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生物の質問です
(1)ユスリカの染色体数が2n=8であるとき、ユスリカの唾液染色体が 4本と確認されるのは、相同染色体が対合してるためと教科書にありました。 対合してるからといってなぜ4本なのですか? (2)ブドウ糖1molから好気呼吸で放出されるエネルギーは668kcalである。 ATP1molの生成に約8kcal必要として好気呼吸におけるATP変換率を求めよ。 という問題で、なんとなく答え(44.2%)は求められましたが、ATP変換率の 意味がよくわかりません。 (3)カルビン・ベンソン回路の反応は二酸化炭素濃度と温度に影響されますが、 温度に影響される理由は、酵素反応もあるためですよね。 それで、この酵素反応というのはオキシターゼのことでよいのでしょうか?
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それでは、順番に説明していきましょう。まず、対合って言う言葉の意味は分かりますか?生物の細胞分裂の様式には二種類あるのはいいですよね。つまり、減数分裂と体細胞分裂です。前者は、相同染色体が対合して、二価染色体が形成されるため、核相が2nからnになります(そのため、唾液染色体が四本と確認されるわけ。)が、後者では、相同染色体は、二価染色体を形成しないので核相が半分にはならないわけです。これで分かりましたか? ATP変換率を求めさせる問題は入試でよく出ます。過去には岐阜大の生物の試験に出たことがあります。私大の入試ではこれを(値を)単発で聞いてくることもありますので、ここは絶対おさえてください。そもそも、ATPとはエネルギーの通貨といわれるように人々が日々生活を営むためのエネルギーの基となる役割を持ちます。ですが、私たちはこのATPの全て(すなわち688カロリー)を使えるというわけではありません。たった44.2パーセントのATPエネルギーがわれわれの体内での化学反応に関与することができるんです。つまり、残りのエネルギーは体外に熱として放出されちゃうんですね。なんか無駄が多いでしょう。このことを意味しているんです。つまり、エネルギー効率というのはどれだけ体内での化学反応にあずかることができるのか、ということを意味しているといえるでしょう。 三番目の質問について、カルビン・ベンソン回路が温度に影響されるのは酵素反応があるため?そのとおりです。酵素についてはご存知のように、最適温度という性質がありまして、それぞれの酵素はもっとも活発に働ける温度というのがあります。ここで働く酵素の正式名称はRubiscoというものらしいです。私も詳しいことは知りません。すいません。以下のURLから、調べてみてください。 説明に不利な点などあると思います何か間違えなどがあったら教えてください。
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- mosazou
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(1)「4本と確認できる」というのは「見かけが4本に見える」というだけの話で、実際は4本に見えるうちの1本は対合していて2本になっているのです。 あくまで顕微鏡で見たときの見かけです。 (2)ATP1molの生成に8kcal必要ということは、生命活動を行うときに必要なエネルギーを得るためにATP→ADPの変換を行い、このときに8kcal分がエネルギーとして放出されるということです。 だから、グルコースを実際に酸化させると本当は668kcalの熱量が発熱するはずなのですが、生体内に蓄えられるエネルギーとしては 38×8=304kcal(グルコース1molから38molのATPが生成しますね) だけだということなのです。 つまり 668-304=364kcalは、熱として放出されてしまって、実際に代謝には用いられないのです。 よって、実際に代謝に用いることのできるエネルギーは 304÷668×100=45.5% となるわけです。 (3)カルビン・ベンソン回路で働く酵素はオキシターゼだけではありません。以下のサイトを参考にしてください。 温度に影響されるのは、酵素反応のためと考えて結構です。
お礼
細かいところまで教えていただいて、ありがとうございました。 あやふやな部分がきちんと確認できて、スッキリしました。 これを参考にもう一度自分なりに問題に当たってみます。 また他の分野でわからないこともでてくるかと思いますので、 今後ともよろしくお願いします。
お礼
詳しく、わかりやすい説明をありがとうございました。 問題を解いてて、こういうことなのかなあ…と半信半疑で 不安な部分を取り除くことができ、安心できました。 今後ともよろしくお願いします。