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なぜ同じ選挙区から何度も出馬できるのか?
現在の選挙制度をみて不思議に思うことは、 同じ政治家が一つの選挙区から何度も出馬するので 自分の選挙区の地盤が出来上がってしまうことです。 これでは、選挙区に「道路をつくった」、「橋をつくった」「会館をつくった」など地元の利益で投票を決めてしまう人がいて、とても「将来の日本がどうあるべきか」という視点での選択ができていないような気がします。 なぜ、同じ選挙区から何度も立候補できる選挙制度にしたのでしょうか? 例えば、『石川一区から出馬したら、次以降はその選挙区から出馬できない』というような制度改革はできないのでしょうか?
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単純小選挙区制にしろ, 比例代表にしろ, 今回の小選挙区比例代表制にしても, どの制度が良いかについては 紙の上の結果と, 使い勝手の良さが違ってくるので 優劣をつけがたい物があります. (個人的には小選挙区制論者なのですが) そのためその選挙制度が いかに効力を発揮すること (長所を生かすこと) が出来るかを考えたとき, ideaismさんの「石川一区から出馬したら、次以降はその選挙区から出馬できない」という考え方は その方策の一つであると考えられます. 確かイギリスでは,立候補する選挙区は 党が決めているはずです. ただぱっとイメージできないのは 現在の政治家が引退するとき 後継者と指名して後援会を引き継ぐという光景を 見せつけられている所為でもあります. この制度を導入したところで 落下傘式に政党有力者が各地を転々として そこに「有力者チルドレン」でも作られたら, 以降ねずみ算式に各地に利権屋さんが発生する恐れもあるからです. よって,『石川一区から出馬したら、次以降はその選挙区から出馬できない』だけでなく.一つの方策として,その他様々な改良(改善)によって, 『長所がより活かされる』小選挙区制が日本に誕生できると思います. これは,汚職政治を生みやすい(例,かつてのイタリア)や 大衆迎合主義(ナチスや最近のネオナチ)を 生みやすい比例代表制についても 同じことが言えます. いかに制度の長所を活かすかの問題です. ちょっと回答がそれましたが 小選挙区制を改善する一方策として 同じ選挙区からの連続立候補の禁止は 『有り』と思います.
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- taroimo_hasami
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#7訂正 得票率は僅か8%差なのに→7%
- taroimo_hasami
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詳しいわけではないのですが、仮に連続して同一選挙区からの立候補を禁止する場合、憲法の保障する権利に違反する可能性があるのでは? そもそも、日本のコスタリカなるものは、確か中選挙区制から小選挙区制へと移行する時、一つの小選挙区にされてしまった幾つかの中選挙区選出議員達が、誰が小選挙区から出馬するかを巡り激しい対立をしたために生み出された苦肉の策(理由はideaismさんが言うように選挙区には利権が絡んでいるからです)で、民主制度の推進のために入れられたものではないはずです。 各選挙区における汚職構造を軽減したいなら 1 選挙時に有権者が個人候補名ではなく政党名で投票する意識改革(政党>候補者の人柄、という考え方)と 2 出来ることならたった一人の政治家が広範囲の地域から選出され、結果として利権構造を強くしてしまう小選挙区制の廃止と比例代表制への一本化 が有効ではないかと思います。 全体的に、小選挙区制を導入している国の方が、政治汚職のレベルが高いそうです。ですので、小選挙区制一本化が政治汚職を抑えられるというのは完全な幻想ですし事実とは異なるわけです。 比例代表制は、確かに個人候補を選べない点において不都合がありますが、反面、国民の支持を得られない政党が与党になる危険性を防ぐことが出来ます。 対して、小選挙区制では政党の得票率が30~40%程度で60%以上の議席を得られるというとんでもない欠陥があります。 今の日本のように実質的に一つの政党が突出した力を持っている場合、小選挙区制の悪弊がもろに出てしまうわけで(今回の選挙、小選挙区に限定した場合、自民の獲得議席は168・得票数は約2600万・得票率43.81%、民主の獲得議席は105・得票数2180万・得票率約36.40。得票率は僅か8%差なのに議席数には60以上の開きがあります)、マイナスはあってもプラスはありません。 また、問題のある人物が仮に議員となったとしても、与党議員でなければ何も出来ないわけですし、更に言うならば比例代表制では国民の支持率が選挙をストレートに左右する為、問題議員を野放しにすれば次の選挙でその政党は鉄槌を食らう事になります。自浄作用のない政党は消滅せざるを得ないわけです。
お礼
なるほど、比例代表一本化というのは、確かに国政の政策で投票するのですから、地元の利益という考え方は軽減すると思います。 良いかもしれません。 ただ、二大政党ではなくなってしまいますよね。 選挙制度は難しいですね。 大変参考になりました。ありがとうございます。。。。
素人ですが、補足で再度書きます。 考え方に反対しているのではありません。 地方の首長、首相等が多選を禁止することには賛成です。癒着がおきます。 衆議院議員に限って言えば、当選して半年ぐらいで解散する場合もありです。 おっしゃりたい事は理解できますが、公共事業の誘導に関して言えば、小選挙区より全国区とか中選挙区で今よりもっと大きい区にする方が現実的かもしれません。 個人的には役人が同じ地位にいつまでもいる方が癒着は起きやすいと思います。
- kagep
