『無』は、その意味の通り存在しない?
私は無という状態も存在しないと思います。
その例を3つ考えました。
例えば、仮に、1立方メートルの『無の空間』があったとして、その『無の空間』に普通のボールを投げ込んだらどうなるか?
という事を3つ考えます。
(1)無の空間にボールを投げ込むとボールが消え失せてしまう場合。
これでは、無の空間がボールの存在を打ち消してしまうという、性質を持っていることになり、存在(ボール)を打ち消す力を持つ、という性質を持つ存在(有)になってしまう。
(2)無の空間にボールを投げ込むと、ボールが無の空間の中へ飛んで行き、放物線をかきボールは無の空間の中へ落ち、ボールは存在し続けた場合。
これは、言わずもがな、無の空間ではなく普通の空間である、ボール(存在)を存在させるという性質を持った存在(空間)である。
(3)無の空間にボールを投げつけると、ボールは無の空間に入らず跳ね返ってしまう場合。
これでは、無の空間が物体を跳ね返えす、抵抗力または斥力という性質を持っていることになり、抵抗力という性質を持った存在(有)になってしまう。
結局、無という空間を想定してしまうと、何らかの性質を持たざるを得なくなり、何らかの性質を持った存在になってしまう。
また、『無とは不可知だ』、と言ったところで不可知な性質になってしまい、不可知な性質を持った存在になってしまう、それは不可知な有(存在)である。
また、無という状態というのも、存在を一切存在させないという性質を持った有(存在)になります。
そもそも、無が存在したら矛盾な気もします、無いのに存在すると言うのは。
ということは、つまり、無は存在しないのでしょうか?