ボルトナットの変則的な使い方
コンベアケースのフランジを固定するのにボルトナットを注文したのです
が、仕様を間違えてしまい長すぎるボルトが入りました。そこで横着をか
まして、ボルトはねじ部分だけを利用し、フランジの両サイドを二つのナ
ットで締め上げました。しかし、数日するとほとんどの箇所が緩んではず
れてしまいました。そこで疑問なのですが、通常のボルトナットで締め付
けるのと(つまりこれはツーピース構造)、ボルトのねじ部を二つのナッ
トで締めるのと(つまりこれはスリーピース構造)では締め付け力や緩
みにくさがどう違ってくるのでしょうか。一本の軸を両側ナットで締め付
けるのは、通常やらないことなので、きっと緩みやすいという理屈がある
のだと思うのですがうまく説明(理解)できません。どなたかわかりやす
いご説明をお願いします。
知りたいのは、なぜ、全ねじの寸切りのボルトにナットを締めても、通常のボルトナットと違って緩みやすいのかということです。今、出入りの業者が似たような例の止め方をしています。つまりM20深さ20ミリの雌ねじを切った母材に厚さ20ミリの板材をM20の六角穴付ボルトで固定するのですが、用意されたボルトは首下の長さ約60ミリです。当然に長すぎてボルトの頭が板材まで届きません。どうやって固定するかというと、別の六角ナットを用意してボルトに通し、ダブルナットのように使ってナットで板材を締め付けます。まあ、六角穴つきボルトがスタッドボルトのように働きナットで押さえるのと同じ構図です。
こうしますと、先に私が質問したときのように、寸切りボルトをナットで締め付けた場合と同じことです。現場の作業員には緩みやすいと注意するのですが、別の指示系統で動いていますし、設計図にそう図示されています。作業員の言うには、「ボルトナットのナット側は、雄ねじのボルトに雌ねじのナットで締まっているでしょ。これと同じことですよ」。
しかし私は思います。通常のボルトナットは、ボルトの頭側は、ボルトの軸が頭を直接引っ張っています。しかし、全ねじのボルトを通してナットで締めた場合は、ボルトの軸の力はねじ(ボルトの雄ねじ、ナットの雌ねじ)を通してナットの面に伝わります。このねじを介してというところが緩みの原因ではないかと考えるのです。しかし、この理屈は、ボルトナットのナット側が緩まないこととバッティングします。そこで、また最初の疑問に戻ります。通常のボルトナットは緩まないけれど、全ねじの寸切りボルトを二つのナットで締めるとなぜ緩みやすいのか。今の業者にここのところを理論的に説明してやりたいのです。
お礼
返事が遅くなってしまい申し訳ありません。 RoHS指令対応のクロメート処理と言うヒントを頂けただけでも、ここから更に突っ込んで調査ができたので大変助かりました。 まだ、問題の解決には至っていませんが、これを手がかりに業者でも調べてもらうことができ、現在調査中です。 ありがとうございました。