- ベストアンサー
昆虫学の無翅亜綱と有翅亜綱の分類について
いつもお世話になります。今回は、昆虫学の無翅亜綱と有翅亜綱の分類について質問させていただきたく書き込みさせていただきました。私は、公務員の農学系受験を考えており昆虫学の書籍を読んでおり、自分なりに図で分類の樹形図を書いてみました。しかし、間違って理解しているのではないかと思い、ご存じの方が居られたらお教えいただけると幸いです。 現在は、「昆虫は、翅の有無により無翅亜綱と有翅亜綱に分けられる。そして、無翅亜綱は内顎綱と外顎綱(昆虫綱)に分けられ内顎綱と外顎綱を合わせて六脚上綱という」と理解しているのですが、正しいでしょうか。 上手く説明できず、申し訳ないのですがご回答いただけると大変助かります。よろしくお願いします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
綱を分けたのが亜綱で綱をいくつかまとめたのが上綱ですから亜綱を分けて綱になることはありません。 昔からの単位をつけると混乱するので、類であらわすことにします。 現在では外顎類を昆虫類とするのが普通です。外顎類と内顎類を合わせたものが六脚類です。昔は六脚類を昆虫類と言っていましたが、変更されたわけです。 以前は多足類から進化したと考えられていましたが、DNAの解析などにより甲殻類から進化したことが判明しています。甲殻類と六脚類を合わせたものを汎甲殻類といいます。 さて、外顎類は単関節丘類(イシノミ類)と双関節丘類に分類されます。 双関節丘類が総尾類(シミ類)と有翅類に分けられます。 この有翅類がかつての有翅亜綱です。無翅亜綱は解体されて現在の分類体系では無くなっています。 内顎類はトビムシ類とコムシ類、カマアシムシ類に分けられますが、これらが互いに近縁かは分っていません。 参考URLに最新の学説が書かれているページを紹介しておきます。 今後研究が進めば、さらなる変更も考えられます。
その他の回答 (1)
- prumin
- ベストアンサー率71% (66/92)
まず第一に,分類体系は未だ完成されたものではなく,研究者によって異なっていることについて注意が必要です。 特に,綱や亜綱などの階級を用いるかどうか,系統に厳密に従った分類体系を用いるかどうか,などの違いにより,同じ生物群の分類表が全く異なって見える場合があります。 さて分類階級を用いる場合,階級の上下関係はほぼ厳密に決まっており,「上綱」の中に「綱」,「綱」の中に「亜綱」という関係は崩れることはありません(仮にそうなっていない文献があったとすれば,それは間違いです)。 従って無翅亜綱が内顎綱と外顎綱に分かれるという表現は完全な誤りです。 次に階級はいったん忘れまして(すべて「~類」と表記します),グループの整理をしますと, 六脚類 内顎類(トビムシ,カマアシムシ,コムシ) 外顎類 単丘類(=古顎類:イシノミ類) 双丘類 結虫類(=総尾類:シミ類) 有翅類(その他の有翅昆虫) のようになっています。 裳華房のバイオディバーシティ・シリーズ6巻の分類表では,六脚亜門,内顎綱/外顎綱,単丘亜綱/双丘亜綱,結虫下綱/有翅下綱という階級があてられていますが,六脚亜門を六脚上綱としてもよいでしょう。 無翅亜綱や無翅類といったグループはここでは出てきていませんが,元々無翅亜綱には有翅類以外の六脚類や,有翅類以外の外顎類が含められてきましたが,いずれも系統的にはまとまらない(側系統群である)ため,現在ではあまり用いられていないようです。
お礼
ご回答ありがとうございます。初歩的な分類の部分で頭から間違ってしまっていた事に気づきました。最近の情報まで、教えて下さってありがとうございます。もう少しで、間違ったまま覚えてしまうところだったので大変助かりました。お世話になりました。
お礼
ご回答ありがとうございます。お恥ずかしながら、初歩の初歩から分類を間違ってしまっていました。URLのページは大変参考になりました。詳しい解説もいただきありがとうございます。勉強し直したいと思います。ありがとうございました。