酢酸エチルと水酸化ナトリウムの加水分解反応
薬品物理化学実習で、酢酸エチルと水酸化ナトリウムの加水分解反応を行いました。
その考察でわからない点がいくつかあるため、質問させていただきます。
同級生は皆次の実習や試験勉強で忙しいので、ここで質問させていただきます。
a:酢酸エチルの初期濃度、b:NaOHの初期濃度
x:反応量 です。
①【水酸化ナトリウム水溶液で逆滴定をする理由】
私個人としては、
反応時間tが∞のとき、酢酸エチルはすべて加水分解され、NaOHのみが残った状態となる。
→それを反応停止液(塩酸)に加え、まだ加水分解に使われていないNaOH(濃度b)を中和する。
→中和後のフラスコには、NaOHを中和せずに残ったHClがある。
→このHClをNaOH水溶液で滴定することで、各段階で残っているNaOH水溶液の濃度b-xを求めることができるため。
と考えたのですが、これで合っていますでしょうか。
②【酢酸エチルの残存濃度a-xの求め方】
→a-x
=(b-x)-(b-a)
=(b-x)-(b-x∞)
お恥ずかしながら、これは過去問から得た式で、どうしてこのような式になるのかがまったく理解できていません。
③【滴定したNaOH水溶液の体積がずれた理由】
3通りの温度で11回滴定をしたのですが、そのうち2回、滴定したNaOH水溶液の体積が予想されたよりも少なくなったので、棄却しました。原因を考えてみたのですが、
NaOHの滴定量が少ない
→余ったHCl(反応停止液)が少ない
→NaOHが想定されたよりも多く酢酸エチルの加水分解に使われた
→
ここでわからなくなってしまいました。
酢酸エチルが揮発してしまったことで滴定量のズレが生じたなら、
酢酸エチルが揮発して減る
→加水分解に使ったNaOHが減る
→余ったHCl(反応停止液)が増える
→NaOHの滴定量が増える
はずだと思います。
ビュレットの目盛りを読み間違えたなどほかの原因があるのかもしれませんが、私はそのときの滴定を実際に行っていないのでわかりかねます。滴定をした本人に聞くのも、責めているようで少しはばかられます。
無知ゆえに稚拙な質問ばかりで恐れ入りますが、ご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。