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古語の『音』について
古語の『音』における「おと」と「と」の訓みの違いが分かりません。 「と」の場合は決まった語に続くといったような、何か法則があるのでしょうか。できれば、音の訓み(「おと」と「と」)の変遷についても教えて頂ければ幸いです。 よろしくお願いします。
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これは、万葉集の漢字表記「音」を「おと」と訓ずるか「と」と訓ずるか、という質問でしょうか? それ以外の場所では普通「おと」と読んで問題はありません。 万葉集等奈良時代の文献に「音」を「と」の仮名(等・登)で示しているらしいものは なみのと(奈美能等) 波の音 かぜのと(可是乃等) 風の音 をのと (乎能登) 斧音 ぬなと (奴那登) 瓊な音 などです。「ぬなと」はかなり古い言葉のようで nunaoto から変化したものでしょう。 波の音 は naminooto 風の音 は kanjenooto 斧音 は wonooto いずれも noo は長音です。oto と発音していることになります。万葉仮名には長音専用の仮名や長音記号はありませんから no も noo も同じ仮名で表します。特に歌を詠唱するときはリズムを取るので、 naa mii noo too kan jie noo too uoo noo too と発音するので仮名も自然と 「… … 能 登」のようになります。 次のように、現在出版されている万葉集の訓読本では、本によって読み方が違っています。 浪音 なみと なみおと なみのと なみのおと 人音 ひとと ひとおと 遠音 とほと とほおと 夜音 よと よおと
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- kwan1234
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法則はないと思います。ただ語調というか拍の問題というか、早い話五七五にあわせてどう読んだ方がよいかということがあると思います。ただしこの場合「と」と読むか「ね」と読むかが別の問題になりうると思います。
お礼
ありがとうございます。参考にさせて頂きます。
お礼
ありがとうございます。とても詳しく説明して頂き感謝しております。参考にさせて頂きます。