trump」の直訳的な言葉かと思い込んでいましたが、そちらの方は(意味は違うけれども)「トランプ」として存在しますものね。別の質問を見ると「ピンからキリ」のキリの由来もいろいろな説があるようですが、教えていただいた「切能」のように「切」が「最後」という意味を含めることが多いのであれば、重複という主張も説得力があります。「きりがない」とか「これっきり」とかもありますしね。。。。