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なぜか、といわれれば、 現状がそうだから、としかお答えが出来ないのですが・・・ まぁ、それだけではなんなんで、 実際に「同じ選挙区から連続して出馬できない」という選挙制度が、 実際にある国で存在します。 それはコスタリカです。 同国では、国会議員は同一選挙区から連続当選できません。 私は質問者さんと同じ考えですので、 実現性はほぼ0でしょうが、コスタリカの選挙制度がうらやましく思えます。 ちなみに、日本でも「コスタリカ方式」という選挙用語があります。 「小選挙区で同一会派の候補が重複した場合、 1人は小選挙区に、もう1人は比例代表に立候補し、 次回の選挙ではそれぞれの候補が入れ替わって、 比例代表と小選挙区の候補として戦う」 という仕組みをさしたもので、 これがコスタリカの選挙制度に似ているから、 と命名されたものです。 選挙制度自体とはまったく関係ありません。
お礼
ほぉー。コスタリカには「同じ選挙区から連続して出馬できない」という選挙制度があるんですか!! 驚きです。そのコスタリカの選挙制度について調べてみたいと思います。 実現性は0ですかね? 自民は選挙区民への利益で成り立ってる部分が大きいので猛反対するかも知れませんが、 民主・公明・社民・共産・新保守などは「国政だけを論点にする」という意味で、賛成するかもしれませんよ。 大変参考になりました。ありがとうございます。。。。
- cse_ri2
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No.3の方の回答にあるように、地方への権限と財源委譲の 問題とセットで考えなくてはいけませんね。 本来は地方に必要な公共物は、地方の財源で作るべきです。 しかし明治以来、国が財源と権限を握るシステムが継続して いましたので、地方出身の議員が働きかけて、地方に公共施設 を作るしかなかったわけです。 それから国の政治といっても、内政と外交の二面があります。 地方の問題はその地方の出身者が詳しいのは自明の道理ですので、 地方への財源と権限の委譲が進展すれば、その地方出身の 議員が自分の地盤で出馬することには、何の問題もないと 思います。
- ranx
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同じ選挙区から何度も出馬できない制度にして、 それでも地元への利益誘導を求める投票がなされると、 新人候補のみが当選して、経験ある政治化が育たなく なる危険がありますね。 選挙制度の問題もあるかもしれませんが、より大きな 問題は、地方の財源が中央官庁に握られてしまっている ことではないでしょうか。地方自治体が十分な財政基盤を 持てば、そもそも利益誘導の必要が無くなることに なります。政治課題に挙がっている地方への財源移譲は、 案外中央の政治をも強化するのかもしれません。
お礼
>地方の財源が中央官庁に握られてしまっている ことではないでしょうか。 これは、全く同感です。 >新人候補のみが当選して、経験ある政治化が育たなく なる危険がありますね。 昨日のテレ朝でやっていましたが、現在、自民党は新人候補が育たない(立候補できない)状態だと言われています。 若くて有能な人材は民主へいくそうです。 理由は、自民は選挙区の地盤が固定されてしまって若い人が入る余地が無いそうです。 年寄りを長く当選させるよりも、若い人がどんどん出てきて政治を活性化させるほうが私は良いと思いますがいかかでしょうか? 回答ありがとうございます。
良い、悪いは別にして、住民票のある所からでないと出馬できないはずです。 解散はいつあるかわかりませんので、逆に不都合の起きる場合もあります。 良い悪いは別にして、地元の事情を全く知らない候補者、例えば、地方の候補者がいきなり東京のど真ん中で立候補してもとんちんかんになる可能性もあります。
お礼
>例えば、地方の候補者がいきなり東京のど真ん中で立候補してもとんちんかんになる可能性もあります。 確かにこれはありえますね。 しかし、本来は国会議員の選挙は地方の事情より、国政に焦点を当てるべきであると思います。 地方のことは都道府県の長や議員の選挙で論じられるべきだと思います。 今回の選挙でも争点は「自衛隊をイラクに送るべきか」や「憲法改正」「年金問題」など国政の問題であり、地方の事情で投票するのは、論点がずれていると思います。 回答ありがとうございました。
- mr-boo2003
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個人的な見解ですが 日本と一言で言っても、北は北海道、南は沖縄まで地域性は大きく異なります。 地方にはそれぞれの事情(経済状態、道路事情など)があり、それを国の行政に反映するために各地から地域の声を代弁する人(代議士)が必要なのだと思います。 もしこれがないと、例えば首都圏でのみ交通機関が発達する。とか、地方で必要のない施設ができたりということになります。 もちろん地域での利害関係の発生という弊害もありますが、これを禁止したら、誰のための政治になるのでしょうか。 そうなると選挙区自体が無意味になると思います。
お礼
回答ありがとうございます。 >もしこれがないと、例えば首都圏でのみ交通機関が発達する。とか、地方で必要のない施設ができたりということになります。 むしろ現状はその逆で、政治家が地元の利益を優先するから地方で無駄な道路ができたり、必要の無い施設ができたりするのではないでしょうか? 地方の方の一部は、「日本の将来」という大局的視点でなく、「道路や施設などをつくってくれた先生」に投票している人もいるような気がします。
お礼
なるほど。 ねずみ算式に利権屋が発生する恐れも確かにありますね。 私の考え(同じ選挙区からの連続立候補の禁止)が、根本的解決にはならないかもしれませんが、小選挙区制度を改善する一つの方策にはなりえるのがわかっただけでも大きな収穫です。 本当は、有権者がもっと賢くなって利権なんかに騙されないようになるのがいいんですが、そうはならないかなぁ。 非常にためになりました。 ありがとうございます。。。。