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常任理事国入りするメリット
先般から、小泉首相が国連で、日本の常任理事国入りを強く希望する、といういうような演説をしたり、アメリカが応援する、というような報道がありますが、 いったいなぜ今日本が常任理事国になりたがるのか、よくわかりませんので、どなたか教えてください。 常任理事国入りするために、憲法を改正しなければ、とか海外にもっと自衛隊(国連軍への参加という意味)を積極的に出さなければいけない、という政治家もいるようです。 日本が常任理事国になるとどんなメリットが日本にはもたらされると考えられるのでしょうか。
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メリットとしてよく言われるのは、情報量の違いです。 非常任理事国になっただけでも、事務局からの報告ばかりでなく、決議案を通してほしい国(逆の場合もある)が情報提供してきます。P5ともなると、機密情報に接することも少なくありません。 逆に理事国でない国には全くそういうことがないので、理事国以外の国は理事国から情報を教えてもらっているのが現状です。つまり、「常に理事国である」(これは、必ずしも拒否権を持つ必要はない)ということは、それだけで他国より優位に立てるということです。 そのほかに、たとえば国連の意思を決めるのは実質的に安保理であるから、米国以外の4常任理事国を足したよりも多額の国連分担金を出している日本は、その理事会で相応の発言力を持つ権利がある、という議論、大国として国際社会に積極的に貢献する姿勢をアピールするのだという議論など、いろいろ理由付けはあるようですが、最も大きな理由はこの情報量です。 ですから、P5の間では、現在は認められていない非常任理事国の連続再選を認める、という形で事実上、拒否権のない常任理事国を作るという案も取りざたされているそうです。
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- SCNK
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内容的議決において、同意投票ができるというのが最大のメリットでしょう。これを俗に拒否権といいます。 安全保障理事会というのは、早い話、悪者はだれかを決める会議のことです。ということは拒否権を持つ常任理事国は、自国が悪者になりそうな時は拒否権を使いますから、常任理事国は常に正義の味方になれるのです。 安全保障理事会が悪者を決めるということは、その悪者に制裁を加えるということですから、常任理事国が国連軍や安保理決議による多国籍軍などに攻撃されることは、理論上ありません。
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ありがとうございます。 わかりやすいたとえです。 常任理事国になると、「悪者」(悪の枢軸、とか?)言われないわけですむ、というわけですね。 うーん、なんだかクラスでのけ者にされないために、仲間に入れて~といっているような気がして、情けないな、と思ってしまうのですが。 もっと積極的に国連に関わって、たとえば、アメリカに意見する、なんてことをしたいとは思ってないんでしょうかね。(思ってないでしょうね・・・)
弘兼憲史の「加治隆介の議」という漫画に判りやすく書いてありましたが、 1. 第二次世界大戦の戦後処理における、敵国条項を 撤廃し、戦勝国中心の国会運営に一石を投じる。 2. 国連に多額の負担金を出しているので、それに見合う 発言権が欲しい。 3. 理事国になれば国際情報をいち早くする事ができる 等だったと思います。
お礼
ありがとうございます。 弘兼さんの本も読んでみます。
お礼
ありがとうございます。 >P5の間では、現在は認められていない非常任理事国の連続再選を認める、という形で事実上、拒否権のない常任理事国を作るという案も取りざたされているそうです でも結局P5の思惑の中で動かざるを得ないんでしょうか。 たしかにお金を出しているのだから、それ相応の見返りを、というのはわかるのですが、日本はいったい国連の中で何がしたいのか、国際社会の中でどういう立場でありたいのか、という議論があまりなされないまま、ただ常任理事国に入りたい、そのためには憲法変えてもいい、みたいな話があるのはなんだか違和感があるのです。