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常任理事国入りのメリット?
日本は常任理事国になりたい・・・ ということですが、 そのメリットはいったい何なのでしょうか?
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国際社会での発言力の強化でしょう。 日本は米国に次いで多い拠出金を出しています。 一部にそれに対して、日本の意向が反映されるシーンが少ないという不満があります。 そこで、常任理事国になればそこそこ意向が反映されるだろうという思惑があるのです。 しかし、最近は常任理事国入りが目的となってしまい、無意味な戦略がとられつつあります。 具体的には「拒否権の無い常任理事国」です。 常任理事国の最大の権力は「拒否権」なのです。(目的は「拒否権」を得ることと言っても良いくらいです) なんせ、国益が失われる政策に対して195カ国・地域のウチ194カ国が賛成しても、たった一カ国である拒否権を持つ常任理事国が拒否権を発動すれば、その政策は行われないことになるんですから。 かなり強力な権力なワケです。 それを欲しいから、各国は常任理事国入りを目指すのですが、その既得権を持つ五カ国はそれを与えたくないので反対します。 逆に言えば、拒否権の無い常任理事国は非常任理事国の終身名誉会長みたいなもので、ほぼ意味がありません。 名誉のみとなります。(まぁ、その名誉という権威を活用出来る可能性はあるのでマイナスではありませんけど)
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- negitoro07
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詳しくは、北岡伸一『国連の政治力学』中公新書 を読んでください。 日本は現在でもアメリカについで2番目に多い分担金を割り当てられています。これは、アメリカ以外の安保理常任理事国4カ国の分担金の合計を上回ります。 しかし、安保理常任理事国ではないため、情報が流れてこなかったり、相談が後回しにされることもあります。これでは、分担金の比率を比べて、割に合わないのではないか?ということなのです。 もちろん、日本の分担金を引き下げて、常任理事国の分を大幅にアップさせるという手もあります。しかし、これは日本が提案したことがありますが、常任理事国が拒否してしまいました。 まぁ、嫌なら分担金の支払いを踏み倒すと言う手もあります。実際に日本は、支払いを遅らせることもあります。しかし、完全な踏み倒しは国際社会に背を向けることになるので、今の程度のやり方が妥当な気がします。 とはいえ、常任理事国になれる日は、まだ遠いかもしれませんね。
お礼
分担金の問題は、よく言われていますねえ。 なんだかばかばかしい話のようにも感じますが、これだけ言われ続けて、それでも一向に改められないというのは、やはりそこに、なにかがあるのでしょうかね。 どうも、ご回答ありがとうございました!
- eureca
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究極的に言えば、国連などに多大な期待をするのは幻想でしかないと思います。 先のグルジアでの紛争に国連で何らかの決議に基づいてPKO活動等の安全保障行動が取れたかといえば、それは明らかに無理でした。 例え、安保理で何らかの議案が発議されても、ロシアとアメリカ・イギリス・フランスが対峙し、中国が様子見をして、色々と議論された挙げ句、拒否権が発動されて何もできないことが明白だからこそ、そもそもその様な議論さえ安保理でなされることはありませんでした。結局はパワーポリティクスの世界であって、核兵器を持たずに政治力を持とうと言うのは残念ながらこの21世紀初頭の世の中でも通じないのが国際政治の現実です。 国連に多大な期待をすることは少し考えれば無理だということは明らかです。 身も蓋もない言い方になってしまいますが、安保理の常任理事国になっても精々、箔が付く程度のものではないでしょうか。 それではわが国が核兵器を持つべきかどうか、それは相当な覚悟がないと持つという決断はできないと思います。 目先のことに捕らわれず、何が良いか、それを考え行動するのが政治の真髄ではないでしょうか。 ※ただ、国連をはじめ全ての国際機関の活動が意味をなさないと言う訳ではありません。天然痘の撲滅をはじめとする医療活動や難民保護、ハーグのICTY等の国際的な法秩序への取り組み(私もボスニアに多少関係する仕事に携わりました。)をはじめ素晴らしい成果を挙げたものもあり、私自身は価値をある程度認めています。
お礼
期待しすぎず、 だけど、そこにあるから積極的に利用・使用しましょう・・・ というところでしょうかね。 どうも、ご回答ありがとうございました!
- バグース(@bagus3)
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国際社会で発言力が強くなると思います。
お礼
早速のご回答、どうもありがとうございました! シンプルですが、わかりやすかったです
お礼
分かりやすい ご回答をありがとうございました。 さらに、拠出金についての事情や、 拒否権についての解説もいただきまして、理解深まりました。