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「~てくれる」と「~ていただく」
こんにちは。 また「~てくれる」と「~てもらう」の使い方で頭がいっぱいです。 日本語の教科書では、 1.この本を買って【○くれて、×もらって】どうもありがとう。 これは本を買う動作に対する自分の感謝なので、「てくれる」を使う理由が分かります。 次の文はいかがでしょうか。 1'.わざわざ教えて【くれて/もらって】ありがとう。 前文と同じように「てくれる」しか使えないでしょうか。 2.息子に本を買っていただき、どうもありがとうございます。 まずはだれがだれに本を買ったかさえ分かりません。もし単に「ていただく」を「てもらう」の謙譲の形とみなすとすると、「息子に本を買ってもらい、どうもありがとう」ともなります。そうなると、話者が息子に本をもらったとなるのではないでしょうか。 そして、1の文では、「本を買ってもらってありがとう」は言わないのに対し、2の「息子に本を買ってもらってありがとう」がいえるのはなぜでしょうか。 しょっちゅうこういう問題に疑問を思っています。 ぜひお教えください。
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それは、 主語が自分か相手かという問題です。 「この本を買って【○くれて、×もらって】どうもありがとう。」 行為に対する感謝であり、 買ったのは相手なので「くれて」が正しい。 「もらって」だと主語は自分になります。 「わざわざ教えて【くれて/もらって】ありがとう。 前文と同じように「てくれる」しか使えないでしょうか。」 その通りです。「教える」の主語は相手であり、 ひとつめの文章とまったく同じ構造です。 「息子に本を買っていただき、どうもありがとうございます。」 この文章は厳密には正しくありません。 正しくは 「息子に本を買って〔くださって〕」 となります。しかしこれは慣用的に定着しています。 ひとつめの文とは何が違うのかというと、 「本を買ってくれて、ありがとう」 には礼を言っているのが売り手なのか、 買い手からプレゼントされた別人なのかが 示されていません。 「息子に本を買っていただき、どうもありがとう」 では売り手と買い手と受取人とその親と四人が 関係しており、明らかに複雑です。 複雑な記述では文法的な規則より実質の認識が 優先されがちなのでウヤムヤになったのです。 なお、 「くれる→くださる」 「もらう→いただく」 と敬語になるのですが、この問題は敬語か否かとは 関係ありません。
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- ahkrkr
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「この本を買ってもらってどうもありがとう。」 とは言わないのに、 「息子に本を買っていただき、どうもありがとうございます。」 と言うのはなぜか? というご質問でしょうか。なぜなのかは私にもよく分かりません。ただ、 「この本を買ってもらって」 と言うとあなたが買ってもらったという印象を受けます。 「この本を買ってもらってよかったね」 のような意味の「買ってもらって」かと思ってしまいます。 「息子に本を買っていただき」 と言うと「いただく」という謙譲語を使っているので、私が(息子が)買ってもらったのだとよく分かります。 こういうところに何か理由があるのではないでしょうか。