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イギリス 選挙制度
イギリスの選挙制度においては、地元からの立候補が禁止されていると聞きましたが、ほんとうでしょうか。ネット上では裏がとれなかったので、ご存知の方がいらしたら、少し詳しく教えていただければ幸いです。
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法律によって禁じられてはいません。 (1979年の英国総選挙時(労働党のキャラハン内閣に代わり保守党サッチャー首相登場)、サッチャー氏選挙区に居住していた経験を踏まえて回答します。確か、サッチャー氏は現居住地選挙区に立候補してたと思います。選挙運動で戸別訪問して回っていたとき、我家の前で秘書か誰かが「この家は外国人」といい、同氏はそれでもニッコリ手を振って隣の家に行きました。) 英国では、総じて選挙民は政治家に対し地元への利益誘導より国のために大所高所からの議論、活躍を求められております。新人候補はまず政党本部が選考し、議員の引退や選挙区替で次の総選挙で新しい候補を必要とする選挙区の政党支部に適任者を推薦します(新人のことも、選挙区替えする議員のこともあります)。この候補者を支部が面接し候補者として認めるか否かを決めます。このとき、地元云々がまったく考慮されないことはないと思いますが、少なくとも日本のように最優先事項ではないでしょう。むしろ新人は激戦区をあてがわれ、仮に落選しても善戦すれば、次の選挙で当選の可能性の高い選挙区をあてがわれます。 但し、2世議員というのは国民が良しとせず、親の7光狙いの2.3世候補を親なり祖父母の選挙区から出せば、その政党自体が国民の批判の的となるため、歴史的に日本で言うところの「地元」から親の7光を期待して立候補しない/させないという慣行が確立しております(なお、英国では歴史的慣行ということは、文書化された法律以上に重要な意味を持つものです)。横須賀のどこかから出る誰かさんとは違いますねぇ。
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- blackhill
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これは一種の都市伝説ですね。数年前、社民党の保阪議員が、同じ問題について発言しています。もともと選挙に出るのは基本的権利ですから、出身地は駄目というのはおかしいと思わなくては。 それはともかく、イギリスでは、各政党の本部が公募で立候補予定者を集め、合宿や面接を通して選抜された人物のリストを作成します。一方、地方の党支部は、このリストのなかから候補者を選びます。その際、地元出身か否かはほとんど考慮されません。将来有望で国政で活躍が期待される人材は、自党の地盤が強固な選挙区(セーフシート)に移し、選挙の負担を軽減させるのも政党としての役割です。 二世議員や地元利益代弁議員を排除し、意欲に富み能力が秀でた議員を育てるには、イギリスのやり方は効果的だと思われます。 参考URLをお見逃しなく。
お礼
早速、回答をいただきありがとうございます。たしかに効果的な制度ですね。日本でも実施できないものかと思います。URLも参考にさせていただきます。
お礼
懇切丁寧な回答を下さりありがとうございます。法律で縛らなくても利益優先型の政治が横行しないところに、政治文化の違いを感じます。それが民主主義の成熟度の違いによるものなのか、あるいはほかの要因によるものなのかはわかりませんが。