• ベストアンサー

拒絶反応と免疫反応について

臓器などを移植した場合に起こる拒絶反応についてなんですが、宿主のTcellが臓器のMHCを認識し免疫反応を起こすことで起るんですよね? TcellがMHCを認識する事は、ウイルスや細菌を殺す上で必要であると思うのですが、宿主のTcellが臓器のMHCを認識する事は何が問題なのでしょうか? 免疫についてよくわかっていないので、とんちんかんな質問だったらすみません。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • tatoo
  • ベストアンサー率53% (38/71)
回答No.1

簡単に書き込ませていただきます。 >TcellがMHCを認識する事は、ウイルスや細菌を殺す上で必要であると思うのですが、 この文章は正確ではありませんし、おそらくここに質問者さんの誤解があると思います。 正確に書くとすると TcellがMHCと、それが提示したタンパク質を認識する事は、ウイルスや細菌に感染した細胞を殺す上で必要である、です。 http://hobab.fc2web.com/sub4-MHC.html ここを参照されるとわかるかと思います。 難しかったらすみません。 まず、ヒトでの話を致しますが、 MHCとはほとんどすべての体細胞の細胞表面にある分子です。 よって、ウイルスや細菌にはありません。 ウイルスや細菌を直接認識するのにMHCは関与していません。 ここで重要なのは「直接」では無いということです。 できるだけ簡単に書き込みたいと思います。 ヒトの体の中は、常に自分とは違うモノが侵入していないか免疫系が監視しています。 そのために、見回りをしているのですが、そのときの自分の体であるという証明書をおのおのの細胞は提示して免疫細胞から攻撃されないようにしています。 その証明書が、MHCタンパク質に乗せられた自分の体のタンパク質です。ここで重要なのが、MHCだけではなく、「MHCタンパク質に乗せられた自分の体のタンパク質」の複合体であるということです。 参照のところでは、緑色の棒と赤色の抗原で示されています。 MHCがワイングラス、自分の体のタンパク質がその中に入っているワインとして想像されるといいと思います。 免疫細胞は、MHCと抗原の1つだけでは確認することができません。 2つの組み合わせではじめて確認することができるのです。 そうやって、「自分ではないもの」を認識、そして排除しているのです。 さて、ウイルスや細菌が感染した細胞は、自分の細胞であったとしても有害です。排除しなくてはいけません。 そのような感染した細胞内では、ウイルスや細菌のタンパク質が存在します。そのウイルスなどのタンパク質もMHCと結合して細胞表面に出てきます。 それを免疫細胞は確認して、自分の細胞ではないと判断して排除する訳です。 >宿主のTcellが臓器のMHCを認識する事は何が問題なのでしょうか? これまでの書き込みが回答になっているかどうかわかりませんが、 常に自分の中に異物が無いかを見回るというのが重要であるので、上記のような仕組みで異物を確認する為に重要な機構であるということです。 >ウイルスや細菌を殺す上で必要 これはMHCが直接関与していません。 http://www.jst.go.jp/pr/report/report334/ これが参照ですが、難しいかもしれません。 基本的なことは教科書に詳しく載っていると思います。 そちらに目を通してみてはいかがでしょうか。

sin456
質問者

お礼

たったの2行の質問だったのに、こんなに丁寧にそして噛み砕いて説明していただいて本当にありがとうございました。 参考サイトも的確で非常に助かりました。(自分でも結構調べてみたのですが・・・) あなたのご指摘通り、Tcellはウイルスや細菌のみならずそれらの抗原を提示した細胞も殺すというところに認識のあやまりがあったようです。

関連するQ&A